ビートといえばホンダが製造・販売していた軽自動車規格のオープンスポーツカーです。1991年にデビューし1996年まで生産は続きました。軽自動車でありながら軽量かつコンパクトな本格的オープンスポーツということで現在も中古市場で人気があります。しかし「30年以上前にデビューした古い車は維持費がいくらになるんだろう……」と心配の方も多いですよね。そこでこの記事ではホンダ ビートにかかる維持費について解説いたします。
ホンダ ビートの特徴
ホンダ ビートは、軽自動車ながら量産車として世界初のミッドシップでフルオープンモノコックボディを採用したクルマです。全高は1,175mmと低く着座位置も低いため体感速度が速く感じられました。レッドゾーンは8,500rpmと高回転に設定されています。トランスミッションはMTのみで運転する楽しさを存分に味わえました。
ホンダ ビート維持費の内訳
ホンダ ビートの維持費について、5項目に分けて解説します。
燃料代
ホンダ ビートは直3 SOHC 656ccのエンジンを搭載しています。10.15モードのカタログ燃費は17.2km/L。実燃費は14km/Lほどで、ガソリンはレギュラー仕様です。
ここからは金額をシミュレーションします。
ホンダ ビートで月間1,000km走行した場合、ガソリンは約71リットル使用(*1)し燃料代は11,416円(*2)ほどかかります。この条件で1年間走行した場合の総額は、約137,000円(*2)です。
*1 燃費は14km/リットルで算出 ※実燃費で算出
*2 2023年5月30日のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均価格160.8円で算出
自動車税
2023年5月現在、軽自動車の自動車税は10,800円/年です。ホンダ ビートは車齢が13年を超えるために重課税され、12,900円かかります。
任意保険
ホンダ ビートの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。
<条件>
年齢:30歳
等級:6E
使用目的:通勤・通学
運転者:本人限定
<補償内容>
対人賠償(1名につき):無制限
対物賠償(1事故につき):無制限
対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり
人身傷害:あり(車内のみ補償)
人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円
入院諸費用特約:なし
車両保険:なし
上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約54,600円/年でした。車両保険は古いクルマのためつけられません。中古市場で高値で取り引きされていても一般的な保険会社ではプレミア価格を考慮してくれないため、事故には十分注意しましょう。
車検
ホンダ ビートの車検代について見ていきましょう。
<ディーラー車検の場合>
自賠責保険:17,540円(24か月)
自動車重量税:8,800円(24か月)※初年度登録から18年経過で算出
印紙代:2,200円
車検料:50,000円
合計:78,540円
※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します
ホンダ ビートは、重量税が軽自動車に区分されます。初年度登録から18年以上経過した個体の税額は8,800円です。
メンテナンス費用
最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。ホンダ ビートのメンテナンスについては下記の費用がかかってきます。
・洗車代
・ワイパーゴム交換代
・ウォッシャー液交換代
・冷却水補充代
・エアコンフィルター交換代
・ヘッドライト交換代
・エンジンオイル交換代
・オイルフィルター交換代
・ブレーキオイル交換代
・エアクリーナー交換代
1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって30,000円ほどを見込んでおけばいいでしょう。ホンダ ビートのタイヤ交換が発生する場合は数万円以上かかるケースもあります。
ホンダ ビート年間維持費はいくら?
維持費の内訳を見てきましたが、ホンダ ビートの場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。
<自家用車登録のホンダ ビート年間維持費>
燃料代:137,000円
自動車税:12,900円
任意保険:54,600円
車検:39,270円(2年ごとにかかる費用の半額分)
メンテナンス費:30,000円
合計:273,770円
月額では22,800円程度です。通勤で使用しない場合は燃料代と任意保険料を下げられるでしょう。また、ローンで購入するとさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代がかかります。
ホンダ ビートは維持費が安いスポーツカーで大人気
軽自動車は車齢18年超えで重量税になっても、大幅に負担は増えません。そのため、中古市場で大人気のクルマです。
しかし、ビートの売却を検討されている方のなかには「昔のクルマに値段がつくのだろうか」と不安に感じている方もいるでしょう。ビートを売るなら、古いクルマを専門に扱う買取業者がおすすめです。発売から20年近く経過したクルマは取り扱いが難しく、その価値を正しく見極められる業者は多くありません。古いクルマ、“旧車”に特化した業者への売却をぜひ検討しましょう。
※2023年5月30日時点のデータ
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