車の維持費はどのくらいかかるの?安くする方法についても詳しく解説

目次
1.車の維持費の平均は? 2.車の維持費の内訳 3.車の維持費が高いときの対処法 4.維持費が高くなりやすい車

私たちにとって車は耐久消費財であり、加えて車両そのものの価格以外にも税金や保険、メンテナンスなどの費用が発生します。車に関わる全ての費用を改めて確認してみると、実は高額だと感じる方がいるかもしれません。そこで本記事では車の維持費について、整理して解説します。あわせて維持費を安くするための対処法についても紹介します。

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車の維持費の平均は?

車の維持費は走行距離はもちろん、車種によっても変わります。維持費の平均値としては、軽自動車では毎月3万円程度、コンパクトカーでは毎月3.5万円程度、普通車だと毎月4万程度です。

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車の維持費の内訳

車を維持するためにはどのような費用が発生するのか、改めて内訳を確認しましょう。

ガソリン代

車の走行には、ガソリン車であればガソリン、ディーゼル車であれば軽油が必要です。また今後普及が期待される電気自動車は電気で走るため、ガソリン代ではなく電気料金がかかります。

メンテナンス費

車のメンテナンス費の内訳は、エンジンオイル、フィルター、ウォッシャー液、ワイパー、バッテリー、タイヤなどで、その多くは車を走行させることによって劣化する部品です。安全に走行するために、定期的な交換が必要になります。

保険料

自動車ユーザーは万が一の事故発生に備えるために、自動車保険に加入しなければなりません。自動車保険には2種類あります。自動車保有者が必ず加入しなければならない自賠責保険と、加入者の意思によって加入する任意保険です。

自賠責保険はすべての自動車に対して加入が義務付けられていますが、補償の限度額は決して十分ではありません。自賠責保険では死亡の場合で3,000万円、ケガの場合には120万円ですが、実際には数億円以上の補償額になることもあります。

そこで必要となるのが任意保険で、乗用車の場合は90%程度が加入しています。自動車を運転すれば誰もが、大きな事故を起こさないという保証はないため、任意保険への加入は必須と考えてよいでしょう。

初期費用

車を購入する際には、車両代金以外にも初期費用としてさまざまな出費が発生します。初期費用には、法定費用と諸費用の2種類があります。

法定費用は税金、自動車リサイクル料です。税金には消費税のほかに、自動車税種別割、自動車税環境性能割、自動車重量税があります。諸費用としては車の登録料、車庫証明費用、検査登録手続き費用、納車費用などを支払わなければなりません。

高速道路の通行費やコインパーキング代

高速道路など有料の道路を通行する際には、通行料金を支払わなければなりません。出かけた先の施設で支払う駐車料金や、街中にあるコインパーキングを利用すれば、駐車料金が発生します。

駐車場代

自宅の敷地内に駐車スペースが確保できなければ、駐車場を借りなければなりません。日常的に使う駐車場は月極契約がほとんどでしょう。普段使用する駐車場の利用料金を、毎月支払うことになります。

ローンの利息

車の購入の際にローンを利用していれば、利息が発生します。利息の金額は契約しsたローン会社、借りたお金の金額、支払い回数によって決まります。

車の維持費が高いときの対処法

車を維持するためにはさまざまな出費がありますが、費用を低減させる方法があります。車の維持費を抑えるためのポイントを4つ紹介します。

過剰なメンテナンスをしていないか見直す

メンテナンスを見直すことによって、費用を抑えられるケースがあります。例えば高価なエンジンオイルを使用しているなら、リーズナブルな価格なものを選ぶ、タイヤワックスを使用しているなら使用をやめるか使用頻度を減らす、洗車に使うカーシャンプーを安価なものを選ぶなどの手段を検討してみましょう。

保険を見直す

任意保険にはさまざまな特約があり、見直すことで保険料を安くできる場合があります。例えば個人賠償責任特約は、日常生活での事故によって、他人にケガをさせてしまったり、他人の所有物を壊してしまい損害賠償責任を負った場合に備えるものですが、火災保険の特約になっている場合もあります。運転者年齢条件特約も、運転者の年齢が高い年齢に限定できれば、保険料が下がります。

