車の雪の事故の種類は?スリップしやすい状況や対策方法を紹介

目次
1.雪道の車の事故の種類 2.雪道でスリップしやすい状況とは 3.雪道で車の事故をしないための対策 4.雪と事故の関係性 5.まとめ

積雪や道路の凍結により、車の事故を不安に思う方もいるでしょう。雪道で事故を防ぐには、スリップしやすい状況や対策方法を事前に把握しておく必要があります。この記事では、雪道の車の事故の種類やスリップしやすい状況、対策方法などを紹介します。

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

雪道の車の事故の種類

雪道では、スリップして人や車にぶつけたり後ろから追突されるなどの事故が発生します。まずは、雪道の車の事故の種類を紹介します。

スリップで人や車にぶつけた

雪道ではタイヤがグリップ力を失うため、スリップで人や車にぶつける事故が多発しています。たとえば、スリップにより歩行者や対向車などとぶつかるといった事故です。なかでも路面が凍結しているアイスバーン上は、積雪路よりもスリップしやすいため大変危険です。

また、アイスバーン上はハイドロプレーニング現象により、ブレーキやハンドル操作が効きにくくなる危険性があります。ハイドロプレーニング現象とは、タイヤと路面の間の生じた水膜により浮いた状態となり、車をコントロールできなくなることです。

アイスバーン上はスリップしやすいほか、ブレーキやハンドル操作が効きにくいことも把握しておきましょう。

後ろから追突された

雪道で後ろから車に追突される事故も珍しくありません。雪道は滑りやすくブレーキが効きにくいため、後方車に追突される可能性があります。自分が加害者になる可能性も十分あるため、注意して運転しなければなりません。

また、道路や前方車の状況によっては急ブレーキをかけるケースもあるでしょう。ABSが搭載されていない車で急ブレーキをかけると、タイヤがロックされブレーキやハンドル操作が効かなくなるため、前方車に追突する危険性が高まります。

ABSは、急ブレーキをかけた際にタイヤがロックすることを防ぐ装置です。年式が古い場合はABSが搭載されていない可能性もあるため、雪道を運転する前に装備されているかどうか確認しましょう。

雪に埋まった動けなくなった

雪道では、タイヤが空回りして身動きが取れなくなるケースもあります。車は本来、タイヤが路面をグリップすることで、進みたい方向に走行できます。

しかし、積雪によりタイヤが路面を上手くグリップできないため、車は前に進めません。雪に埋まって動けなくなった場合は、自力で脱出するかロードサービスを呼ぶ必要があります。

また、雪に埋まった状態で後ろから追突されるケースもあるため、停車中はハザードランプをつけましょう。

旧車王バナー旧車王バナー

雪道でスリップしやすい状況とは

雪道で最もスリップしやすいのは、路面が凍結しているときです。凍結している路面はスリップしやすいほか、道路が濡れているだけのようにも見える特徴があり大変危険です。路面の凍結に気づかず、普段どおりの速度で走行してしまうため、事故を起こしやすい傾向にあります。

現に2019年に起きた雪道での交通事故の件数は、積雪時の1,178件に対し、凍結時は2,576件と約1.4倍も多く発生しています。死亡事故は積雪時が9件に対し、凍結時は30件と約3.3倍も多く発生しているため、注意して運転しなければなりません。

また、凍結時の事故は単路で起きやすい傾向にあります。単路とは、中央が定められていない道路のことです。単路のほかに、以下の場所でも凍結によるスリップが起きやすい傾向にあるため、把握しておきましょう。

・交差点付近
・カーブ
・橋やトンネルの出入り口

なお、積雪時はわだちによりハンドルが取られ、危険を察知しても回避しにくいため事故が発生しやすい傾向があります。凍結時より事故の件数は少ないものの、交差点や単路で発生しやすいため、注意して運転しましょう。

参考:東京海上日動公式サイト「冬道でスリップしないためには」

雪道で車の事故をしないための対策

雪道で事故をしないための対策を把握しておくと、自分と車の身を守れる可能性があります。続いて、雪道で車の事故をしないための対策を紹介します。

スタッドレスタイヤを過信しない

スタッドレスタイヤは、雪道で高いグリップ力を発揮するものの、過信すると事故につながる可能性があります。スタッドレスタイヤを装着していてもスリップする可能性は十分にあるため、注意して運転しなければなりません。

