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クルマのサイドミラーが割れたり傷ついたりした場合、どこに修理を依頼すればよいのでしょうか。修理費用や修理にかかる時間など、さまざまなことが気になるものです。ミラーが割れた場合は安全確認に支障をきたすため、なるべく早く修理することが大切です。
この記事では、クルマのサイドミラーの修理をどこに依頼すればよいのかや修理にかかる費用について詳しく解説します。
クルマのサイドミラーの修理の依頼先
クルマのサイドミラーの修理は、ディーラーや町の修理工場、カー用品店に依頼できます。依頼先によって費用や修理期間が異なるため、それぞれの違いを把握しておきましょう。
ディーラー
ディーラーとは、自動車メーカーの特約店として契約している正規の販売店のことです。たとえば、トヨタであればトヨタカローラやトヨペットといった店舗を指します。
ディーラーはメーカーの新車や中古車の販売以外に修理も行っており、メーカーの正規品を使用して修理を行うのが特徴です。メーカーの保証対象であれば修理費用がかからない場合もあるでしょう。
ディーラーでの修理の流れは下記のとおりです。
- 1.見積もりを依頼
- 2.担当者が自宅へ来訪するか、ディーラーへ車を持っていき、修理箇所の確認と見積もりを行う
- 3.修理する
部品の取り寄せなどに日数がかかる場合は、車を預けることもあります。
町の修理工場
修理工場はメーカーの正規品以外の部品も使用できるため、クルマに合う安い部品を取り寄せてもらうことが可能です。
修理工場で修理してもらうときの流れは以下のとおりです。
- 1.見積もりを予約
- 2.担当者が自宅に来訪するか、工場へ車を持ち込んで見積もりを行う
- 3.修理する
修理の内容によってはその日に修理してもらえることもあります。部品の取り寄せに日数がかかる場合は、工場に車を預けて修理してもらいます。
カー用品店
カー用品店は、タイヤやエンジンオイル、カーナビなどのクルマ用品を販売している店舗です。たとえば、オートバックスやイエローハットなどがあります。
クルマ用品の販売のみを行っているイメージがあるかもしれませんが、車の修理を行っている店舗もあります。修理ができない店舗もあるため、事前に公式ホームページを確認したり問い合わせてから依頼しましょう。
カー用品店に依頼するときの流れは以下のとおりです。
- 1.見積もりを予約
- 2.店舗にクルマを持って行き見積もりを行う
- 3.修理する
ディーラーや修理工場と違い、カー用品店は必ず車を自分で店舗に持ち込みます。部品があればその日に修理をしてもらえる場合もありますが、部品の取り寄せなどに日数がかかる場合は日を改めて来店しなければいけません。
ガソリンスタンド
板金修理を受け付けているガソリンスタンドでは、サイドミラーの修理ができる場合が多いです。近場でサイドミラーを直してもらえる場所を探しているときは、近所のガソリンスタンドに修理ができるか聞いてみましょう。ただし、交換には対応していないことがあります。
クルマのサイドミラーの修理ができるケース・できないケース
サイドミラーが損傷した場合、修理できるケースとミラーをモーターごと交換しなければならないケースがあります。修理内容によって対応できる業者が異なるため、交換が必要かどうかを確認してから業者を選びましょう。
ここからは、修理できるケースと交換が必要なケースについて詳しく解説します。
修理できるケース
修理できるケースは下記のとおりです。
- ・カバーのみが損傷
- ・鏡が割れている
壁などで擦ってしまってカバーに傷がついてしまったり、鏡が割れてしまったとしても損傷した部分のみ交換すればよいため、サイドミラーの交換は必要ありません。
カバーや鏡の交換は、ディーラー・整備工場・カー用品店に依頼できます。ただし、修理の日数は部品の在庫の有無で異なります。部品の取り寄せに日数がかかる場合、その間はクルマを使用できないため、修理期間を確認しておきましょう。
修理できないケース(交換が必要)
ぶつけた衝撃でサイドミラーが動かなくなった場合や、損傷がひどい場合は本体の交換が必要です。
たとえば、サイドミラーが開閉しなくなっている場合は、動かしているモーターに異常が生じているため、モーターごと交換しなければなりません。モーターの修理は電気の配線の交換などが必要になるため、カー用品店では修理できません。整備工場であれば修理できるところが多いですが、ディーラーに依頼したほうが安心でしょう。
モーターごとの交換は在庫があればその日に修理が完了する場合もあります。部品を取り寄せる必要がある場合は日数がかかるため、あらかじめ店舗に問い合わせて修理に必要な日数を確認しましょう。
クルマのサイドミラーの修理にかかる時間
修理にかかる時間は、内容によって異なります。
修理・交換内容 | 日数 |
