唯我独尊!マツダの旧車が高いそのワケとは?

目次
1.色褪せることのないマツダの旧車 2.ロータリーエンジンや独自のデザインが中古車市場でも人気 3.希少性にかかわらず高く売るなら専門店がオススメ

マツダ車は高く買って安く売る”マツダ地獄”という言葉を聞いたことがあるでしょうか?この言葉は、マツダ車は手放すときに高く売れないことを揶揄した表現です。しかし、マツダ車であっても旧車であれば、十分高く売ることができます。そこで今回の記事では、“マツダ地獄”とは無縁な、高く売れるマツダの旧車についてご紹介していきましょう。

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色褪せることのないマツダの旧車

歴史的価値も高く、新車当時よりも高値で取引されているのは、主に1960年代後半から1980年代にかけてのモデルです。

コスモスポーツ

マツダを語る上で絶対に外すことのできないのが、ロータリーエンジンの存在。そのロータリーエンジンを市販車として初めて搭載したのがコスモスポーツなのです。まるで宇宙船のようなデザインは未来的で、今見ても素直にカッコいいと思えるスタイリングになっています。

搭載される10A型ロータリーエンジンは、最高出力110psを発揮。最高速度185km/h、0-400m加速16.3秒という、当時としては脅威的な動力性能を誇っていました。また、その動力性能のみならず、一般的なレシプロエンジンには無いスムーズな回転フィールが特徴で、未来的なスタイリングと相まって「夢の車」と形容されるほどです。

ルーチェ

ルーチェは、1966年から1995年までの、およそ29年間販売されたマツダの主力セダンで、2代目のみ2ドアハードトップやワゴンが存在。日本国内だけでなく、常に国外での販売を意識し、どの世代も日本車離れしたエクステリアデザインで、トヨタや日産には無い魅力が人気のモデルです。

2代目から5代目まで、ロータリーエンジンを搭載したモデルをラインナップしていることも大きな特徴で、特に大柄な高級サルーンであった5代目では、大きなエンジンルームにコンパクトな13B型ロータリーエンジンが搭載された様子は、独特の雰囲気を醸し出していました。

カペラ

1970年にデビューした初代カペラは、最高出カ120ps、最大トルク16.0kgmを発生する12A型ロータリーエンジンと、1.6Lのレシプロエンジン、2ドアクーペと4ドアセダンを設定。ロータリーエンジンを搭載した2ドアクーペのカペラは、最高速度190km/h、0-400m加速15.7秒という性能を誇り、「風のカペラ」とも呼ばれていました。マツダの世界戦略車として、2002年まで製造。また、2ドアクーペからステーションワゴン、5ドアハッチバックまで多彩なボディバリエーションをそろえています。

サバンナ(RX-3)

後述するRX-7の前身にあたる、ロータリーエンジン専用車であるサバンナ(RX-3)。1971年の発売当初に搭載されていた10A型のロータリーエンジンから、翌年1972年に12A型ロータリーエンジン搭載したサバンナGTが登場します。日本車離れした大胆なスタイリングもさることながら、当時のツーリングカーレースでは、当時無敵を誇っていた日産GT-Rの50連勝を阻止したことでも知られています。

RX-7(SA22C)

先述したサバンナから、マツダのスポーツカー部門を受け継ぐのが初代SA22C型サバンナ RX-7です。ロータリーエンジンを搭載していることがわかる低いボンネットに、今では衝突安全上の問題で採用できないリトラクタブル式ヘッドライトなど、一目でスポーツカーであることがわかるスタイリングになっています。当然走りも軽快そのもので、軽量小型のロータリーエンジンを主眼に置いて開発。その設計思想は後に販売される、FC型(2代目)やFD型(3代目)にも受け継がれ、日本を代表するピュアスポーツカーです。

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ロータリーエンジンや独自のデザインが中古車市場でも人気

ロータリーエンジンという、市販車としては世界に類を見ない独自の技術を持ち、マツダは技術屋集団として世界から評価され続けてきたメーカーです。それ故、旧車になっても評価の高いのは、マツダとして独自性の強い技術やデザインが採用された車種であることが多く見受けられます。

現在でも、スカイアクティブや魂動(こどう)デザインといった、他のメーカーとは一線を画す高い技術力を用いた車種を多くラインナップ。2020年で創立100周年を迎え、今現行車として販売されているモデルの中から、将来歴史的な価値を持った車種が生まれてくるかもしれません。

マツダの旧車相場は高騰している理由は“希少性”

マツダには、販売台数の低迷から経営不振に陥り、そのたびに倒産の危機を乗り越えてきた歴史があります。そんなマツダの旧車の中で、高値で取引される傾向にあるのは、やはり1980年代前半までのモデルが中心です。

また、ロータリーエンジンをはじめとして、他メーカーには無いマツダ独自のデザインやメカニズムが色濃く反映された車種に人気が集中する傾向にあります。つまり、今後市販される可能性が低いこれら、マツダの独自性自体が希少価値を生み、当時の新車価格以上の価格で取引されているのです。

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希少性にかかわらず高く売るなら専門店がオススメ

ここまでお話してきたように、マツダの旧車は希少性という点で、中古車として高い価値を生み出してきました。とは言え、今回ご紹介していない、NA型NB型ロードスターやランティス、日本のコンパクトカー市場で中核を担ってきたファミリアなど、今後その価値が見直される可能性を秘めた車種がまだまだ存在します。今回ご紹介した車種はもちろん、そうではない車種の場合でも、しっかりとその価値を理解し、中古車市場の動向や人気を深く理解した、旧車王のような専門店に売ることが大切です。

[ライター/増田真吾]

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