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クルマを売却する際、より高額での売却を実現するためには相見積もりをとるとよいでしょう。実際に、同じクルマでも買取店によって査定額が10万円以上変わることも少なくありません。しかし、複数の業者に査定を依頼すると、煩わしい電話対応に追われたり、マナー面で不安を感じたりする方も多いのではないでしょうか。
この記事では、電話対応を最小限に抑えながら相見積もりを行う方法や、買取店とのやり取りで気をつけたいマナーについて、具体的に解説します。10年以上経過した古いクルマでも、適切な相見積もりを行うことで、予想以上の高値売却が期待できます。
クルマの相見積もりは3社以上が目安!効果的なポイントとは
相見積もりは買取価格を高めるための重要な手段です。特に製造から10年以上経過したクルマは、査定員の経験や知識、買取店の得意分野によって査定額に大きな差が出やすいため、複数の業者に見積もりを依頼することをおすすめします。
相見積もりで査定額が10万円以上変わる理由
買取店によって査定額に大きな差が生じる理由は、主に3つあります。
1.各買取店の得意分野の違い
たとえば、旧車専門店は10年以上経過したクルマの価値を的確に見極められるため、一般の買取店より高額な査定額を提示できることがあります。
2.販売ルートの違い
買取店が持つ販売ネットワークによって、同じクルマでも売却できる価格が変わってきます。特に旧車の場合、専門の販路を持っているかどうかで、査定額が大きく変動することがあります。
3.査定基準の違い
クルマの状態や年式による減点方式は、各買取店で異なります。たとえば、走行距離や修復歴の評価基準は買取店ごとに設定が違うため、同じクルマでも査定額に差が出ます。
効果的な相見積もり社数と選び方のコツ
相見積もりの効果的な社数は、3社から5社が目安です。これは、手間と得られる効果のバランスを考慮した数字です。あまり多くの業者に依頼すると、対応が煩雑になり、かえって適切な判断が難しくなってしまいます。
選び方のコツは、下記の3点です。
1. 対象車種の買取実績
特に旧車の場合、専門性の高い買取店を含めることで、より適正な査定額を引き出せます。
2. 査定方法の選択肢
電話なしでのオンライン査定や、非対面での査定にも対応している買取店を選ぶことで、効率的に相見積もりを進められます。
3. 営業エリアとアクセス
出張査定の可否や店舗の場所など、具体的な売却時の利便性も重要なポイントです。
相見積もり時の具体的な比較ポイント
相見積もりでは、単純な買取価格の比較だけでは十分とはいえません。最終的な手取り額や取引の安全性に関わる重要な要素を、しっかりと確認する必要があります。後々のトラブルを防ぐためにも、下記のポイントを押さえておきましょう。
見積もり額以外の4つの重要確認項目
相見積もりを行う際は、以下の4項目の確認が大切です。
1. 契約条件
名義変更の費用負担、引き渡し方法、支払い時期などの基本的な契約条件を確認します。買取店によってこれらの条件が異なることがあり、実質的な手取り額に影響します。
2. キャンセルポリシー
契約後のキャンセルに関する規定や、キャンセル料の有無について、事前に確認することが重要です。後々のトラブルを防ぐためにも、しっかりと確認しておきましょう。
3. 買取保証期間
見積もり額の有効期限や、実際の査定時に金額が変更になる条件について、しっかりと確認しましょう。特に旧車の場合、部品の状態などで査定額が変動することがあるため、詳細な条件確認が重要です。
4. 必要書類
売却時に必要な書類や準備物について、事前に確認しておくことで、スムーズな取引が可能になります。
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法定費用や還付金の確認も重要
買取価格以外にも、実質的な手取り額に影響する重要な要素があります。まず、法定費用の負担について確認が望ましいです。名義変更費用や抹消登録費用の負担者が買取店によって異なる場合があり、これらは最終的な手取り額に直接影響します。
また、自動車税の還付金の取扱いも重要なポイントです。還付金の受け取り方や、買取額への上乗せの有無について、各買取店の方針を確認しましょう。一般的に還付金は月割りで計算されますが、その計算方法や還付金の受け取り方法は買取店によって異なることがあります。
なお、自動車税の還付は、売却後に抹消登録する場合のみ実施されます。
