クルマの「キュルキュル音」の原因はなに?修理費用や予防法を解説

目次
1.キュルキュル音の原因のほとんどはファンベルト 2.ファンベルトがどうなるとキュルキュル音が発生する? 3.ファンベルトの交換の依頼先と交換費用の目安  4.ファンベルトの交換時期 5.クルマのキュルキュル音を放置するとどうなる? 6.クルマのキュルキュル音の予防法 7.まとめ

クルマのアクセルを踏んだときやエアコンをつけたときなど、「キュルキュル」という異音が聞こえると故障しているのではないかと心配になる方は多いでしょう。キュルキュル音の主な原因は、ファンベルトの劣化や調整不足です。メンテナンスが行き届いていない場合、このような異音が発生することがあります。

本記事では、クルマのキュルキュル音を引き起こすファンベルトの交換するタイミングや交換にかかる費用の相場について解説します。

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キュルキュル音の原因のほとんどはファンベルト

キュルキュル音の原因のほとんどはファンベルト

クルマのキュルキュル音は、おおむねファンベルトが原因で発生します。ファンベルトとは、エンジンに取り付けられたゴム製の輪状の部品で、その形状から「Vベルト」や「リブベルト」とも呼ばれています。

ファンベルトとプーリーの摩擦力を利用して周辺機器を作動させていますが、ファンベルトの張りが足らなかったり、劣化や硬化があったりすると、摩擦力が足らなくなりキュルキュルという音が発生します。

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ファンベルトがどうなるとキュルキュル音が発生する?

ファンベルトの張力がなくなったり、経年劣化もしくは硬化してしまうと、キュルキュル音が発生します。それぞれの原因について詳しく確認していきましょう。

ファンベルトの張力不足

ファンベルトが伸びてしまったり、張りの調整が適切でなかったりした場合には、ファンベルトとプーリーの間で多少の滑りが生じ、キュルキュル音が発生します。

ファンベルトの伸びは、年数の経過や年間の走行距離が1万kmを超えるような過走行車で発生します。ただし、年数の経過や走行距離にかかわらずファンベルトが伸び切ってしまうこともあるため、定期的にメンテナンスしましょう。

ファンベルトが伸び切ってしまった場合は、アイドラプーリーなどにあるアジャストボルトを締めたり緩めたりすることで修理可能です。※ファンベルトにひびがなく、調整の範囲内で伸びている場合に限ります

ファンベルトの劣化や硬化

ファンベルトは、先述の通りゴム製の輪状の部品のため、日々の使用や時間の経過と共に劣化や硬化が進みます。また、ファンベルトはエンジンの外部に取り付けられているため、エンジンの熱にさらされることも劣化や硬化が進む理由の1つです。

劣化や硬化が進むと摩擦力が弱くなって滑りが生じやすくなり、キュルキュル音が発生します。

ファンベルトの交換の依頼先と交換費用の目安 

クルマからキュルキュル音が聞こえてファンベルトを交換する場合、依頼できるのは主に以下の2つです。

・整備工場
・ディーラー

交換費用の目安とあわせて、それぞれ詳しく解説します。

整備工場

整備工場は地方運輸局長の認定を受けた工場で、資格をもつ整備士による修理が受けられます。

整備工場の特徴として、ディーラーに比べて修理料金が安い傾向があります。また、社外品も取り扱っていることが多く、その点でも費用を抑えられます。

基本的にどのメーカーのクルマでも対応してもらえますが、輸入車や旧車、などの取扱いの難しい車に関しては、受け付けてもらえない場合があります。自分の車の修理に対応しているかどうか事前に問い合わせると安心でしょう。

ディーラー

ディーラーでは、クルマの購入についてはもちろんのこと、車検や修理などのメンテナンス関連についても相談することができます。

ディーラーで購入した新車にはメーカー保証がついていますが、ファンベルトは消耗部品のため、基本的には保証対象外です。しかし、早い段階でキュルキュル音が発生する車種に関しては、無償交換してくれる場合があります。

また、クルマの修理や交換には基本的に純正部品が使われるため、品質が高いというメリットがあります。ただし、工賃や部品代は整備工場に比べて高い傾向にあります

ファンベルトの交換費用の目安

ファンベルトの交換にかかる費用は、クルマの大きさや車種、交換依頼する場所によって異なりますが、おおむね下表のような内容です。

  輸入車 国産乗用車 軽自動車
部品代 5,000円~1万0,000円 4,000円~8,000円 3,000円~4,000円
工賃 5,000円~9,000円 4,000円~8,000円 3,000円~4,000円
合計 1万〜1万9,000円 8,000〜1万6,000円 6,000〜8,000円

部品代と工賃の合計は、1万〜2万円程度です。数十万円単位の高額な修理費用になることはほとんどないでしょう。

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ファンベルトの交換時期

ファンベルトの寿命は、3年または走行距離6万kmといわれています。ただし、普段のクルマの使用環境や頻度によっては交換時期が早まる可能性があります。

たとえば、目視のチェックでひび割れなどの傷が見つかった場合は、すぐに交換しなければなりません。また、調整を行ってもキュルキュル音が治らない場合は、交換が必要です。

クルマのキュルキュル音を放置するとどうなる?

クルマのキュルキュル音が聞こえてきたときは、ファンベルトを早めに交換しましょう。キュルキュル音を放置するのは大変危険です。

キュルキュル音を放置しておくと、ファンベルトが切れてオルタネーターやウォーターポンプなどが機能しなくなる可能性があります。最悪の場合、エンジンが停止して命に関わる重大な事故にもつながりかねません。「少しくらいなら問題ないだろう」と思い込んで放置せず、キュルキュル音が聞こえるようになった場合には、すぐに点検を依頼し必要に応じて交換を行いましょう。

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クルマのキュルキュル音の予防法

クルマのキュルキュル音を予防するために重要なのは、日々のメンテナンスです。キュルキュル音の原因となるファンベルトは定期的な交換が必要な部品です。

12ヶ月点検や車検だけでなく、日頃から日常点検を行い、もし不安に感じることがあれば、整備工場やディーラーなどに相談しましょう。

まとめ

ここまでクルマのキュルキュル音について解説してきました。

キュルキュル音が発生したら、なるべく早く整備工場やディーラーで点検を受けることをおすすめします。 

交換の依頼先は、何を優先するかによって最適な選択肢が変わります。純正部品を使った高品質な対応を求めるならディーラーがおすすめですが、なるべく費用を抑えたい場合には整備工場が良いでしょう。

車検の際に予防整備で交換するというのもキュルキュル音を防ぐ1つの方法といえるでしょう。

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