アルファードは、豪華な内装と広々とした空間、高い静粛性と安全性能を兼ね備えたミニバンです。アルファードの購入を検討しているものの、高級車に分類されることから維持できるか不安な方もいるでしょう。イメージ通り、アルファードは比較的維持費が高いため、購入前にチェックしておく必要があります。
この記事では、アルファードの維持費についてや、高いと思ったときの対処法を紹介します。
アルファードの特徴
アルファードは、「大空間高級サルーン」をコンセプトに、トヨタが2002年に発売したラージサイズのミニバンです。高級セダンに劣らないハイクラスな車内空間とスペックが大きな魅力で、航空機でいえばファーストクラスを思わせる高級感と快適性を持ちます。
ボディサイズが大きく存在感があるデザインが採用されており、ノアやヴォクシーよりも注目を集めやすいクルマです。乗車中は揺れを感じにくく、ロードノイズも車内に響きにくいため高速道路でも快適に運転できます。
また、シートは長時間座っていても疲れにくいため、旅行や出張などでも重宝します。
なお、アルファードはランドクルーザーやハリアーと同様に、リセールバリューが高いクルマです。そのため、売却する際のことを考慮してアルファードを購入するユーザーも多く存在します。
アルファードの維持費の内訳
ここからは、以下のアルファードの維持費について、5つの項目に分けて具体的な金額を紹介します。
・年式:2008年
・グレード:240X
・型式:DBA-ANH20W
燃料代
2008年式アルファード240Xの燃費は、10・15モードで11.6km/Lです。10・15モードとは、1991年に国土交通省が定めた燃費の測定方法です。
10・15モードの測定値はあくまでも目安であり、カタログには実燃費よりも高い数値が記載されているケースがほとんどです。実燃費は「街乗り8〜9km/L」「高速道路9〜10km/L」といわれています。
たとえば、15km先の職場まで1ヶ月間通勤した場合の燃料代は、1万4,082円です。年間で計算すると、16万8,993円かかります。
アルファードは、重量がありパワフルなエンジンを搭載しているため、他のミニバンより燃費が悪い傾向にあります。
※170.7/L(ガソリン価格)× 往復30km×22日(1ヶ月)÷ 8km/L(実燃費)
※2024年5月20日のガソリン平均価格をもとに算出
自動車税
自動車税は、クルマの排気量に応じて税額が決められています。2008年式の240Xの排気量は2,362ccであり、2L超〜2.5L以下に該当するため、本来の税額は4万5,000円です。(2019年9月30日以前に初度登録した場合)
ただし、初度登録から13年以上経過している場合は重税されるため、税額は5万1,700円と本来より6,700円高くなることに留意してください。
▼自動車税の一覧はこちらの記事に掲載しています。
クルマの維持費はどのくらいかかる?車を保有する際にかかる費用の一覧を解説
任意保険
以下の条件や補償内容でシミュレーションをした場合、アルファードの任意保険料は年間9万1,933円です。
【条件】
等級......6E
年齢......30歳
免許証......ブルー
使用用途......通勤・通学
補償範囲......本人限定
【補償内容】
対人賠償保険......無制限
対物賠償保険......無制限
人身傷害保険......1人につき3,000万円
免責金額......1回目5万円、2回目10万円
車両保険......あり
事故時レンタカー費用特約......なし
車両保険金額は、70万〜100万円の間で設定できます。ただし、大事故を起こしたりエンジンが壊れたりした場合は、経済的全損になる可能性があります。経済的全損とは、修理費が車両保険金額を上回った状態のことです。
車両保険金額を限度に保険金が補償されるため、アルファードを修理できなかったり同等のクルマを購入できなかったりするケースがあります。十分な補償を受けられない可能性があることは把握しておきしましょう。なお、車両保険を付帯しなかった場合、年間の任意保険料は5万8,658円です。
車検
ディーラーでアルファードの車検を受けた場合、車検代は以下のとおりです。
・重量税:4万5,600円
・自賠責保険料:1万7,650円
・印紙代:1,800円
・車検基本料:7万400円
合計:13万5,450円
アルファードの車輌重量は1,850kgであり、2t以下に該当するため重量税は本来3万2,800円です。
ただし、2008年式の場合は初度登録から13年以上経過している可能性が高いため、重課されて4万5,600円かかります。1万2,800円も高くなることに留意してください。
▼重量税の計算方法については以下の記事で解説しています。
自動車重量税とは?計算方法や納付のタイミングをわかりやすく紹介
メンテナンス費用
アルファードのメンテナンス費用は以下のとおりです。
・法定点検:1万〜2万円程度
・エンジンオイル交換:5,000〜1万円程度
・ワイパーゴム交換:2,000〜3,000円程度
・ラジエター液補充:1,000円程度
・エアコンフィルター交換:3,000円〜8,000円程度
・ブレーキオイル交換:5,000円〜1万円程度
アルファードは高級車であるうえに、ボディサイズが大きい分、作業時の工程が複雑化するため、各メンテナンスにおいて他の車種より工賃が高い傾向にあります。
また、タイヤやバッテリーなどが消耗している場合、それぞれ交換する必要があります。タイヤはインチ数やメーカーによって交換費用に幅があり、5〜20万円程度が目安です。
バッテリー交換には3万円程度かかります。
これらのメンテナンス費用をあわせると、最低でも10万円程度かかる可能性があります。
アルファードの年間維持費はいくら?
アルファードの年間維持費は、以下のとおりです。
・燃料代:16万8,993円
・自動車税:5万1,700円
・任意保険料:9万1,933円
・車検費用:6万7,725円(2年ごとの費用の半分)
・メンテナンス費用:10万円
合計:48万351円
上記はあくまでも目安です。ローンで購入していたり、駐車場を契約していたりする場合は、さらに維持費が高くなります。
アルファードの維持費が高いと思った時の対処法
アルファードの維持費が高いと思ったときは、メンテナンス費用や任意保険料を抑えましょう。工賃を安く設定している業者に依頼したり、社外品やリビルド品を活用するとメンテナンス費用を抑えられます。
車両保険を付帯しなかったり、代理店型ではなくネット型保険で契約したりすれば、任意保険料も抑えることが可能です。
それでも維持費が高いと思ったときは、アルファードを手放すことも検討してみてください。アルファードは、中古車市場で需要があるため年式が古くても高く売却できる可能性があります。
まとめ
アルファードの年間維持費は、約48万円です。アルファードは高級車のため、他の車種よりもメンテナンス費用がかかります。また、排気量が大きく車輌重量があるため、税金面でも他の車種より高くなるでしょう。
メンテナンス費用や任意保険料を抑えても、維持費が高いと思ったときは、アルファードを手放すことも検討してみてください。
アルファードはリセールバリューが高いため、年式が古くても高額売却できる可能性があります。手放す際はアルファードをしっかり評価してくれる買取店に売却しましょう。
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