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さらに、消費税の取扱いについても注意が必要です。見積もり額に消費税が含まれているかどうかを確認し、最終的な手取り額を正確に把握しましょう。
電話なしで相見積もりを成功させる方法
最近は、煩わしい電話連絡を避けたい方のために、電話なしで査定を行えるサービスが増えています。ここでは、効率的に相見積もりを行いながら、電話対応の手間を最小限に抑える具体的な方法をご紹介します。
一括査定サービスの上手な活用方法
一括査定サービスを利用する際は、下記の3つのポイントを押さえることで、効率的に相見積もりを進めることができます。
1. 査定依頼時の連絡方法指定
一括査定サービスで、連絡方法を「メールのみ」や「LINE」などから選択できるケースが増えています。希望する連絡手段を明確に指定することで、不要な電話連絡を減らすことができます。
2. 査定情報の正確な入力
クルマの情報はできるだけ詳細に入力しましょう。特に10年以上経過した旧車の場合、年式や走行距離だけでなく、カスタムや修復歴などの情報も正確に記入することで、より精度の高い査定額を得られます。
3. 査定可能時間の明示
出張査定を希望する場合は、査定可能な日時をあらかじめ指定しておくことで、スケジュール調整の電話連絡を減らせます。
業者からの電話・対応を効率的に管理するテクニック
完全に電話連絡をなくすことは難しい場合もありますが、以下の方法で効率的に管理することができます。
1. 専用のメールアドレス設定
査定依頼用の専用メールアドレスを作成することで、査定関連の連絡を一元管理できます。重要な連絡を見逃すリスクも減らせます。
2. 受付時間の設定
多くの買取店は「電話対応を希望する時間帯」を指定できます。仕事の休憩時間や帰宅後など、余裕のある時間帯を指定しましょう。
3. Web査定の活用
最初の申し込みをWebで済ませ、最終確認の際にのみ電話対応を行うという方法もあります。特に旧車専門店では、Webでの詳細な情報入力により、かなり正確な査定額を算出できることが多いです。
なお、最終的な契約前には実車確認が求められます。電話でのやり取りを極力減らすことは可能ですが、重要な確認事項については適切に対応することが、スムーズな売却につながります。
相見積もり時の適切なマナーと注意点
相見積もりは買主と売主の双方にとって一般的な商習慣として認識されています。ただし、スムーズな取引を実現するためには、いくつかの基本的なマナーや注意点を押さえておくことが大切です。
他社の査定情報は伝えるべき?価格交渉のコツ
査定時の情報開示については、以下のような対応が効果的です。
1. 相見積もりを取得する意向は伝える
「他社にも見積もりを依頼している」ことは、正直に伝えましょう。これにより、買取店側も適正な査定額を提示しやすくなります。
2. 具体的な金額は控えめに
「他社ではいくらと言われた」という情報は控えめにしましょう。具体的な金額を伝えることで、かえって交渉の余地が狭まる可能性があります。
3. 即決は避ける
「今決めないと金額は下がる」といった営業トークには安易に応じないようにしましょう。特に旧車の場合、専門的な価値判断が重要なため、慎重に比較検討することをおすすめします。
査定キャンセル時の適切な対応方法
相見積もりを行った後、実際の売却先を決定した際は、下記のような対応を心がけましょう。
1. 速やかな連絡
売却先が決まったら、できるだけ早く他の買取店にその旨を伝えます。これにより、買取店側の無駄な手間を省くことができます。
2. 丁寧な断り方
「より条件のよい買取店が見つかった」「家族と相談した結果」など、基本的な理由を添えて丁寧に断ります。将来的な取引の可能性を考えると、良好な関係を保つことが大切です。
3. 売却キャンセルへの備え
万が一の場合に備えて、すぐに契約を結ばず、他社の連絡先は一定期間保管しておくことが賢明です。
【まとめ】相見積もりで高値売却を実現するために
クルマの売却時、特に10年以上経過した旧車の場合は、相見積もりが査定額に大きく影響します。
重要なポイントを下記にまとめました。
・3社以上の相見積もりを目安とし、特に旧車専門店を含めることで適正価格を引き出せる
・一括査定サービスを活用し、電話対応を最小限に抑えた効率的な相見積もりが可能
・見積もり額以外にも、契約条件や費用負担など、複数の重要な確認項目がある
・相見積もり時のマナーを守り、適切なコミュニケーションを取ることが大切
なお、10年以上経過した旧車の売却をお考えの方は、旧車王への査定依頼もご検討ください。創業20年以上の実績があり、累計買取件数1万5,000件を超える実績を持つ旧車専門店として、お客様の大切な愛車の価値を最大限に評価いたします。