トヨタ 50系センチュリーの維持費は高い?!維持費の内訳や対処法を解説

目次
1.50系センチュリーの特徴 2.50系センチュリーの維持費の内訳 3.50系センチュリーの年間維持費はいくら? 4.センチュリー 50系の維持費が高いと思った時の対処法

トヨタの最上位モデルに位置するセンチュリーの2代目にあたる50系は、国産車唯一のV12エンジンを搭載していることが特徴のセダンです。希少なV12エンジンを搭載する50系センチュリーの維持費はどの程度なのでしょうか。

この記事では、50系センチュリーの特徴や維持費の内訳とシミュレーション、維持費が高いと感じるときの対処法について解説します。

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

50系センチュリーの特徴

1997年4月、30年ぶりにフルモデルチェンジしたセンチュリーは、国産車初のV12エンジン(エンジン排気量4,996cc)を搭載する最高級車としてデビューしました。

最高出力は280psを発揮するものの、V12エンジンならではのスムーズな回転フィールや静粛性は、最高峰モデルのセンチュリーならではの特徴として今なお多くの人に支持されています。

外装は上品でありながらも独特な存在感があるスタイルで、内装はショーファーカーにふさわしい上質な仕上がりとなっています。また、専用の工房で仕上げられているため、妥協のない作りになっていることも特筆すべきポイントです。

1台ずつ丁寧に作られる50系センチュリーは、2017年の販売終了まで20年間にわたり生産され続けました。

センチュリー GZG50の買取専門ページはこちら

旧車王バナー旧車王バナー

50系センチュリーの維持費の内訳

50系センチュリーの維持費は、どの程度かかるのでしょうか。ここでは、1997年に発売された50系センチュリー(E-GZG50)の標準仕様車で維持費をシミュレーションします。

燃料代

国産車初となる5.0L V12エンジンを搭載する50系センチュリーの燃料代を計算してみましょう。

50系センチュリーのカタログ燃費は、10・15モードで7.2km/L。使用燃料は無鉛プレミアムガソリン(ハイオクガソリン)です。

1ヶ月あたり1,000km走行することを想定してシミュレーションすると、1ヶ月あたりの燃料代は2万5,138円(ハイオクガソリン単価181円の場合)。1年間に換算すると30万1,656円です。

エンジン排気量が大きいことに加え、無鉛プレミアムガソリンを使用することから、燃料代は高くなる傾向にあるといえるでしょう。

自動車税(種別割)

5.0Lという大排気量エンジンを搭載するセンチュリーの自動車税(種別割)は、標準税額が1年あたり8万7,000円です。(2019年10月1日以降に新規登録している場合)ただし、1997年式のセンチュリーの場合、初度登録日から13年以上経過しており重課の対象となることから、1年あたりの税額が10万1,200円かかります。

センチュリーは、年数が経過しても色褪せない魅力があるモデルですが、自動車税(種別割)が年間10万円を超えるため、維持するハードルは高いといえるでしょう。

任意保険

任意保険を大手ネット型保険でシミュレーションしてみましょう。条件は下記のとおりです。

<条件>
年齢:30歳
等級:6E
使用目的:通勤・通学
運転者:本人限定

<補償内容>
対人賠償(1名につき):無制限
対物賠償(1事故につき):無制限
対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり
人身傷害:あり(車内のみ補償)
人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円
入院諸費用特約:なし
車両保険:あり(限定)

上記内容でシミュレーションしたところ、約9万2,569円/年でした。なお、条件や補償内容に応じて保険料は変動します。詳しい保険料はご自身の条件でシミュレーションして確かめてください。

車検

車検の費用について見ていきましょう。なお、ここでは、ディーラーや整備工場など、指定工場での車検を受けることを想定してシミュレーションしてみました。

<ディーラー車検の場合>
自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)
自動車重量税:5万400円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出
印紙代:1,800円
車検料:6万円
合計:12万9,850円

※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します
※年式が古いクルマの場合は車検整備費用が異なる場合があります

1997年登録のセンチュリーの場合、初度登録日から18年以上経過する車輌のため、重量税が重課されます。このシミュレーションは、現行車の車検費用を元にした金額となっているため、年式が古いクルマの場合は車検整備費用が異なる可能性があります。加えて、部品交換や調整などをすると、別途部品代や工賃が発生するためシミュレーション金額は参考程度にお考えください。

メンテナンス費用

センチュリーのメンテナンスと、目安となる費用は、下記の項目と金額になります。

・洗車
・ワイパーゴムの交換
・ウォッシャー液補充
・冷却水の補充
・各種フィルター交換
・ヘッドライト(バルブ)交換
・エンジンオイル交換
・ブレーキオイル交換
・エアクリーナー交換
・電装部品の交換 など

これらのメンテナンスには、年間10万円程度かかると考えられます。また、タイヤ交換をした場合は、タイヤ代、バランス・調整料、廃タイヤ廃棄費用などがかかるため、別途20万円ほど追加でかかるでしょう。そのため、タイヤ交換をした場合の年間メンテナンス費用は、30万円程度になると考えられます。

センチュリー GZG50の買取専門ページはこちら

50系センチュリーの年間維持費はいくら?

