空前の旧車・ネオクラシックカーブームと言われておりますが、ソアラのライバルだったレパードの中古車価格が高騰して、時代を超えて逆転現象が起きるなど、思いもよらない車にプレミアがつくケースが多く見られます。ここでは、古い車の乗り替えのタイミングや高く売るためのポイントなどについてご紹介させていただきます。
古い車に乗っているとかかる維持費
古い車に乗っているとかかる維持費の代表的なものに自動車税・重量税といった税金があります。税金は新しい車でも当然かかってきますが、日本には環境性のよい自動車を普及させることを目的とした古い車の重課税制度があります。まず自動車税の場合は、13年を超えると15%増税されます。よって、排気量が上がるたびに増税額も高くなります。例えば、R32 GT-Rなどの2500ccから3000cc以下の車は8,000円増税されて59,000円になります。さらに、重量税も13年を経過すると増税になりますが、何とその増税幅は乗用車の場合で39%になります。ドイツでは、Hナンバーという制度があり、取得すれば自動車税が優遇されるだけでなく、排ガス等で走行が制限される「環境ゾーン」の走行も免除されます。その他にも製造から25年経過したクルマが「クラシックカー」として優遇されるアメリカの25年ルールも有名です。つまり、古ければ古くなるほど重税が課されるなど、日本は他の先進国と比べて古い車を維持し難い環境と言えるのです。
古い車を売るタイミング
古い車を売るタイミングは、ずばり「なるべく早め」です。最近は、ネオクラシックカーのブームでごくごく普通だった車の価格が高騰しているケースを多く見られます。しかし、ついこないだまでごくごく普通だった訳ですから、いつまた通常の価値に戻ってしまうかわかりません。R32 GT-Rのような価値の高い車でも、売る時期を悩んでいる間に相場が数十万単位で変動してしまうということがよくあります。つまり、ネットなどで愛車の価値が上がっていることを知ったら、その時がベストなタイミングと言えるのです。
古い車から買い替える際におすすめの新車
日産 エクストレイル T32
日産エクストレイル(T32)は、ここのところメーカーのゴタゴタで影を潜めてしまっていますが、日本を代表するクロスオーバーSUVの1台です。もともとは角ばったデザインで人気を博しておりましたが、現代的なフォルムとなった3代目もすっかり馴染んできて違和感を感じなくなりました。また、3代目エクストレイルを語る上で、高速道路(単一車線)における運転支援技術である「ProPILOT」を外すことは出来ませんが、自動運転の未来を感じられる素晴らしい技術であり、新車に乗り替えたメリットを誰しも自然に感じられる最新鋭の装備と言えるでしょう。
トヨタ 86
「頭文字D」がなければ生まれることはなかったと言われるトヨタ86ですが、誕生から8年を経て数少ないFRスポーツカーとして確固たる地位を築いたと言えるでしょう。そんなトヨタ86も販売から5年目となる2016年のマイナーチェンジを経て新型86となりました。具体的には、フロントバンパーがエアロダイナミクスを意識した形状になり、ヘッドライトとテールランプがLEDになりました。もちろん、ボディ剛性のアップやサスペンションの減衰力の見直し等も行われています。FRスポーツカーと言えば、今でもRX-7(FD3S)やシルビアS15が人気ですが、維持していくためには多大な費用がかかるのは確実で、そういった意味では新車のトヨタ86を購入することは手堅い選択と言えるのでしょう。
BMW M4 F82/F83
国産からハイパワーなFRスポーツカーが消え去り寂しさを感じているユーザーも多いはずです。そんな走り志向のユーザーを満足させてくれるのが、BMW M4 F82/F82です。BMWは、輸入車の中でも圧倒的にアフターパーツが豊富で自分の好みに仕上げることが可能です。そして、タイムアタックやストリートで国産チューンドカーと真っ向勝負を繰り広げてきた京都のBMWトップチューナーである「アシスト」の手にかかれば、パワフルなM4がさらに攻撃的で抜群のコーナリング性能を発揮する最高のマシンに仕上がります。
車を新車で買うメリットとは?
新車を購入するメリットは、昔から「誰もが憧れるピカピカの新車」と言いますが、新車を購入するとどのようなメリットがあるのでしょうか?先ず新車は、中古車よりも保証が手厚いです。新車を購入すると3年と5年のメーカー保証が付いてきます。したがって、万が一車が故障してもメーカーがその修理費用を負担してくれます。但し、事故による故障は保証の対象外になるのため、一般的に車の価値が高い5年間は車両保険の加入が必須と言えます。次に新車の特典で好みのメーカーオプションが付けられます。メーカーオプションは、車の製造工程でしか取付出来ないため、中古車では選択することが出来ません。代表的なもので言えば、サンルーフや本革シートが挙げられますが、もし取り付けするとなった場合にボディや内装に大掛かりな加工が必要になるものがメーカーオプションになります。最後に新車は手放すときに高く売れます。新車と中古車を同じ年数乗り続けた場合は、当然ながら新車で購入した車のほうが新しい年式になります。よって、プレミアがついた旧車などを除けば新車の方が高く売れます。実際、平均買い替え年数が8.5年と言われる今日においても、リセールバリューが高いモデルでは3年ごとの乗り換えが可能となっています。
今乗っている車を高く売るにはどうすれば良い?
今乗っている車を高く売るためには、旧車やネオクラシックカーに精通しているのはもちろんのこと、常に最新の買取相場やトレンドを把握している買取店に査定を依頼することです。相場の動きは非常に神経質で長年培ったノウハウがなければ読み取ることが出来ないと言っても過言ではありません。つまり、旧車に特化して20年の旧車王にお任せいただくことが、最もベストな選択だと言えるのです。
[ライター/旧車王編集部]
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