不動車の廃車を予定しているものの、手続き方法や必要書類、かかる費用などを把握していない方もいるでしょう。不動車の廃車は、業者に一任できるため、必ずしも自分で行う必要はありません。業者によっては、買取になるケースもあり、売却金を受け取ることが可能です。
この記事では、不動車を廃車にする方法や費用などについて紹介します。
不動車を廃車にする方法
不動車を廃車にするには「業者に依頼する」か「自分で行う」かの、2つの方法があります。それぞれの方法について解説します。
業者に依頼する
廃車業者は下記を請け負ってくれるため、廃車手続きの手間を減らせます。
・必要書類の準備
・不動車の引取
・不動車の解体
・運輸支局での手続き
・税金や保険の還付手続き など
運輸支局は平日の日中しか手続きを受け付けていないため、土日にしか時間を確保できない場合は業者に依頼した方がよいでしょう。
ただし、業者によっては廃車費用や手続きの代行費用などが発生する場合があります。費用を抑えたい場合は、複数の業者から見積もりを取り、最も条件が合う業者に依頼しましょう。
自分で行う
自分で解体業者にスクラップを依頼し、必要書類を準備したうえで、運輸支局で不動車の廃車手続きをします。自分で手続きすれば、業者に依頼するよりも廃車にかかる費用を抑えられます。ただし、不動車を解体業者に持ち込むには、レッカーの手配が必要です。
また、ナンバープレートは運輸支局に返却する必要があるため、スクラップする前に自分で取り外す必要があります。ナンバープレートは「封印」がされており、単にネジをドライバーで回して外すわけではありません。
不動車の廃車は複雑なため、自分で手続きできるかどうか不安な場合は、業者に依頼することをおすすめします。
不動車を廃車にする際にかかる費用
不動車を廃車にする際にかかる費用は、下記のとおりです。
・廃車費用(運輸支局):350円程度
・スクラップ費用:2万〜3万円程度
・レッカー費用:1万〜3万円程度
不動車の廃車には、5万〜6万円程度の費用がかかることに留意してください。
なお、無料で不動車を廃車にしてくれる業者もいます。費用を抑えたい場合は、スクラップやレッカー移動、廃車手続きを無料で行ってくれる業者に依頼するとよいでしょう。
不動車を自分で廃車にする際の手続き
不動車を自分で廃車にする際は、必要書類を揃えたり運輸支局で手続きしたりする必要があります。必要書類や手続きの流れを把握して、スムーズに不動車を廃車にしましょう。
また、廃車時は自動車重量税に加えて、自動車税の還付を受けられる可能性があります。自動車税の還付については、下記の記事で紹介しているため、参考にしてみてください。
廃車にすると自動車税が戻ってくる?手続き方法や注意点を紹介
ここでは、不動車を自分で廃車にする際の必要書類と手続きの流れを紹介します。
必要書類
不動車を自分で廃車にする際は、下記の書類が必要です。
■自分で揃える書類
・車検証
・印鑑証明書 ※発行から3ヶ月以内
・実印
・解体報告記録日と移動報告番号の控え
・ナンバープレート前後
・委任状 ※代理人が廃車手続きする場合
・事業用自動車等連絡書(事業用ナンバーまたはレンタカーの場合)
■運輸支局で揃える書類
・申請書 第3号様式の3
・手数料納付書
・自動車重量税還付申請書
解体報告記録日と移動報告番号は、不動車をスクラップした後に業者から報告してもらえるため、必ず控えましょう。
また、車検の残存期間が1ヶ月以上ある場合は、自動車重量税の還付を受けられます。還付金は郵便局窓口で受け取れるほか、口座振り込みも可能です。口座振込を希望する場合は、口座の情報も準備しておきましょう。
手続きの流れ
不動車を廃車にするまでの具体的な流れは、下記のとおりです。
1.解体業者にスクラップを依頼する
2.解体業者に不動車を持ち込む
3.解体報告記録日と移動報告番号を控える
4.必要書類を揃える
5.運輸支局で永久抹消登録をする
6.還付金の申請する
廃車手続きする場所は、管轄の運輸支局です。どこの運輸支局でも廃車手続きができるわけではないことに注意してください。
また、運輸支局での手続きや申請書類の記入方法に不明点がある場合は、窓口に相談しましょう。
不動車は売却できる可能性がある
不動車とはいえ、修理できれば再販できるため、売却できる可能性があります。希少価値が高いクルマやプレミアがつく旧車などは、より高値で買取してもらえるでしょう。
修理できなくても、取り付けられている部品には価値があり、リビルト品として再販できます。車種や状態によっては売却金を受け取れるため、自己判断で廃車にせず、まずは業者に買取が可能かどうか相談しましょう。
なお、旧車王は20年以上にわたり、古いクルマの買取を行っています。ノウハウや知識が豊富なため、他社では断られたり廃車費用が発生するような不動車でも、旧車王では丁寧に鑑定します。
また、自社の整備工場で不動車を修理・修復できるため、「もう修理できない」といわれたクルマでも買取できる場合があります。不動車を廃車にする予定がある方は、ぜひ一度旧車王へご相談ください。
まとめ
不動車の廃車は、業者に依頼せず自分で行えば手続きにかかる費用や手間を抑えられます。
ただし、廃車は知識がないと複雑に感じるうえに、手続きを行う運輸支局は平日の日中しか営業していません。自分では手続きできないと判断した場合は、必要に応じて業者に廃車を依頼しましょう。
なお、不動車とはいえ、車種や状態によっては高く売却できるケースがあります。中には、不動車の引取や手続きを無料で行ってくれる業者もいるため、買取査定を依頼することも検討しましょう。