たとえば、スタッドレスタイヤの溝がなくなってきた際や、空気圧が低下している場合もスリップしやすい傾向があります。なかでも、路面が凍結したアイスバーン上は、特にスリップしやすいため注意が必要です。アイスバーンは、橋やトンネルの出入り口と交差点付近に発生しやすいため、参考にしてください。

なお、道路の状況次第ではタイヤチェーンを装着していないと、走行できないケースもあります。豪雪地帯を走行する場合は、タイヤチェーンを車に備えましょう。

十分に車間距離を取る

雪道は通常の路面より停止距離が長いため、十分に車間距離を取る必要があります。停止距離とは、運転手が危険を察知してブレーキを踏み始めてから車が完全に停止するまでの距離のことです。「空走距離+制動距離=停止距離」で算出します。

空走距離と制動距離の意味は以下のとおりです。

・空走距離......危険に気づいてからブレーキが実際に効き始めるまでの距離
・制動距離......ブレーキが効き始めてから実際に車が停止するまでの距離

車間距離が十分ではない場合に急ブレーキを踏むと、前方車に追突する危険性があります。車間距離を十分に取っていれば事故を防げる可能性が高まるため、日頃から意識して運転しましょう。

また、雪道では速度を落として走行することも大切です。速度が早すぎる場合は、なるべくフットブレーキは使用せず、エンジンブレーキを活用して安全に減速しましょう。

急ブレーキや急ハンドルは避ける

スリップ事故は、急ブレーキや急ハンドルした際に発生する傾向にあります。急ブレーキではなく、数回に分けてブレーキを浅く踏む「ポンピングブレーキ」を活用しましょう。カーブを走行する際は、十分すぎるほど減速してから慎重に曲がることをおすすめします。

なお、雪道では急発進も危険です。発進する際は、ブレーキを離したときに車が微動する「クリープ現象」を活用して、ゆっくり走り出しましょう

ホワイトアウトしたときは安全地帯で停車する

ホワイトアウトしたときは、時速10km/h前後までゆっくり速度を落とし、安全地帯で停車しましょう。ホワイトアウトとは、大雪や吹雪が降った際に、前方や周囲の視界が奪われる現象のことです。周囲が開けた平な道や峠道、路肩に積雪がある道路で発生しやすい特徴があります。

一瞬で数十m先が見えなくなり、周囲の状況を把握できないため、ホワイトアウトしている中での運転は大変危険です。たとえば、前方車への追突や、事故現場にそのまま突っ込んでしまうなどの事故を起こす可能性があります。後方から追突される可能性もあるため、安全地帯で停車する際はハザードランプをつけましょう。

なお、大型車が付近にいる場合は雪が舞い上がりやすいため、後方や反対車線を走行する際は注意して運転する必要があります。

旧車王バナー旧車王バナー

雪と事故の関係性

平年より降雪量が多いと、雪害による死亡事故も増える傾向があります。総務省によると、令和2年11月〜令和3年4月の雪害による死亡事故の件数は110件です。

令和2年12月14日〜21日にかけて強い冬型の気圧配置が続いたため、北日本から西日本の日本海側中心で大雪だった背景があります。なお、発生した死亡事故のうち、98件が屋根の雪下ろし時の除雪作業中によるものです。

また、降雪量が多いと死亡事故に加えて、雪害による救急事故も増える傾向があります。東京消防庁によると、平成30年1月は降雪後に滑って転倒した際の救急事故が多発しました。

現に平成30年1月22日は、東京でも20cmを超える積雪が観測され、4年ぶりに大雪が降りました。降雪量が平年よりも多い場合は事故が発生する可能性が高まるため、気象情報をチェックしましょう。

出典:消費者庁公式サイト「雪や凍結路面が関係する事故 データと事例」

まとめ

雪道ではスリップで人や車にぶつけたり、後ろから追突されるなどの事故が発生します。特に路面が凍結している道路で事故が起きやすいため、降雪時は十分注意して運転しなければなりません。

雪道ではスタッドレスを過信せず、車間距離を十分取って急ブレーキや急ハンドルを避けて運転する必要があります。ホワイトアウト時は運転を中断し、解消されるまで安全地帯で停車しましょう。

また、平年より降雪量が多いと事故が増える傾向にあるため、雪道を運転する予定がある場合は気象情報をよくチェックしておきましょう。

旧車の買取なら「旧車王」におまかせ!

