ボンゴフレンディといえば1995年〜2006年まで約11年に渡り製造・販売されたマツダのミニバンです。車中泊できるミニバンとして高い人気を誇ります。しかしボンゴフレンディは最終型でも15年以上前のクルマ。「古いクルマは維持費が大変そう……」と心配の方も多いのではないでしょうか。この記事ではボンゴフレンディにかかる維持費について解説します。
ボンゴフレンディの特徴
ボンゴフレンディは標準でポップアップルーフである「オートフリップ」を搭載しており、広げると室内高が拡大し部屋が出現します。高速道路のSAやPA、オートキャンプ場でオートフリップを広げて車中泊する方も多いです。
初期型にはギャレーを装備した「RF-Vキャンパー」というグレードもありました。アウトドア好きのファミリー層から支持されたクルマです。
ボンゴフレンディ維持費の内訳
ボンゴフレンディの維持費について、5項目に分けて解説します。
燃料代
ボンゴフレンディのモデルには、ガソリン仕様が2種類とディーゼル仕様が1種類あります。それぞれの燃費を見ていきましょう。
ガソリン 2.0L:8.4km/L
ガソリン 2.5L:7.9〜8.2km/L
ディーゼル 2.5L:9.0〜9.6km/L
10.15モードのカタログ燃費で比較しましたが、実燃費はカタログ値より1〜2kmほど低くなる場合が多いようです。ガソリン車はかなりの大食いですね。救いはレギュラーガソリン対応のところです。燃費の良いディーゼルエンジン車は排ガス規制で都市部には乗り入れできません。
ここからは金額をシミュレーションします。比較的燃費の良い2.0Lガソリンエンジンでみていきましょう。
ボンゴフレンディを通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約133L使用(*1)し燃料代は2万2,557円(*2)かかります。この条件で1年間走行した場合、1年間の燃料代は27万684円(*2)です。
*1 燃費は7.5km/Lで算出(実燃費)
*2 2023年7月11日のガソリン1L当たりの平均価格169.6円で算出
自動車税
燃費に続き、自動車税も2.0Lガソリンモデルを例に価格を算出します。
2022年12月現在、排気量1.5L超~2.0L以下(自家用)の自動車税は3万9,500円/年です。ボンゴフレンディは最終モデルを2006年に発売しており、車齢が13年を超えます。そのため、自動車税は重課税され4万5,400円です。(2019年9月30日以前に新車登録した場合)旧車の場合、新車の自動車税と比較すると1年で5,900円も高くなってしまいます。
任意保険
2002年式ボンゴフレンディ2.0Lガソリンモデルの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。
<条件>
年齢:30歳
等級:6E
使用目的:通勤・通学
運転者:本人限定
<補償内容>
対人賠償(1名につき):無制限
対物賠償(1事故につき):無制限
対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり
人身傷害:あり(車内のみ補償)
人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円
入院諸費用特約:なし
車両保険:あり
車両保険(保険金額):20万円
車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5〜10万円
上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約7万円/年でした。車両保険は20万円まで補償されます。
車検
次に2002年式ボンゴフレンディ2.0Lガソリンモデルの車検代について見ていきましょう。
<ディーラー車検の場合>
自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)
自動車重量税:5万400円(24ヶ月)※初年度登録から18年経過で算出
印紙代:2,300円
車検料:10万円
合計:17万350円
※車検料は内容、整備工場などにより増減します
ボンゴフレンディの重量税は、1.5t超~2.0t以下に区分され、同区分の現行モデルの多くは3万2,800円です。しかし、初年度登録から18年以上経過した個体は2段階の重課税により5万400円かかります。また、古いクルマは故障が多く交換部品や整備が必要であると予想されるため、車検代は高額な可能性が高いです。
メンテナンス費用
最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。ボンゴフレンディについては下記の費用がかかってきます。
・洗車代
・ワイパーゴム交換代
・ウォッシャー液交換代
・冷却水補充代
・エアコンフィルター交換代
・ヘッドライト交換代
・エンジンオイル交換代
・オイルフィルター交換代
・ブレーキオイル交換代
・エアクリーナー交換代
1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。ボンゴフレンディのタイヤ交換が発生する場合は追加で数万円かかるケースもあります。
ボンゴフレンディ年間維持費はいくら?
維持費の内訳を見てきましたが、ボンゴフレンディの場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。
<自家用車登録のボンゴフレンディ年間維持費>
ガソリン代:27万684円
自動車税:4万5,400円
任意保険:7万円
車検:8万5,175円(2年ごとにかかる費用の半額分)
メンテナンス費:5万円
合計:52万1,259円
月額では4万3,400円ほどかかります。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げることが可能です。
ローンで購入した場合は、さらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかります。
ボンゴフレンディの維持費が高いと思った時の対処法
旧車の維持には自動車税と重量税が重課税されるために費用がかさんでしまいます。
もし、ボンゴフレンディの維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。
※2023年7月11日時点のデータです
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