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2024年は、ランサーエボリューションⅥ(ランエボⅥ)がアメリカの25年ルール対象になった年です。解禁されて中古車の価格が変わるかどうか、気になっている方も多いでしょう。実は、2024年はほかにも注目のモデルが25年ルール解禁を迎えます。
今回は、ランエボⅥが25年ルール解禁による価格の変動について解説します。25年ルールの概要から、解禁を控えたモデルまでお伝えするため、今後の動向を把握する際に役立ててください。
2024年1月にランエボⅥが25年ルール解禁!
2024年1月、ランエボⅥが、アメリカの自動車輸入に関する規制緩和「25年ルール」に基づき、輸入が解禁されました。日本仕様車しかないモデルのファンにとって待望の瞬間となったでしょう。
ランエボは、Ⅷからアメリカ市場に導入され、それ以前のモデルは右ハンドル車の解禁を待つしかありませんでした。そのようなモデルはJDM(Japanese Domestic Market)と呼ばれ、多くのファンから支持されています。
なかでもランエボⅥは、高い走行性能と歴代モデルを踏襲しつつ洗練されたデザインで、人気のモデルです。今回ランエボⅥが解禁されたことをきっかけに、ライバル車にも人気に火がつき、市場がより盛り上がりをみせると予想されます。
そもそも25年ルールとは?
25年ルールとは、アメリカ合衆国の輸入規制に関する規定のことです。本ルールにより、製造から25年が経過した海外の自動車はアメリカへの輸入が許可され、安全基準や排ガスなどの環境規制の適用が免除されます。
▼25年ルールについてより詳しく知りたい方は、以下の記事で解説しているためぜひご覧ください。
アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ
25年ルール解禁でランエボⅥは値上がりしている?
2024年8月現在、大手中古車販売サイトでのランエボⅥの中古価格は300万円程度です。新車価格と同じ、もしくは少し高値の個体が散見されます。また、ここ1〜2ヶ月程度で大幅に高騰しているランエボⅥは確認できていません。少なくとも現在はまだ25年ルールの影響をあまり受けていないと言ってよいでしょう。
しかし、アメリカではJDMモデルの人気が非常に高いため、新規登録より25年経過した個体がどんどん増えることで価格が上昇する可能性は十分に考えられます。また、世界ラリー選手権(WRC)という大きな舞台で活躍したランエボⅥは、投資やコレクションの観点から魅力的な選択肢になり得ます。状態がよく、車本来の性能を保ったランエボⅥは、価格が上昇する可能性は高いでしょう。
また、2025年にはランエボシリーズのなかで最も高額なトミ・マキネン・エディションの25年ルールが解禁されます。三菱のラリードライバーであるトミ・マキネンの4年連続チャンピオン獲得を記念して作られた特別仕様車です。日本ではわずか3,000台弱しか生産されなかった貴重なモデルで、1,000万円以上の価格で取引されるケースも珍しくありません。ただでさえ希少価値の高い「トミマキ」も、25年ルール解禁でさらなる高値がつく可能性があります。
ただし、価格の上昇は複数の要因に左右され、必ずしも高騰するとは限りません。購入を検討されている方は、市場の動向をこまめにチェックしておくとよいでしょう。
25年ルールが解禁されたランエボⅥの魅力
続いて、25年ルールが解禁されたランエボⅥの魅力を改めて振り返ります。
ランエボⅥは、“ランエボ第2世代”の集大成のモデルです。高い走行性能を象徴するような力強いデザインで、大きなフロントエアダムやリアスポイラーなどが特徴です。内装には、レカロ製のスポーツシートやMOMO製のステアリングホイールなど、運転する楽しさを追求した装備が満載です。
世界ラリー選手権(WRC)での活躍もランエボⅥを語るうえでは欠かせません。ランエボⅥの最大の特徴でもあった2段式リヤウイングをレギュレーション違反だと国際自動車連盟に指摘され改善を余儀なくされたものの、三菱が夢にまで見たモンテカルロラリーで優勝を獲得。その後もトミ・マキネンによって2勝し、さらに第12戦のラリーサンレモも制してシリーズランキングで単独首位に立ち、4年連続でドライバーズタイトルを手にしました。
仕様変更の指示をもろともせずに勝利を掴んだランエボⅥは、三菱はもちろんスポーツカーの歴史に色濃くその名を刻んだ名車です。記録にも記憶にも残る、後世に永く語り継がれていく1台であることは間違いありません。
▼ランエボⅥを含む第2世代の魅力はこちらでも解説しています。
第2世代ランサーエボリューションがなぜ人気なのか? 高い戦闘力に込めた三菱の想いに迫る
ランエボⅥ以外で2024年に25年ルールが解禁される車種一覧
2024年はランエボⅥだけでなく、ほかにも多くの魅力的な日本車が25年ルール解禁を迎えます。具体的な車種名と解禁される月は以下のとおりです。
・日産 スカイラインGT-R R34:2024年1月
・日産 シルビアS15:2024年1月
・ホンダ S2000:2024年4月
・トヨタ レジアスエース H100系:2024年7月
・トヨタ クラウン 17系:2024年9月
スカイラインGT-R R34は、日本車のアイコンとして広く知られている1台です。特に映画「ワイルド・スピード」シリーズに登場し、国際的な知名度は抜群です。
シルビアS15はスタイリッシュな外観なうえにドリフトが楽しめるため、スポーツファンからの人気が高いモデルです。
S2000は、ホンダを代表するオープントップのスポーツカー。バランスの取れたハンドリングと高回転型エンジンで、ドライビングの楽しさが評価されている1台です。
レジアスエースH100系は、商用車でありながら独特なスタイルと実用性の高さで、キャンピングカーのベース車輌として人気があります。
クラウン17系は、いわずと知れたトヨタのフラッグシップセダンです。上質な乗り味とブランドの信頼性で、多くのファンを抱えています。
ランエボⅥを含めた魅力的なモデルが25年ルール解禁を迎え、中古車市場の動向が変化する可能性は高いといえます。
まとめ
2024年の25年ルール解禁は、ランエボⅥをはじめとする数々の日本車がアメリカの地で再び輝きを放つ年となります。なかでも、ランエボⅥは世界的人気のモデルのため、25年ルール解禁をきっかけに国内市場の価格にも影響をもたらすかもしれません。ランエボⅥを狙っている方は、今後の動向に注目しましょう。
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