長い時間を共にした愛車だからこそ、売却先にもこだわりたいという方は多いのではないでしょうか。
旧車王は、旧車に特化して20年以上買取を続けております。旧車に関する実績と知識なら、どこに負けない自信があります。また、ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する「二重査定」も一切ございません。誠実にお客さまのクルマと向き合い、適正に査定いたします。
全国どこでも無料で出張査定にうかがいますので、大事な愛車の売却先にお悩みの方はぜひ「旧車王」にご相談ください。

画像1 画像2
画像ギャラリー(全2枚)を見る

この記事をシェアする

旧車王ヒストリアは
旧車買取20年以上の旧車王
が運営しています

旧車王は、「自動車文化遺産を次世代へ」という信念のもと、旧車・クラシックカーに特化して24年、年間11,000台以上の査定申込をいただいております。改造車から希少車まで、適正価格を見極めて買取させていただきます。弊社所属の鑑定士が最短当日で全国無料出張査定いたします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。特別なそして価値ある希少車の買取こそ、確かなノウハウと実績を持つ旧車王にお任せください!

すぐ査定依頼が可能!

Web査定申込はこちら

まずは車について気軽に相談したい

LINEで売却相談する

関連する記事

国産車初の市販ミッドシップ「MR2」は後期型で完成した!? 前期からの変更点や魅力に迫る

国産車初の市販ミッドシップ「MR2」は後期型で完成した!? 前期からの変更点や魅力に迫る

旧車の魅力 2024-11-22
所有者が亡くなったクルマの売却手順|相続手続き・必要書類をわかりやすく解説

所有者が亡くなったクルマの売却手順|相続手続き・必要書類をわかりやすく解説

旧車売買の豆知識 2024-11-22
クルマの売却は代理人に依頼できる?手順や必要書類などを紹介

クルマの売却は代理人に依頼できる?手順や必要書類などを紹介

旧車売買の豆知識 2024-11-22
高齢者はクルマのローンを組める?ローンを組めるケースを紹介

高齢者はクルマのローンを組める?ローンを組めるケースを紹介

旧車売買の豆知識 2024-11-22
高齢者がクルマの買い替えをするときのポイントとは?

高齢者がクルマの買い替えをするときのポイントとは?

旧車売買の豆知識 2024-11-22
高齢者のクルマの買い換えに使える補助金は?おすすめの車種も紹介

高齢者のクルマの買い換えに使える補助金は?おすすめの車種も紹介

旧車売買の豆知識 2024-11-22
賃貸のアパートでも車庫証明は必須?取得方法や注意点をわかりやすく解説

賃貸のアパートでも車庫証明は必須?取得方法や注意点をわかりやすく解説

旧車売買の豆知識 2024-11-22
免許証の住所変更の期限はいつまで?必要書類や手続き場所・時間まで解説

免許証の住所変更の期限はいつまで?必要書類や手続き場所・時間まで解説

旧車売買の豆知識 2024-11-22

記事ランキング

1
固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

ライフスタイル 2023-09-14
2
MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

旧車売買の豆知識 2024-10-08
3
車検ステッカーの貼り付け位置はどこ?間違えた場合の罰則も紹介

車検ステッカーの貼り付け位置はどこ?間違えた場合の罰則も紹介

旧車売買の豆知識 2024-02-02
4
車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

旧車メンテナンス 2023-10-18
5
ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

旧車売買の豆知識 2024-10-08
6
MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツとは?変速方法について解説

MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツとは?変速方法について解説

旧車売買の豆知識 2024-04-19
7
車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

旧車売買の豆知識 2024-08-06
8
アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

旧車市場動向 2024-11-21

カテゴリ一覧

# 旧車コラム # 旧車の魅力 # 旧車売買の豆知識 # 旧車市場動向 # 旧車メンテナンス # エディターズノート # ライタープロフィール # イベントレポート # ライフスタイル # 加藤久美子&博人の見識 # ドイツ現地レポ # ライター愛車レポート # タイレルP34を追え! # オーナーインタビュー # 名車&迷車烈伝 # マツド・デラックスの世界 # 海外現地レポ