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2022年9月にトルネオがアメリカの25年ルールの対象になりました。アメリカで輸入が可能となるため、国内での流通台数が減って価値が高まり、中古車価格が値上がりする可能性があります。
そこで、本記事では、25年ルールによる今後の中古車価格やトルネオの魅力などについて紹介します。
2022年9月にトルネオが25年ルール解禁!
トルネオは、1997年から2002年の間に、ホンダで製造されていた4ドアスポーツセダンです。2022年9月に発売開始から25年を迎え、アメリカの25年ルールの対象となりました。
アメリカの公共交通が充実していない地域では、クルマは日常生活に欠かせません。また、日本車は信頼性が高く故障しにくいイメージがあり、古いクルマに対して高い税金がかからないことから、年式が古くても需要があります。
そのため、アメリカがこれまで以上にトルネオを輸入した場合、国内の中古車価格に影響があるかもしれません。
そもそも25年ルールとは?
25年ルールとは、アメリカの並行輸入車を全面禁止とするルールの緩和措置として、1998年に導入された制度のことです。本来、アメリカは右ハンドル車の輸入を許可していないため、日本やイギリスで使われている右ハンドル車は、基本的にアメリカでは乗れません。
ただし、製造から25年以上経過していればクラシックカーとして登録できるため、輸入が認められます。また、関税や排ガスの規制も満たす必要もありません。つまり、製造から25年以上経過したトルネオは、特別な手続きや改造を行わずにアメリカへ輸出できます。
▼25年ルールについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ
25年ルール解禁でトルネオは値上がりする?
25年ルールの解禁により、国内のトルネオの中古車価格に影響が出る可能性があります。アメリカがこれまで以上にトルネオを輸入した場合、国内の流通台数が減るため価格が値上がりするでしょう。
ただし、トルネオのなかで値がつくのはVTECエンジンを搭載したユーロRというグレードのみです。ユーロRが追加されたのは2000年のため、25年ルール解禁はもう少し先です。つまり、値上がりするとしても数年後になる可能性が高いでしょう。
また、中古車価格には需要と供給のバランスが影響するため、必ずしも値上がりするとは限りません。また、クルマのコンディションによって価格は変動します。たとえば、エンジンやエアコンに不具合がある個体に高値がつく可能性は低いでしょう。
とはいえ、アメリカでは、走行性能に問題がなければ古いモデルでも需要があります。少しでも高く売却したい場合は、市場のトレンドをよく確認し、最適なタイミングで手放すとよいでしょう。
25年ルールが解禁されたトルネオの魅力
トルネオは、6代目アコードの姉妹車です。ヘッドライトやテールライト周り、フロントグリルがアコードと異なっており、当時では珍しいHIDヘッドライトを装備していました。
トルネオはベルノ店とプリモ店の両方で販売されていたため、クリオ店だけだったアコードよりも販売台数を伸ばしました。ちなみに、ホンダはもともと3つの系列店でクルマを販売していました。小型車や軽自動車はプリモ店、スポーティ路線の車はベルノ店、高級車はクリオ店で取り扱われていました。現在はこれらの系列が統一され「ホンダカーズ」となっています。
また、トルネオの魅力は高いエンジン性能と洗練されたデザインにあります。
2.2L 水冷直列4気筒DOHC16バルブエンジンを搭載しており、最高出力220ps/7,200rpm、最大トルク22.5kgfm/6,700rpmを発揮し、加速性能やスピード性能に優れています。
また、フロントマスクは大人の気品が感じられつつも万人受けしやすい飽きのこないデザインです。このようにシンプルでありながらそのクルマらしさを持つデザインが、25年以上経った今でも人気の理由の1つといえるでしょう。
リアスタイルは、セダンらしい落ち着いたデザインが魅力です。シンプルでありながら洗練されたリアデザインは、どの角度から見ても美しく、セダンとしての格調の高さが伝わってきます。
トルネオ以外で2022年に25年ルールが解禁された車種一覧
トルネオ以外で、2022年に25年ルールが解禁されたクルマは、以下のとおりです。
・2代目センチュリー:4月
2代目センチュリーは、1997年から2017年までトヨタで製造された最高級乗用車です。初代が登場した1967年以来の初のフルモデルチェンジによって登場しました。伝統的なスタイリングを継承しつつ、技術面では30年分の進化を遂げています。
・ハイエースレジアス:4月
ハイエースレジアスは、1997年に登場した、トヨタのワンボック型のミニバンです。ハイエースをベースに製造されており、スポーティーなモデルもラインナップされていました。
・ローレルC35型:6月
ローレルC35型は、1997年から2003年まで日産で製造された4ドアハードトップです。当時の排ガス規制に対応できず、ローレル最後のモデルとなりました。先代のC34型よりも躍動感があるデザインが特徴です。
・アリスト160系:8月
アリスト160系は、1997年にトヨタから発売された高級スポーツセダンです。3.L直列6気筒ツインターボエンジンで低速トルクを強化し、高速域でのパワーも持ち合わせており、国産最速セダンとも呼ばれていました。
・シビックタイプR EK9型:8月
シビックタイプR EK9型は、1997年から2001年まで製造されたホンダを代表するホットハッチバックです。シビック初のタイプRで、手が届きやすい価格設定だったものの、ほかのスポーツカーと同等の高いスペックを持っています。
・ルネッサ:10月
ルネッサは、1997年から2001年まで日産で製造されたステーションワゴンです。マルチアメニティビークルとも呼ばれており、広い室内空間と多彩なシートアレンジが魅力です。
まとめ
2022年9月にトルネオの25年ルールが解禁されました。アメリカがトルネオを輸入した場合、国内での中古車価格が値上がりする可能性があります。
売却を検討している場合は、市場のトレンドをよく確認し、最適なタイミングで手放しましょう。なお、少しでも高く売却したい場合は、古いモデルのクルマを適正に評価してくれる業者がおすすめです。
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