S2000 AP1型の年間維持費は約56万!税金、車検代、整備費用まで解説

目次
1.S2000 AP1型の年間維持費は40万〜55万円ほど 2.S2000 AP1型の維持費を抑える方法 3.まとめ

S2000といえばホンダを代表するオープンスポーツカーです。本田技研工業の創立50周年記念として1999年に発売されました。ホンダが29年ぶりに開発をしたFRスポーツということで当時多くの話題を集めました。

なかでも、9,000回転までまわるF20C型エンジンを搭載しピーキーに仕上げられたAP1型は多くのクルマ好きから熱い支持を得ています。中古車で狙っている方も多いと思いますが、発売から20年近く経ったクルマは維持費が心配になりますよね。そこでこの記事ではS2000 AP1にかかる維持費について解説いたします。

関連記事オープン2シーターとして人気のホンダ S2000!世界一を目指したSシリーズの歴史と魅力に迫る
関連記事:18年・33万キロを駆けぬけてきた愛車、ホンダS20003つの魅力とは?

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

S2000 AP1型の年間維持費は40万〜55万円ほど

S2000 AP1型の年間維持費はおおよそ44万〜56万円ほどです。

<S2000 AP1型 年間維持費の内訳>
燃料代:6万1,205円〜15万3,105円
自動車税:4万5,400円
任意保険:2万8,000円〜5万4,000円
車検:5万8,625円(2年ごとにかかる費用の半額分)
メンテナンス費:25万円
合計:44万3,230円〜56万1,130円

各項目の内容について、ここから詳しく解説します。

燃料代

まずは燃料代について解説します。

S2000 AP1型には1,997cc 直4 F20C型エンジンが搭載されており、カタログ燃費は10・15モードで11.6〜12km/Lです。

ここでは燃費を12km/L、ハイオクガソリンの価格を1Lあたり183.8円(2024年7月16日時点の全国平均)として、走行距離別に燃料代を算出します。

走行距離 年間4,000km 

年間走行距離が4,000kmの場合は、1年間で約333Lの燃料を使うことになり、燃料代が6万1,205円かかります。休日のドライブや近場での買い物をメインにクルマを使用する方が該当するでしょう。

走行距離 年間7,000km 

年間走行距離が7,000kmだと、1年間で約583Lの燃料を使うことになるため、燃料代が10万7,155円かかります。毎日1時間弱ほどクルマに乗る方が当てはまるでしょう。

走行距離 年間10,000km

年間走行距離が10,000kmの場合は、1年間で約833Lの燃料を使うことになり、15万3,105円の燃料代がかかります。往復1時間かかる距離を、毎日走行する方が該当するでしょう。

自動車税種別割

続いて、自動車税種別割について解説します。

S2000 AP1型は最終モデルでも車齢13年を超えるため、自動車税種別割の重課対象に含まれます。2024年7月時点での、新規登録から13年以上した排気量1,500cc超〜2,000cc以下のクルマの自動車税種別割は4万5,400円です。

任意保険料

次に、任意保険料について解説します。大手ネット型保険にて、年間走行距離別にシミュレーションしました。条件と補償内容は以下のとおりです。

<条件>
年齢:32歳
等級:17
運転者:本人限定

<補償内容>
対人賠償(1名につき):無制限
対物賠償(1事故につき):無制限
対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり
人身傷害:あり(車内のみ補償)
人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円
入院諸費用特約:なし
車両保険:あり
車両保険(保険金額):55万円
免責金額(1回目-2回目以降):5万円-10万円

走行距離 3,000km超5,000km以下

休日のドライブや近場への買い物に使用する方が多く該当するため、使用目的を「日常・レジャー」としてシミュレーションしました。1年間の保険料は2万8,000円ほどです。

走行距離 7,000km超10,000km以下

毎日の移動で1時間ほど運転する方が該当することが多いため、使用目的を「通勤・通学」としました。1年間の保険料は4万5,000円ほどです。

走行距離 10,000km超12,000km以下

毎日の1時間以上走行する方が多く該当するため、7,000km超10,000km以下の区分と同様に、使用目的を「通勤・通学」としてシミュレーションしました。1年間の保険料は5万4,000円ほどです。

車検

続いて、車検代です。車検には、自賠責保険料、自動車重量税、印紙代、車検基本料がかかります。

<ディーラー車検の費用>
自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)
自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)
印紙代:1,800円
車検基本料:6万円
合計:11万7,250円