特約の見直し以外では、使用目的を見直すことで、保険料を節約できるケースもあります。自動車保険の使用目的には「業務使用」「通勤・通学使用」「日常・レジャー使用」の3つがあり、この順番で保険料が安くなります。

業務使用……年間を通じて月平均15日以上業務に使用する場合
通勤・通学使用……業務使用に該当せず、年間を通じて月平均15日以上通勤・通学に使用する場合

転勤や転職で電車通勤になった、リモートワークで車通勤する日が少なくなったといったケースなら、日常・レジャー使用に変更することで、保険料を節約できます。ただし、車通勤する日が月15日以上になった際には、改めて使用条件を変更しなければなりません。

駐車場代が安いところを探す

駐車場代はそれぞれの地域によって相場があります。現在使っている駐車場付近の相場を調べてみるとよいでしょう。土地活用として新たに月極駐車場になった場所なら、利用者獲得のために安い価格設定になっているかもしれません。もし自宅からの距離が少し遠くなったとしても、運動を兼ねると考えれば、不便になったと感じずに済みます。

燃費が良い車に買い換える

燃費がよい車に買い換えれば、ガソリン使用量が減って出費を削減できます。ただし車を買い換えるための費用が発生するので、車を買い換えるタイミング以外では出費を抑えることにはなりません。

もし車を乗り換えるタイミングであれば、現在の電気自動車は燃料費節約の面では、非常に優れています。なぜならば電気自動車ユーザーは、実質的にガソリン税負担を免除されているからです。ガソリン価格には、ガソリン税と呼ばれる揮発油税と地方揮発油税が含まれており、いずれも道路整備の財源として徴収されています。当然ですが現在の電気代にガソリン税は賦課されておらず、電気自動車ユーザーは結果的に、道路整備の費用が免除されている状態です。

今後は電気自動車の走行距離に応じて、ガソリン税に相当する税金の賦課が検討される動きもありますが、当面はガソリン税の実質的な免除が受けられる状態が続くでしょう。また電気自動車ならエンジンオイル、フィルターはそもそも使用しておらず交換費用も発生しません。さらに回生ブレーキという、運動エネルギーを電力として回収するシステムが使われているので、ブレーキパッドもまず交換することはないでしょう。

繰上げ返済する

車購入にローンを利用しているのであれば、返済を繰り上げることで総支払額を抑えることができます。当然ですが一時的には出費が増えるので、当面のお金の使い方を十分に検討してから判断しましょう。

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維持費が高くなりやすい車

車の維持費は車ごとで異なりますが、維持費が高くなりやすい車があります。以下のタイプの車は、維持費が高くなることを認識しておきましょう。

スポーツカー

スポーツカーは高い走行性能を維持するために、消耗部品も高価になる傾向があります。特にタイヤは、価格が高いものがセットされています。タイヤの幅が広く、扁平率というタイヤの直径に対してホイールの直径が大きいタイヤは、そもそも採用している車種も少ないことから、タイヤの値段は高価になる傾向があります。加えて高いグリップ力と引き換えに耐摩耗性は低いために、比較的短い走行距離で交換しなければならない場合もあります。

輸入車

輸入車は国産車と比べると、交換部品が高価になります。日本国内に在庫がないと取り寄せるために長い時間がかかり、もしその間に車が使えない状態であれば、代車の費用も払わなければなりません。

SUV

SUVもスポーツカー同様に、タイヤ交換の費用が高くなります。大きなボディは空気抵抗も増えますし、車体重量も重くなりがちです。いずれも燃費に跳ね返ってきます。

経年劣化が進んでいる中古車

経年劣化が進んでいる中古車は、一部の人気車種を除けば安く売られています。しかし経年劣化が進んだ部品が寿命を迎える可能性が高く、さまざまな部品交換の費用が必要になる可能性があることを認識しておきましょう。さらにハイブリッドカーであれば駆動用のバッテリーが劣化しているために、燃費性能が新車状態からは大きく低下している可能性もあります。

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