かすり傷の修理 | 即日 |
鏡のみ交換 カバーのみ交換 鏡とカバーを交換 |
在庫があれば即日 |
モーターごと交換 | 在庫があれば即日から数日 |
在庫がない場合は、1ヶ月以上かかる場合があります。また、人気車種かどうかによっても在庫状況が変わるため、早く直したい人はなるべく早めに部品があるかどうか確認しましょう。
クルマのサイドミラー修理にかかる費用
修理費用も修理内容によって異なります。修理内容ごとの費用は下記のとおりです。
修理・交換内容 | 費用相場 |
かすり傷の修理 | 数百円~2,000円 |
鏡のみ交換 | 1,500円~3,000円 |
カバーのみ交換 | 8,000円~1万円程度 |
鏡とカバーを交換 | 1万円前後 |
モーターごと交換 | 3万円前後 |
かすり傷であれば、コンパウンドをカー用品店で購入し、自分で修理することもできます。コンパウンドは数百円で購入可能です。鏡やカバーの交換の場合、部品代があまり高額ではないため、費用は数千円で済むケースが多いでしょう。
モーターごと交換する場合は、3万円前後が相場です。ディーラーに依頼すると、メーカーの正規品を使用するため、修理工場やカー用品店に比べると費用が高くなる場合があります。
しかし、モーターごと交換する場合は後のトラブルを減らすためにも、ディーラーへ依頼するほうが安心です。修理の依頼は、費用だけでなく、修理期間や安全性などを総合的に考えて業者を選びましょう。
サイドミラーの修理で保険を使うか悩むこともあるかもしれませんが、実費で修理することをおすすめします。その理由は、保険を使うと翌年の保険料が上がり、実費で修理した金額以上の保険金を負担しなければならなくなる可能性が高いためです。
ただし、保険を使って修理した場合に、どの程度保険料が上がるかは試算してみなければわかりません。そのため、保険を使った場合と自費で修理した場合の差額を計算してから、保険を使うかどうかを判断しましょう。
クルマのサイドミラーを修理せずに走行する問題点
サイドミラーが故障しても修理せずに走行させても問題ないと考える人もいるでしょう。クルマのサイドミラーを修理せずに走行する問題点は以下のとおりです。
- ・法律違反になる
- ・事故につながる
それぞれ詳しくみていきましょう。
法律違反になる
かすり傷程度であればそのまま走行していても問題ありません。しかし、見るからにカバーや鏡が割れていたり、モーターが動かなくなったりしている場合は、法律違反になります。道路交通法では「交通の危険を生じさせ、又は他人に迷惑を及ぼすおそれがある車両等を運転させ、又は運転してはならない」と定められています。
どの程度損傷していたら修理しなければいけないかは具体的に決められてはいません。損傷の程度が「交通の危険を生じさせ、又は他人に迷惑を及ぼすおそれがある」と考えられる場合、修理をしなければ道路交通法の定めにより、3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金が課せられる可能性があります。
カバーやミラーが割れている場合や、モーターが動かなくなっている場合は速やかに修理をしましょう。
出典:道路交通法 第六十二条・第百十九条
事故につながる
サイドミラーが故障しているのに走行していると、以下のような事故につながる危険性があります。
- ・カバーの破片が走行中に飛び、歩行者や他の車に当たる
- ・ミラーが走行中に外れて、歩行者や他の車に当たる
- ・鏡が割れていて後方確認が十分にできず、歩行者や車・バイクと衝突する
- ・ミラーの角度調整ができず、後方確認が十分にできないため、歩行者や車・バイクと衝突する
事故につながる危険のある故障はすぐに修理しましょう。
クルマのサイドミラーを自分で修理する方法
ミラーは自分で修理できます。ただし、ミラーが壊れたときは周りの塗装もはがれている場合が多いため、きれいに仕上げることはほぼ不可能でしょう。ミラー本体の交換は、新しいミラーや配線を取り外す剥がし器やラチェットなどの工具があれば自分でできます。
交換の手順は、以下のとおりです。
- 1.内張りを剥がす
- 2.配線を取る
- 3.サイドミラーを付ける
- 4.内張りを元に戻す
- 5.動作確認をする
ミラー本体の交換は配線を間違えると正しく作動しません。安全面で考えても業者に依頼するほうがよいでしょう。
まとめ
今回は、ミラーの修理の依頼先や費用、期間について紹介しました。
ミラーを修理したい場合は、ディーラーか修理工場、カー用品店に依頼しましょう。修理の内容によっては即日修理完了が可能です。修理工場とカー用品店には正規品を使わない選択肢があるため、費用を抑えたい方に向いています。
それぞれの特徴を踏まえ、自身に適した依頼先を選びましょう。
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