それぞれの項目について詳しく解説します。

自賠責保険料

自賠責保険料とは、クルマの所有者が加入を義務付けられている保険で、「強制保険」とも呼ばれます。2024年7月現在、乗用車の税額は一律で1万7,650円です。

自動車重量税

自動車重量税は車輌重量によって税額が異なる税金です。S2000 AP1型は1t超~1.5t以下の区分に該当し、新規登録から18年以上経過していると重課されるため、3万7,800円かかります。

印紙代

印紙代とは、車検の際に国に納める検査手数料です。依頼先の工場の種類によって金額は異なり、2024年7月時点だとディーラーの場合は1,800円かかります。

車検基本料

車検基本料には、点検料や代行手数料などが含まれており、依頼先によって金額に差があります。S2000 AP1型をディーラー車検に出した場合には、6万円ほどかかるでしょう。販売店によって価格が異なる可能性があるため、事前に問い合わせすると安心です。

メンテナンス費用

次に、メンテナンス費用について解説します。基本的なメンテナンス費用とS2000 AP1型ならではの故障箇所の修理費用をあわせると、25万円ほどかかります。それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

基本的なメンテナンス箇所

S2000 AP1型に限らず、一般的なクルマのメンテナンス項目は以下のとおりです。

・洗車
・ワイパーゴム交換
・ウォッシャー液交換
・エアコンフィルター交換
・エンジンオイル交換
・オイルフィルター交換
・ブレーキオイル交換
・エアクリーナー交換 など

高く見積もって年間5万円ほどのメンテナンス費用を見込んでおけばよいでしょう。

S2000 AP1型ならではの故障箇所

S2000 AP1型は「壊れやすいクルマ」といわれることがあります。古いスポーツであるためにダメージが蓄積されている個体が多いのは事実ですが、定期的にメンテナンスしておけば長く所有できるモデルです。また、あらかじめ故障しやすい箇所を把握しておけば費用も見積もりしやすいでしょう。

S2000 AP1型で故障しやすいといわれている箇所は以下のとおりです。

・激しいオイル消費
・ハブベアリング劣化
・ドライブシャフト故障
・プロペラシャフト故障 など

メンテナンス費用は多く見積もって20万円ほどでしょう。

上記はあくまで一例で、車輌の状態によってこのほかの箇所が故障する可能性も十分に考えられます。購入を検討している場合には、契約前に細かな箇所までチェックすることをおすすめします。

関連記事16年目・25万キロ超え。愛車ホンダ S2000のエンジンをリフレッシュ

S2000 AP1の買取専門ページはこちら

旧車王バナー旧車王バナー

S2000 AP1型の維持費を抑える方法

ここまでS2000 AP1型の維持費の内訳について解説しました。負担が大きいと感じた方に向けて、維持費を抑える方法を3つ紹介します。

任意保険を見直す

任意保険の契約先を見直すと、維持費を抑えられる場合があります。

クルマや条件が同じでも、保険会社によって金額が異なることがあります。複数社から見積もりを取り寄せたり、いくつかのネット型保険でシミュレーションしたりして、保険料を比較してみましょう。なお、国内損保よりもネット型保険のほうが安い傾向にあります。

車検の依頼先を見直す

車検の依頼先の見直しも維持費を抑えるのに有効です。

前述のとおり、車検基本料は依頼先によって異なります。一般的にはディーラー車検よりも民間車検のほうが安く、民間の工場でもそれぞれ金額に差があります。車検の際には、事前に複数の工場から見積りを取り寄せて、車検基本料を比較するとよいでしょう。

DIYでメンテナンスする

一部のメンテナンスを自分で行えば、その分外注費用を減らせます。DIY可能なメンテナンス項目の一例は以下のとおりです。

・洗車
・エンジンオイル交換
・ワイパーゴム交換 など

上記は比較的簡単なメンテナンス項目です。自身でクルマをいじった経験がある方であれば、対応できる範囲はさらに広がるでしょう。

S2000 AP1の買取専門ページはこちら

まとめ

S2000 AP1型の維持費について解説しました。

玄人好みのピーキーな乗り味が特徴のS2000 AP1型に憧れを抱いている方は多いでしょう。所有したいけれど維持費に不安を抱いているという場合には、ぜひ今回の情報を参考に自身が維持できるかどうかを検討してみてください。

 

旧車の買取なら「旧車王」におまかせ!

