トヨタの高性能スポーツカーとして現在でも高い人気を誇るA80型スープラ。今回は、人気のあるA80型スープラの維持費がどのくらいかかるのか解説します。A80型スープラを所有するかどうか迷っているときや、維持費を踏まえて売却を検討する際の参考にしてみてください。
A80型スープラの特徴
A80型スープラは、1993年に販売を開始した2ドアのスポーツカーです。直線基調のA70型スープラからデザインや走行性能が変更・進化しました。
デザインは、角を落とした丸みのあるスタイリングに変更されました。エンジンは、直列6気筒3.0Lに一本化されています。エンジンのバリエーションは、自然吸気エンジンとツインターボエンジンの2種類です。トランスミッションは、MT(自然吸気エンジンは5速MT、ツインターボエンジンは6速MT)とATをラインナップしています。
A80型スープラは2002年まで販売され、2019年の新型スープラが登場するまで「スープラ」の名が途絶えることとなりました。また、A80型スープラは、2019年に新型が販売されてからも高い人気を維持し続けています。
A80型スープラ維持費の内訳
A80型スープラの維持には、燃料代、自動車税、車検費用など、さまざまな費用がかかります。ここからは、A80型スープラを所有する際にかかる維持費の内訳を解説します。
燃料代
A80型スープラの燃費は、10・15モードで7.6km/L〜8.9km/L(1993年モデル)となっています。
1ヶ月に1,000km走行するとした場合、燃料は112L〜131L必要です。1Lあたりのガソリン単価が175円の場合、1ヶ月あたりの燃料代は1万9,600円〜2万2,925円。1年に換算すると23万5,200円〜27万5,100円となります。
自動車税
自動車税は、エンジン排気量によって税額が変わります。A80型スープラはエンジン排気量が3.0Lで、初年度登録から13年以上が経過している場合、税額が5万8,600円となります。
任意保険
A80型スープラの自動車保険料についてみてみましょう。ここでは次の条件で自動車保険料を算出します。
【条件】
年齢:30歳
等級:6等級
使用目的:日常・レジャー
運転者:本人限定
【補償内容】
対人賠償(1名につき):無制限
対物賠償(1事故につき):無制限
対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり
人身傷害:あり(車内のみ補償)
人身傷害(保険金額/1名につき):5,000万円
車輌保険:なし
上記の条件でシミュレーションしたところ、自動車保険料は年間約6万1,000円でした。ただし、この保険料には車輌保険が含まれていません。そのため、車輌にトラブルがあったときに保険が適用できない点に注意しなければなりません。
車検
車検費用についてみていきましょう。
【ディーラー車検の場合】
自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2023年時点の保険料
自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※車輌重量1.5tの場合、初年度登録から18年以上経過した場合の税額で算出
印紙代:1,800円
車検基本料金:6万円(点検・検査・代行費用)
合計:11万7,250円
※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します
A80型スープラは、初年度登録から18年以上経過しているため重課の対象となります。そのため、重量税の税額が高くなっています。
メンテナンス費用
A80型スープラのメンテナンスには、次のような項目があります。
・洗車
・ワイパーゴム交換
・ウォッシャー液
・冷却水の補充
・エアコンフィルターの交換
・ヘッドライトのバルブ交換
・エンジンオイル交換
・オイルフィルター交換
・ブレーキオイル交換
・エアクリーナー交換
など
メンテナンスには、年間10万円程度の費用がかかります。また、タイヤ交換をしたときは、追加で10万〜20万円程度かかると考えておくとよいでしょう。
A80型スープラの年間維持費はいくら?
A80型スープラの年間維持費は以下のとおりです。
・ガソリン代:23万5,200円〜27万5,100円
・自動車税:5万8,600円
・任意保険:6万1,000円
・メンテナンス費:10万円〜20万円
・車検:5万8,625円(2年毎のため11万7,250円の半額分)
合計:51万3,425円〜65万3,325円
上記は、車を維持するために1年でかかる最低限の費用です。車をローンで購入した場合や月極駐車場を契約する場合は、別途ローンの支払いや駐車場代がかかります。
A80型スープラの維持費が高いと思った時の対処法
A80型スープラの維持費は、年間50万円ほどかかることがわかりました。また、A80型スープラは年式が新しいスポーツカーよりメンテナンス費用がかかる可能性が高いため、予定外の費用がかかることがあるかもしれません。
そのため、維持するのが大変だと感じる方もいるのではないでしょうか。A80型スープラの維持が大変だと感じたときは、手放すことも検討するとよいでしょう。
直列6気筒ツインターボエンジンを搭載する国産スポーツカーのA80型スープラは、生産が終了した現在でも高い人気を誇っています。そのため、高額で買い取ってもらえる可能性があります。
もし、A80型スープラを少しでも高く売りたいのであれば、旧車の査定や買取を専門としている旧車王がおすすめです。A80型スープラの売却をお考えの際は、ぜひ旧車王にご相談ください。