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私はZ32専門店を営んで25年になります。
当初、Z32は新車でも売っていましたし、スタイルからして、いつまでも色褪せない現役のスポーツカーだと思っていました。
しかし、この10年で徐々に旧車感が増し、残念ながら今や立派な旧車になってしまいました。
そもそも、「旧車」というワード、今は普通に使っていますが、比較的最近のもので、定義が曖昧なものだと思っています。
一般的には「古い車=旧車」です。よくいえば、「長く生き抜いてきた車=旧車」です。
一体、いつから旧車といわれるのでしょうか?
Z32を例に、乗り続けるオーナー様にリスペクトしながら考えていました。
■2世代以上「型落ち」になった
Z32の生産終了後、22年が経ちます。
その後、Z33⇒Z34⇒新型Zへとモデルチェンジを重ねています。
実質3代前の「型落ち」ですから、流石に「旧車」というくくり(扱い)なってきます。
それでも、その型に拘って乗り続けるってすごいことですよね?
■生産終了後、20年経った
「十年一昔」といいますが、その2倍ともなれば、時代もすっかり変わっています。
クルマも進化して。今や電気自動車の時代ですから、流石に「旧車」となってきます。
それでも、乗り換えせずに乗り続けるってすごいことですよね?
■「最近見なくなった」「懐かしい車」といわれるようになった
「最近めっきり見なくなったなぁ」とか、「懐かしいクルマだなぁ」といわれるようになると、流石に「旧車」となってきます。
化石化扱いされても乗り続けるってすごいことですよね?
■修理が増え、レッカーで搬送されるようになった
長く乗っていると、オルタネーターがダメになったり、エアコンが効かなくなったり、経年劣化が進んできます。
レッカーで搬送される場面が増えてくると、流石に「旧車」となってきます。
それでも直しながら乗り続けるってすごいですよね?
■純正部品がなくなってきた
生産終了から10年はメーカーが純正部品を供給してくれますが、それを過ぎた頃から製廃(製造廃止)が増えてきます。
純正部品がなくなってくると、流石に「旧車」となってきます。
それでも諦めずに乗り続けるってすごいことですよね?
■ボディや下廻りの劣化がひどくなってきた
経年劣化で、ボディの塗装が剥がれてきたり、下廻りが錆びてくれば、流石に「旧車」となってきます。
オールペンしたり、レストアをしてまで乗り続けるってすごいですよね?
■ディーラーさんで修理を嫌がられるようになった
修理は近くのディーラーさんを頼りたいものですが、修理を嫌がられたり断られるようになり、乗り換えを勧められるようになると、流石に「旧車」となってきます。
それでも遠くの専門店を頼って乗り続けるってすごいことですよね?
■結果、旧車になりえるクルマは「名車」となる!
総じて考えてみると、旧車になりえるクルマは、どれも名車となっています。
その車を守るファンと専門店によって残り続け、その時代を懐かしく思い出させてくれます。
これからも「旧車=名車」が増えることを期待しています。
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[ライター・撮影/小村英樹(Zone代表)]