長い時間を共にした愛車だからこそ、売却先にもこだわりたいという方は多いのではないでしょうか。
旧車王は、旧車に特化して20年以上買取を続けております。旧車に関する実績と知識なら、どこに負けない自信があります。また、ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する「二重査定」も一切ございません。誠実にお客さまのクルマと向き合い、適正に査定いたします。
全国どこでも無料で出張査定にうかがいますので、大事な愛車の売却先にお悩みの方はぜひ「旧車王」にご相談ください。

画像1
画像ギャラリー(全1枚)を見る

この記事をシェアする

旧車王ヒストリアは
旧車買取20年以上の旧車王
が運営しています

旧車王は、「自動車文化遺産を次世代へ」という信念のもと、旧車・クラシックカーに特化して24年、年間11,000台以上の査定申込をいただいております。改造車から希少車まで、適正価格を見極めて買取させていただきます。弊社所属の鑑定士が最短当日で全国無料出張査定いたします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。特別なそして価値ある希少車の買取こそ、確かなノウハウと実績を持つ旧車王にお任せください!

すぐ査定依頼が可能!

Web査定申込はこちら

まずは車について気軽に相談したい

LINEで売却相談する

関連する記事

オープン2シーターとして人気のホンダ S2000!世界一を目指したSシリーズの歴史と魅力に迫る

オープン2シーターとして人気のホンダ S2000!世界一を目指したSシリーズの歴史と魅力に迫る

旧車の魅力 2023-11-30
16年目・25万キロ超え。愛車ホンダ S2000のエンジンをリフレッシュ

16年目・25万キロ超え。愛車ホンダ S2000のエンジンをリフレッシュ

ライター愛車レポート 2023-11-01
「そうだ、オープンカーに乗ろう」。魅力をオーナー目線で考えてみた

「そうだ、オープンカーに乗ろう」。魅力をオーナー目線で考えてみた

ライフスタイル 2023-10-03
スポーツカーの絶版モデルは人気が高い!絶版スポーツカーの魅力や人気モデル8車種を紹介

スポーツカーの絶版モデルは人気が高い!絶版スポーツカーの魅力や人気モデル8車種を紹介

旧車市場動向 2023-09-28
旧車王編集部チョイス!頭文字Dで人気を博した旧車6選

旧車王編集部チョイス!頭文字Dで人気を博した旧車6選

旧車売買の豆知識 2023-01-27
ワンオーナー車のセリカXXも販売中!ガレーヂカレントジャパン直撃レポート

ワンオーナー車のセリカXXも販売中!ガレーヂカレントジャパン直撃レポート

ライフスタイル 2022-08-27
オープンエアと超高回転NAエンジンの快感!ホンダ S2000の特徴と中古車事情

オープンエアと超高回転NAエンジンの快感!ホンダ S2000の特徴と中古車事情

旧車市場動向 2022-02-10
S2000・部品供給の状況&再販はあるのか?

S2000・部品供給の状況&再販はあるのか?

旧車メンテナンス 2022-02-10

記事ランキング

1
固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

ライフスタイル 2023-09-14
2
MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

旧車売買の豆知識 2024-10-08
3
車検ステッカーの貼り付け位置はどこ?間違えた場合の罰則も紹介

車検ステッカーの貼り付け位置はどこ?間違えた場合の罰則も紹介

旧車売買の豆知識 2024-02-02
4
車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

旧車メンテナンス 2023-10-18
5
ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

旧車売買の豆知識 2024-10-08
6
MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツとは?変速方法について解説

MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツとは?変速方法について解説

旧車売買の豆知識 2024-04-19
7
車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

旧車売買の豆知識 2024-08-06
8
クルマの「キュルキュル音」の原因はなに?修理費用や予防法を解説

クルマの「キュルキュル音」の原因はなに?修理費用や予防法を解説

旧車メンテナンス 2024-10-29

カテゴリ一覧

# 旧車コラム # 旧車の魅力 # 旧車売買の豆知識 # 旧車市場動向 # 旧車メンテナンス # エディターズノート # ライタープロフィール # イベントレポート # ライフスタイル # 加藤久美子&博人の見識 # ドイツ現地レポ # ライター愛車レポート # タイレルP34を追え! # オーナーインタビュー # 名車&迷車烈伝 # マツド・デラックスの世界 # 海外現地レポ