50系センチュリーの年間維持費は、次のとおりです。

<自家用車登録のセンチュリー年間維持費>
燃料代:30万1,656円
自動車税(種別割):10万1,200円
任意保険:9万2,569円
車検:6万4,925円(2年ごとにかかる費用の半分)
メンテナンス費:10万円
合計:66万350円

1ヶ月あたりの費用に換算すると約5万5,030円です。このシミュレーションでは、毎月1,000km走行することを想定しています。そのため、走行距離が短かかったり任意保険の条件が異なったりする場合は、維持費の金額も変わってきます。

センチュリー GZG50の買取専門ページはこちら

旧車王バナー旧車王バナー

センチュリー 50系の維持費が高いと思った時の対処法

トヨタの最高峰モデルに位置するセンチュリーの2代目(50系)の維持費は、年間60万円以上、月々5万5,000円以上かかる計算となりました。

維持費の内訳を見てみると、税金や燃料代が高くなっていることがわかります。これらの維持費を下げるのは難しいため、維持し続けるのが難しいと感じる方もいるのではないでしょうか。

もし、維持するのが大変だと感じたときは、センチュリーを売却して新しいクルマに乗り換えることを視野に入れることをおすすめします。センチュリーは、日本が誇る最高級車であるため、高値で売却できる可能性が高いモデルです。センチュリーの売却を検討し始めたときは、年式が古いクルマの買取を専門としている旧車王にご相談ください

画像1
画像ギャラリー(全1枚)を見る

この記事をシェアする

旧車王ヒストリアは
旧車買取20年以上の旧車王
が運営しています

旧車売るなら旧車王

旧車王は、「自動車文化遺産を次世代へ」という信念のもと、旧車・クラシックカーに特化して24年、年間11,000台以上の査定申込をいただいております。改造車から希少車まで、適正価格を見極めて買取させていただきます。弊社所属の鑑定士が最短当日で全国無料出張査定いたします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。特別なそして価値ある希少車の買取こそ、確かなノウハウと実績を持つ旧車王にお任せください!

すぐ査定依頼が可能!

Web査定申込はこちら

まずは車について気軽に相談したい

LINEで売却相談する

関連する記事

クルマを個人売買する際の必要書類は?注意点や再発行の方法も合わせて紹介!

クルマを個人売買する際の必要書類は?注意点や再発行の方法も合わせて紹介!

旧車売買の豆知識 2024-10-04
RX-7は「維持できない旧車」なのか?年間維持費・メンテナンスについて解説

RX-7は「維持できない旧車」なのか?年間維持費・メンテナンスについて解説

旧車売買の豆知識 2024-10-03
トヨタ 86の開発ストーリーに迫る! 可能性を探るべく製作された1台の試作車が実現のきっかけだった

トヨタ 86の開発ストーリーに迫る! 可能性を探るべく製作された1台の試作車が実現のきっかけだった

旧車の魅力 2024-10-03
マツダ FD3S型RX-7が個性的なスタイリングを手に入れた理由とは? 1型~6型の違いも解説

マツダ FD3S型RX-7が個性的なスタイリングを手に入れた理由とは? 1型~6型の違いも解説

旧車の魅力 2024-10-03
86の維持費は高い?内訳や年間支払額の目安を解説

86の維持費は高い?内訳や年間支払額の目安を解説

旧車売買の豆知識 2024-10-01
100台以上のポルシェが横浜赤レンガ倉庫に集結!エキサイティングポルシェ2024

100台以上のポルシェが横浜赤レンガ倉庫に集結!エキサイティングポルシェ2024

イベントレポート 2024-09-29
「趣味車が変われば人間関係もリセットされる…かもしれない」という話

「趣味車が変われば人間関係もリセットされる…かもしれない」という話

ライフスタイル 2024-09-28
ジムニーのよくある故障箇所は?トラブルの原因や修理費の目安を詳しく解説

ジムニーのよくある故障箇所は?トラブルの原因や修理費の目安を詳しく解説

旧車メンテナンス 2024-09-27

記事ランキング

1
固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

ライフスタイル 2023-09-14
2
マツダ FD3S型RX-7が個性的なスタイリングを手に入れた理由とは? 1型~6型の違いも解説

マツダ FD3S型RX-7が個性的なスタイリングを手に入れた理由とは? 1型~6型の違いも解説

旧車の魅力 2024-10-03
3
MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

旧車売買の豆知識 2024-04-19
4
車検ステッカーの貼り付け位置はどこ?間違えた場合の罰則も紹介

車検ステッカーの貼り付け位置はどこ?間違えた場合の罰則も紹介

旧車売買の豆知識 2024-02-02
5
日産 R34型GT-RとER34の違いとは?同じR34型なのに中古車価格はひと桁違う!

日産 R34型GT-RとER34の違いとは?同じR34型なのに中古車価格はひと桁違う!

旧車売買の豆知識 2024-05-21
6
車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

旧車メンテナンス 2023-10-18
7
ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

旧車売買の豆知識 2023-10-27
8
MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツとは?変速方法について解説

MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツとは?変速方法について解説

旧車売買の豆知識 2024-04-19

カテゴリ一覧

# 旧車コラム # 旧車の魅力 # 旧車売買の豆知識 # 旧車市場動向 # 旧車メンテナンス # エディターズノート # ライタープロフィール # イベントレポート # ライフスタイル # 加藤久美子&博人の見識 # ドイツ現地レポ # ライター愛車レポート # タイレルP34を追え! # オーナーインタビュー # 名車&迷車烈伝 # マツド・デラックスの世界 # 海外現地レポ