目次
今回、歴代ブルーバードミーティングに参加した模様をレポートしたいと思う。
本文中、筆者のマニアックで温度高めなところが出てしまう点を、あらかじめおことわりしておきたいと思う。
■嵐のなか開催された歴代ブルーバードミーティング
季節もイベントに適した気候になり、多くのイベントが各地で再び開催されるようになった。
今回、筆者の愛車である"ブルーバード"も、対象の歴代ミーティングにお誘いを受け、参加してきた。
本ミーティングはブルーバードオーナー有志の方々が開催した。
初秋の季節柄、開催直前に台風が来ており、一時は開催が危ぶまれた。
幸いにして直撃にはならず、高速道路の通行止め等あったが、各地域から多くの参加車両が集まった。
■多種多彩な歴代ブルーバードたち
今回は8代目であるU12型以降の4世代が集まった。
参加台数の内訳が、筆者の予想と意外な点で異なっていた。
その意外な点とは、今回1番台数が多かったのはU12型であったということだった。
なぜ、U12型の参加台数が多かったかについて、筆者の考えはまた後ほど説明したいと思う。
次に多かったのは、筆者の愛車と同型であるU14型であった。
年式が比較的新しく(とはいっても新しくても約20年落ちではあるが)各排気量にMTの設定があった。
そのため、セダンで走りを楽しみたいオーナーに好まれているのかもしない。
今回、U14型での参加車両の多くはMTであったため、筆者はこのように考察をした。
U13型の参加車両は2台であったが、驚くべきことにSSSとARXが揃う結果となったのである。
U13型について少し語らせていただくと、ボディタイプが2タイプ用意されていた。
バブル期に開発が行われたこともあり「セダンのSSS」、「ハードトップのARX」と作り分けていたのである。
ただ現存率が低く、イベントでもお目にかかれる機会が少ない。
今回”歴代”とのことだったため、SSS(画像の白の個体)に乗る、古くからの友人を誘っていた。
結果として、今回ARXにお乗りの方が参加されており、それぞれのボディタイプが揃うという、めったにない光景が広がった。
G11型ブルーバードシルフィは、シルフィとしては2代目となる。
ブルーバードの名を冠した最後のモデルである。
「シルフィ」のネームが付き、サルーン路線へ大きく変革を行った。
サルーン路線になったとはいえ、意外や走りに関してはブルーバードの血統を感じさせる。
オーナーは毎日通勤も含め、山坂道を走っているとのことだが、走りに不満はないそうだ。
購入当初、ブレーキ性能に不満があったそうだが、利き具合が好みのパッドに交換をしてからは解消したという。
筆者も何度か運転したことがあり、動力性能は十分にあることを知っていた。
そのため、オーナーの感想に共感をした。
残念ながら、6代目の910型で参加予定だったが、不調のため急遽セカンドカーで参加された方もいた。
次回はぜひ、一緒に並べたいと願うばかりだ。
■なぜ、U12型の参加台数が最多だったのか?についての考察
では、U12型がなぜ今回最多数の参加車両だったのか、筆者の考察を披露したいと思う。
U12型にはセダン、ハードトップ、5ドアハッチバックという3種類のボディタイプがある。
セダン、ハードトップそれぞれのボディタイプには、SSS(スポーティ)とサルーン系の2つのキャラクターが存在する。
当時、新車で購入された方はまず、5種類の大分類から選択することになる。
ボディタイプとキャラクターを選択後、多くのグレードとオプションから理想に近いものを選択することができた。
細分化されたグレード構成から選んだ理想の一台のためか、現在も新車時から乗り続けているオーナーが多いようだ。
今回参加されたU12型オーナーのなかにも、2年以内にワンオーナー車だった個体を購入して、乗り始めた方が数名いたようだ。
新車当時と同じように、現役オーナーたちも自身の好みに合わせた選択を行うことができたため、多種多彩なU12型が集まったのかもしれない。
余談だが、このモデルは、新技術のアピールも積極的に行っていた。
そのひとつに、日産の新たな4WDシステム”アテーサ”がある。
このアテーサは、その後のモデルにも引き続き採用された。
今回、現地に向かっている道中、ウェット路面だけでなく、水溜まりの箇所も多くあった。
そんな路面状況でも”アテーサ”搭載車のオーナーたちは、安心して(むしろ楽しんで)ドライブしてきたとのことだった(笑)。
■驚愕の絶滅ノベルティグッズ
今回、ミーティングの受付に飾られた、あるモノに驚いた!
2台の金色に輝くU13型(SSS)とU14型のモデルカーである。
一緒に置いてあるトミカと比較すると、大きさがお分かりいただけるだろう。
この2台が何かというと“シガレットケース”そう、タバコ入れである!
新車販売時に設定されていたノベルティグッズになる。
他車種で、このシガレットケースというノベルティがあったことは知っていた。
過去、目にした車種の多くはローレル、マークⅡといったハイソカーであった。
しかも、80年代にデビューしたモデルが大半であった。
実は、少し前にU13型のシガレットケースが存在することを知り、驚いたばかりであった。
今回、96年に登場したU14型にも設定があったことを初めて知り、驚愕の事実であった。
ご存知の通り、現在新車販売されているクルマのほとんどには灰皿が装着されていない。それだけ、喫煙文化は衰退している。
今後、このようにタバコにまつわるノベルティは、今後出てくることはないだろう。
一時代を反映した、貴重なノベルティであった。
■ミーティング開催場所を提供してくれる貴重なお店
今回のミーティング場所は「ドライブイン もちや(静岡県富士宮市)」の駐車場である。
「もちや」という名前は、SNSのオフ会投稿で目にすることがあると思う。
筆者も名前は知っていたが、どういう場所なのかは知らなかった。
ミーティング当日、会場に着くとお店裏手の広い駐車場が会場となっていた。
この場所はなんと、もちやさんが提供しているとのこと!
流れとしては、事前に参加予定台数を申請して予約。
当日、参加台数と1台当たりの使用料を納めれば、場所の提供をしていただけるとのことだ。
昼食はもちやさん店内にて、豊富なメニューから選ぶことも可能であり、お土産の購入ができる点も助かる。
たしかにミーティングにはうってつけのロケーションである。
周辺道路は流れもよく、クルマにもドライバーにもストレスフリーな環境でもある。
なかなかミーティングを行いたくても場所の確保が難しいことが多い。
筆者としては、もちやさんはミーティングの救世主と感じた。
●施設名:朝霧高原もちや(ドライブイン もちや)
・営業時間:9:00~18:00(天候等により変更する場合あり)
・定休日:不定
・TEL:0544-52-0202
・FAX:0544-52-0771
・住所:〒418-0108 静岡県富士宮市猪之頭1114-1
・交通情報:東名富士ICより車で約25分、中央道河口湖ICより車で約40分、新東名新富士インターから車で約20分
・駐車可能台数:320台(無料)
・URL:http://www.mochiya.co.jp
*オフ会についての規定も公式ホームページに公開されている
http://www.mochiya.co.jp/もちやオフ会規定.pdf
■まとめ
長い歴史のあるブルーバードにおいて、8代目以降のモデルが集まった。
ブルーバードとしては”近代”モデルが集まったことで、近い年代同士での比較、情報共有が積極的に行われた。
今回、筆者個人としてはミーティングを歓迎してくれるお店があることを知った。
読者の皆様においては、ミーティングを行おうと計画されている方もいると思う。
ぜひ、お近くのミーティング歓迎な施設を探して、気兼ねなくイベントを行うことをお勧めしたいと感じた。
[ライター・撮影/お杉]