1986年に販売を開始したトヨタのスポーツカーA70型スープラ。もし、今A70型スープラを所有する場合、維持費はどのくらいかかるのでしょうか。今回は、今も人気が高いA70型スープラの維持費の内訳や目安を解説します。
A70型スープラの特徴
A70型スープラは、1986年2月6日に販売を開始した高性能2ドアスポーツカーです。
本格的なGTにふさわしい走りを実現するために、高剛性ボディやサブフレーム、四輪ダブルウィッシュボーンサスペンションなどを採用していることが特徴となっています。
エンジンは、全て直列6気筒です。デビュー当初のバリエーションは、3.0Lターボ、2.0Lツインターボ、2.0L ツインカム、2.0L OHCの4種類となっています。
また、1986年6月には前席上部のルーフを脱着できる「エアロトップ」が追加されました。
A70型スープラは、トヨタを代表する高級スペシャリティカーとして人気を博したモデルです。
A70型スープラ維持費の内訳
A70型スープラの維持には、燃料代、自動車税、車検費用など、さまざまな費用がかかります。ここからは、A70型スープラを所有する際にかかる維持費の内訳を解説します。
燃料代
A70型スープラの燃費は、10モード7.6km/L〜10.0km/L(1986年モデル)です。1ヶ月に1,000km走行する場合、100L〜131Lの燃料が必要となります。
1Lあたりのガソリン単価が175円の場合、1ヶ月あたりのガソリン代は1万7,500円〜2万2,925円で、1年間に換算すると21万円〜27万5,100円です。
自動車税
自動車税は、エンジンの排気量によって税額が変わります。そのため、A70型スープラの自動車税は、4万5,400円(排気量1.5L超〜2.0L未満、重課後の税額)〜5万8,600円(2.5L超〜3.0L未満、重課後の税額)です。
任意保険
A70型スープラの自動車保険料の目安は、大手のネット型保険の場合は以下のとおりです。
【条件】
年齢:30歳
等級:6等級
使用目的:日常・レジャー
運転者:本人限定
【補償内容】
対人賠償(1名につき):無制限
対物賠償(1事故につき):無制限
対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり
人身傷害:あり(車内のみ補償)
人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円
車輌保険:なし
上記の条件でシミュレーションしたところ、自動車保険料は年間約5万6,000円でした。ただし、この保険料には車輌保険が含まれていません。そのため、車輌にトラブルがあったときに保険が適用できない点に注意しなければなりません。また、保険会社によって保険料の算定基準が異なるため、保険料が大きく異なるケースもあることに留意してください。
車検
続いて、車検費用についてみていきましょう。
【ディーラー車検の場合】
自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2023年時点の保険料
自動車重量税:5万400円(24ヶ月)※車両重量1.6t、新車登録より18年超えの場合
印紙代:1,800円
車検基本料金:6万円(点検・検査・代行費用)
合計:12万9,850円
※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します
A70型スープラの重量税は、初年度登録から18年以上経過しているため重課の対象となります。
メンテナンス費用
A70型スープラのメンテナンスには、次のような項目があります。
・洗車
・ワイパーゴム交換
・ウォッシャー液
・冷却水の補充
・エアコンフィルターの交換
・ヘッドライトのバルブ交換
・エンジンオイル交換
・オイルフィルター交換
・ブレーキオイル交換
・エアクリーナー交換
など
年間10万円程度のメンテナンス費用がかかります。また、タイヤ交換をしたときは、追加で10万円〜20万円程度かかると考えておくとよいでしょう。
A70型スープラの年間維持費はいくら?
A70型スープラの年間維持費は次のとおりです。
【A70型スープラ年間維持費】
・ガソリン代:21万円〜27万5,100円
・自動車税:4万5,400円〜5万8,600円
・任意保険:5万6,000円
・メンテナンス費:10万円
・車検:6万4,925円(2年毎のため12万9,850円の半額分)
合計:47万6,325円〜55万4,625円
この年間維持費は、車を維持するためにかかる最低限の費用です。もし、A70型スープラをローンで購入したり、駐車場やガレージを借りたりすると、ローンの支払いや駐車場・ガレージ代がかかります。
A70型スープラの維持費が高いと思った時の対処法
A70型スープラの維持費は、高性能スポーツカー並みにかかることがわかりました。もし、A70型スープラを維持するのが大変だと感じたり、高いと思ったりしたときは売却を検討するとよいでしょう。
A70型スープラは、旧車好きや車好きから支持されているため、現在でも高値で取引されることがあります。そのため、高価買取される可能性が高いでしょう。
A70型スープラを少しでも高く売りたいのであれば、旧車の査定や買取を専門としている旧車王がおすすめです。A70型スープラを売却しようかと考え始めたときは、ぜひ旧車王にご相談ください。