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夏はレジャーなどで車に乗る機会が増える季節ですが、車のトラブルが多くなる傾向があります。そのため、夏の車のトラブルに備えて、自動車保険の見直しを検討している人もいるでしょう。この記事では、夏に起こりやすいトラブルや、支払われる保険金などについて解説します。保険を使った場合の等級の変化や、トラブルによる被害を抑えるためのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。
夏に起こりやすい車のトラブル
エアコンを使うとガソリンの消費が増加します。そのため、夏にエアコンを使う頻度が多くなると、ガス欠を起こすリスクが上がります。また、台風や豪雨などで車が損傷したり乗っている人が怪我をしたりと、予想外なことが起こりやすいでしょう。夏に起こりやすいトラブルを事前に把握し、回避できるよう備えることが大切です。続いて、夏に起こりやすいトラブルを解説します。
ガス欠
夏になるとエアコンを使う場面が増えるため、ガス欠による車のトラブルが増加します。エアコンが作動するためのコンプレッサー装置は、エンジンで動かしているため、通常よりガソリンの消耗が早くなります。また地方の高速道路はガソリンスタンドが少ないので給油のタイミングを逃したり、長時間の渋滞で一歩も動けなかったりと、予想外なことも起こりやすいでしょう。
特に高速道路上でガス欠のトラブルが多く、JAFの主な出動理由TOP10の2位に「燃料切れ」が入っています。
台風・豪雨による車の損傷
夏は台風が上陸する機会が増えるため、豪雨によって車が水没または冠水する可能性があります。低地やガード下は、雨が降り続けたときに冠水しやすいため、車に被害が及ぶ確率が高くなります。また、河川が氾濫すると堤防が決壊し、海抜の低い場所に車を停めていると水没したり、最悪の場合は洪水で流されたりする恐れもあります。
台風による飛来物による怪我
台風による飛来物で、乗っている人が怪我をする可能性もあります。例えば台風による飛来物がフロントガラスに当たって、乗っている人が負傷したり、車が冠水した際の脱出時に怪我をしたりするケースが挙げられます。台風や豪雨の中では、車に乗っている人にも被害が及ぶことを把握しておいてください。
車両保険に入っていれば夏のトラブルにも安心
台風や豪雨などによって車が損傷しても、車両保険に入っていれば保険金が支払われます。自然災害で受けた被害に対しては、「一般型」と「エコノミー型」の両方が保険金の支払い対象になります。
また、人身傷害保険や搭乗者傷害特約つきの保険であれば、車に乗っていた人の怪我による入院や通院などに対応可能です。
さらに、自動車保険によってはロードサービスが自動で付帯されており、ガス欠を起こした場合に有料のレッカーサービスを呼ばずに済むケースもあります。加入している自動車保険にロードサービスが付帯されているか事前に確認しておきましょう。
夏のトラブルで支払われる保険金額
車が冠水または水没すると、修理費全額を車両保険金として受け取れます。自己負担分の「免責額」を設定している場合は「修理費−免責額=車両保険金」となります。ただし、修理費が車の時価額を超えた場合は「全損」扱いになり、自動車保険の契約時に設定した車両保険金額しか受け取れません。
・例 車両保険金額が150万円の車に対して200万円の修理費が発生
上記のように車両保険金額が低いと、買い替えや修理費が足りなくなるケースもあるので、「車両新価保険特約」や「車両全損修理時特約」をつけておくとより安心できます。
夏のトラブルに保険を使った場合の等級の変化
車が冠水または水没した際に保険を使うと、通常の3等級ではなく、1等級ダウンになるため保険料が上がることをあまり気にせず保険を利用できます。通常の事故で保険を使った場合は基本的に3等級下がりますが「自分自身が原因で発生した被害」ではないので、1等級ダウンで済みます。
・火災や爆発
・飛来物と衝突
・盗難
・落書きなどのいたずらによる被害
上記は1等級ダウンで済む事故なのでぜひ参考にしてください。ただし津波による被害は、自動車保険で補償されないので注意が必要です。
また車に乗っている人が負傷した場合に使う「人身傷害保険」や「搭乗者傷害特約」はノーカウント事故として扱われるため、等級は下がりません。
夏の車のトラブルによる被害を抑えるためのポイント
高速道路に乗る前にガソリンを満タンにしておくと、ガス欠のリスクを抑えられます。また車で地方や慣れない場所に行く際は、事前に付近のガソリンスタンドを確認しておくことも、ガス欠を防ぐ1つの方法です。台風が上陸している日は海岸などの水辺から離れ、冠水している道路を無理に走行せず、なるべく高い場所に車を停めましょう。
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