車のエアコンが故障すると、夏は暑く、冬は寒いという過酷な環境で運転しなければなりません。そのため、少しでもエアコンの効きが悪かったり、異音が聞こえたりしたときは、早めに修理に出すことをおすすめします。そこで今回は、車のエアコンの故障を調べる方法、修理の依頼先、修理の相場や故障の原因を解説します。
車のエアコンの故障の有無を調べる方法
車のエアコンの故障を調べるためには、温度を最も高くするか低くするかして、最大風量で作動させる必要があります。設定温度に適した温度の風が出ていない場合は、故障していると考えられます。
「温風」と「冷風」の片方が出ないのか、または両方とも出ないのかも確認しましょう。
車のエアコン修理の依頼先
車のエアコン修理は、どこに依頼すればよいのでしょうか。車のエアコン修理を依頼できる業者を紹介します。
ディーラー
車の販売や下取り、点検・整備などを行っているディーラーや販売店に、エアコンの修理を依頼できます。
ディーラーや販売店は、取り扱っているメーカー・車種の修理に関して十分な知識と技術を持ちます。また、メーカーが推奨する部品や整備を実施してくれるため、修理後に不具合が発生しにくいこともディーラーや販売店で修理するメリットといえるでしょう。
メーカー保証や延長保証の期間中であれば、保証で修理できる可能性もあります。そのため、保証期間中は、まずディーラーや販売店に修理の相談をするとよいでしょう。
もし、保証期間が過ぎている場合や保証対象外の修理となった場合、メーカー推奨部品への交換や質の高い整備の実施などによって費用が高くなりやすいため、他の業者での修理も検討するとよいでしょう。
整備工場
整備工場では、車のエアコン修理を受け付けているところが多いです。整備工場は、車の修理や整備・点検などが主な業務となっているため、さまざまな車のエアコン修理をすることができるでしょう。
ただし、整備や修理の技術は、在籍している整備士次第であるため、信頼性が高い業者を見極めなければなりません。
国産車・輸入車・事業用車(タクシー)など幅広い車種を取り扱っているか、過去の修理実績があるかなど、さまざまな視点から信頼性の高さを見極めます。
近くに信頼できる整備工場がある場合には、整備工場にエアコン修理を依頼してもよいでしょう。
自動車電装業者
自動車電装業者は、車の電装品を取り扱う専門業者です。
そのため、自動車電装業者でもエアコン修理をすることができます。また、他の業者では修理が難しいトラブルについても直せる場合があります。
あらゆる業者に相談しても解決しないエアコンのトラブルは、自動車電装業者に頼んでみるとよいかもしれません。
カー用品店
カー用品店でもエアコンの修理を受け付けているところがあります。
ただし、エアコン修理に必要な設備が揃っていない場合は、修理を断られることがあるため、一度相談して修理できるか確認することをおすすめします。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでもエアコンの修理を受け付けているところがあります。
ガソリンスタンドもカー用品店と同様に設備が整っていなければ修理ができないため、給油や洗車のついでに修理できるか相談してみるのもよいでしょう。
車のエアコン修理の費用相場
エアコンの修理の費用は、不具合が発生している箇所によって異なります。
エアコンフィルターやエアコンガスなど、修理に時間や手間がかからない作業であれば、数千円〜数万円程度が相場です。
一方、コンプレッサーやエバポレーター交換など、部品交換を伴う修理や時間・手間がかかる作業の場合には、数十万円かかることもあります。
そのため、エアコンの修理をするときは、複数の業者から見積もりを取り、比較するとよいでしょう。
車のエアコンの故障の原因
車のエアコンが故障する原因は、不具合やトラブルが発生している箇所によって異なります。ここからは、車のエアコンの主な故障原因について紹介します。
エアコンフィルターの汚れ
エアコンフィルターの汚れや目詰まりがエアコンの故障の原因になっていることがあります。
家庭用エアコンでも、フィルターが汚れていたり目詰まりしていたりすることによって、風量が弱くなったりエアコンの効きが悪くなったりした経験があるのではないでしょうか。車のエアコンも家庭用エアコンと同様にフィルターの汚れや目詰まりによって、効きが悪くなります。
フィルターが汚れていたり目詰まりしていたりするときは、汚れを落としたりフィルター交換したりしましょう。
エアコンガスの不足
エアコンガスが不足していると冷房の効きが悪くなります。
車のエアコンの冷風は、エアコンガスをコンプレッサーで圧縮して液体にし、液体が気体になるときの気化熱を利用して作り出しています。このエアコンガスが不足すると、気化熱により冷風を作り出すことができなくなるため、冷房が効かなくなります。
冷房だけが効かない場合には、エアコンガスが不足していないか確認しましょう。
コンプレッサーの故障
エアコンのコンプレッサーが故障すると冷房が効かなくなります。
コンプレッサーは、空気を圧縮する装置です。車のエアコンの冷風は、このコンプレッサーによってエアコンガスを圧縮することで作り出しています。しかし、コンプレッサーが故障すると、エアコンガスの圧縮ができず、気化熱による冷風を作り出せなくなり、冷房が効かなくなります。
エバポレーターの故障
エバポレーターは、熱交換器といわれる装置です。
エバポレーターの内部では、圧縮して液体になったエアコンガスが噴射されています。このときの熱交換により、冷風を作り出しているのです。このエバポレーターが故障していると、熱交換がうまくできず、冷風が作り出せなくなり、冷房が効かなくなります。
エバポレーターが故障の原因だった場合、エバポレーターの洗浄することで不具合を解消できることもありますが、エバポレーターの交換が必要になるケースも少なくありません。
ブロアファンモーターの故障
ブロアファンモーターは、エアコンの風を吹き出すファンを動かすモーターです。
このモーターが故障していると、風を車内に吹き出すことができません。エアコンを作動させたときに風すら出てこないときは、ブロアファンモーターの故障が考えられます。
リレー・ヒューズの故障
リレーは、スイッチと連動している電装部品です。ヒューズは、家のブレーカーと同じ役割を持つ部品です。
これらの電装部品が故障すると、スイッチを押したり回したりしてもエアコンが正常に作動しません。スイッチを押してもエアコンが正常に作動しないときは、早めに修理工場に持ち込んで、リレーやヒューズに異常がないか確認しましょう。
サーモスタットの故障
サーモスタットは、冷却水の温度を調整する開閉式の弁です。
サーモスタットが故障すると、冷却水の循環が適正に行われなくなり、暖房が効かなくなります。また、エンジンのオーバーヒートにも繋がる可能性があります。
暖房の効きが悪いときは、なるべく早めに原因を追求し、修理しましょう。
冷却水の不足・漏出
冷却水の不足や漏れがあると、冷却水の熱を利用して温風を作る暖房が効かなくなります。
また、冷却水は、エンジンを冷やす目的もあるため、冷却水が不足していたり漏れたりしているときは、早めに修理しましょう。
修理費用が高額になる場合は買い換えも検討しよう
車のエアコンの修理は、故障している部位によって費用が異なります。
部品交換や大がかりな修理をしなければならない場合、エアコンのトラブルだけでなく他の部位まで故障が広がっているときは、修理費用が高くなる可能性があります。
あまりにも修理費用が高いときは、修理することだけを考えるのではなく、新しい車への乗り換えを検討してみるのも1つの方法といえるでしょう。
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