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ホンダの名車として今でも人気の高いS2000は、2024年4月にアメリカの25年ルールの対象となりました。アメリカでは1990年代の国産車の人気が高く、輸入が可能になると国内での希少性が高まって値上がりする可能性があります。S2000も例外ではないため、価格動向を気にされている方も多いでしょう。
本記事では、25年ルール解禁によるS2000の値上がりの可能性や最新の買取事情について解説します。
S2000は25年ルール解禁で値上がりの可能性あり
25年ルールの解禁によって、S2000が値上がりする可能性はあるといえます。
前述のとおり、アメリカでは1990年代の国産車がJDMとして人気を博しています。S2000も例外であるどころか、ホンダというメーカー自体の人気、そして2シーターのオープンスポーツカーという個性によって熱狂的なファンが多く存在します。
▼JDMについては以下で詳しく解説しています。
JDMとは?海外の若者が熱狂する日本車文化
S2000の25年ルール解禁を待ちわびたアメリカの日本車ファンからの需要によって、輸出された場合、国内市場での希少性が高まって値上がりする可能性があります。
しかし、そのときの市況が価格に大きく影響するほか、クルマの状態やグレードによって価格は変動します。そのため、今後いかなる場合でも、どんなS2000にも高値がつくとは限らないという点については留意しておきましょう。
そもそも25年ルールとは
ここで、25年ルールの概要を振り返っておきましょう。
アメリカにおける輸入車関係法令の例外として定められているのが「25年ルール」です。
アメリカでは、原則として右ハンドルのクルマを輸入できませんが、製造から25年が経過していれば、クラシックカーとしての登録が可能となります。これが「25年ルール」です。
▼25年ルールについては、以下で詳しく解説しています。
アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ
S2000の現在の買取事情
ここで、値上がりがささやかれるS2000の最新の買取事情を解説します。買取相場のほか、人気のカラーも紹介するため、売却をご検討される方は参考にしてみてください。
S2000の買取相場
S2000の買取相場は以下のとおりです。25年ルールが解禁されて間もない、もしくはあと数年で25年ルールの対象になるAP1の相場を紹介します。
※2024年6月時点の情報です
■AP1 前期(1999年4月〜2001年9月のマイナーチェンジまで)
ベースグレード/タイプV 〜250万円
■AP1 中期(2001年9月〜2003年11月のマイナーチェンジまで)
ベースグレード/タイプV 〜270万円
■AP1 後期(2003年11月〜2005年11月のマイナーチェンジまで)
ベースグレード/タイプV 〜300万円
25年ルールがすでに解禁されている前期のベースグレードの買取相場は250万円です。前期はピーキーな走りを実現するエンジンを搭載しており、玄人好みのモデルといわれています。走りにこだわりをもつファンからの人気によって、市場では高値で取引されています。
S2000で人気のカラー
買取相場と同じく、AP1での人気のカラーを紹介します。数あるボディカラーのなかで熱い支持を集めているのは、グランプリホワイトです。
純美なホワイトでピュアスポーツカーと呼ばれるS2000の個性をより際立たせていることが、人気を博している大きな理由でしょう。
S2000の魅力
S2000は、1999年4月15日から販売が開始されたリアルオープンスポーツカーです。走る楽しさ、操る喜び、高い衝突安全性を兼ね備えています。
FR(フロントエンジン・リアドライブ)の2シーターオープンスポーツカーのS2000に搭載される2.0L直列4気筒自然吸気エンジンは、最高出力が250ps、最大回転数が9,000rpmと世界最高水準の高出力エンジンです。
2005年11月にはマイナーモデルチェンジを実施し、中・低速回転域から力強いトルクを発生する2.2Lエンジンを新たに搭載しました。また、リニアで自然なアクセルフィールを実現するDBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)の採用により、日常での走りの質感を高めたことも注目ポイントです。
1999年から販売を開始したS2000は、2009年まで販売され、1世代限りで歴史に幕を下ろしました。
▼S2000の魅力をさらに深く知りたい方はこちらもご覧ください。
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S2000以外で2024年に25年ルールが解禁される車種一覧
ここまで、S2000が25年ルールの対象となることについて解説してきましたが、2024年に25年を迎えるクルマは他にもあります。
<2024年に25年を迎える国産車>
・日産 スカイライン R34 GT-R:2024年1月
・日産 シルビア S15:2024年1月
・三菱 ランサーエボリューションVI:2024年1月
・トヨタ レジアスエース H100系:2024年7月
・トヨタ クラウン 17系:2024年9月
・トヨタ セリカ T230型:2024年9月
・トヨタ MR-S:2024年10月
・ホンダ インサイト ZE1型:2024年11月
このように名車として今でも人気のモデルが続々と25年を迎えています。
まとめ
S2000はホンダを代表する人気スポーツカーです。そして、2024年4月に製造開始から25年が経ちます。製造から25年経過したことに伴って、アメリカの25年ルールの解禁対象となり、中古車市場での注目度も上がるでしょう。
このタイミングでS2000の売却を検討される方も多いかもしれません。製造から25年も経っていると、いわゆる「旧車」の領域に入るため、手放す際には古いクルマを専門としている業者へのご相談をおすすめします。
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