ウインカーの球切れ交換はどこに依頼する?費用の目安についても解説

目次
1.ウインカーの種類 2.旧車でよくあるウインカーのハイフラ現象とは? 3.ウインカー球切れ交換の依頼先 4.ウインカーの交換費用 5.ウインカーの球切れのまま走ると違法! 6.まとめ

ウインカーは、クルマの運転に欠かせない重要な部品の1つです。そのため、球切れが起きた場合は、なるべく早めに交換する必要があります。

この記事では、ウインカーの球切れ交換の依頼先や交換費用の目安のほか、球切れのまま走り続けることのリスクについても解説します。

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

ウインカーの種類

ウインカーの取付場所や種類によって、交換方法が異なります。ウインカーの種類は、「フロントウインカー」「サイドウインカー」「リアウインカー」の3つです。それぞれの特徴について詳しく解説します。

フロントウインカー

フロントウインカー

フロントウインカーは、クルマの前方に取り付けられているウインカーです。ほとんどの車種はヘッドライトユニットと一体になっています。いわゆる旧車と呼ばれるような古い車種やリトラクタブルヘッドライトを採用しているスポーツカーの場合はフロントのバンパーに取り付けられており、1990年代にはヘッドライトとウインカーがセパレートになっている車種も存在しました。

フロントバンパーに取り付けられているフロントウインカーの交換は比較的簡単です。最初に固定しているネジをドライバーで外します。次にウインカーユニットをフロントバンパーから取り外します。最後にウインカーユニットからウインカーバルブを外し、新しいウインカーバルブを取り付けます。

取り付けは取り外しの逆の手順で実施可能です。ヘッドライトユニットと一体になっているタイプに関しては、車種によってやり方が異なり、なおかつ作業も複雑なため、ディーラーや整備工場に依頼することをおすすめします。

サイドウインカー

サイドウインカー

サイドウインカーは、クルマの側面に取り付けられたウインカーです。多くの場合はフロントフェンダーに取り付けられています。2000年代後半には、サイドウインカーの一種としてドアミラーウインカーが登場し現在は軽自動車から大型ミニバンまで幅広い車種で採用されています。

サイドウインカーのバルブ交換は、車体からウインカーユニットを外すことができれば、後はバルブを交換するだけです。しかし、サイドウインカーはツメで固定されているため、失敗するとボディに傷がついてしまいます。ドアミラーウインカーの場合は、ドアミラーカバーさえ外れれば簡単に交換できますすが、車種によっては作業が複雑なためディーラーや整備工場に依頼したほうがよいでしょう。

リアウインカー

リアウインカー

リアウインカーは、クルマの後方に取り付けられているウインカーです。取付場所の違いこそあるものの、旧車でも現行車でも基本的にはテールランプユニットと一体になっています。この点はフロントウインカーとの大きな違いです。

リアウインカーのバルブを交換するには、テールランプユニットを取り外す必要があります。テールランプユニットは無理な力で引っ張ると破損する恐れがあるため、ディーラーや整備工場に依頼することをおすすめします。

旧車王バナー旧車王バナー

旧車でよくあるウインカーのハイフラ現象とは?

古いクルマのウインカーが球切れすると、ハイフラッシャー現象、略して「ハイフラ現象」がよく起こります。ハイフラ現象とは、ウインカーどれか1つが球切れした際に他のウインカーの点滅が異常に速くなる現象です

ウインカーは、道路運送車両の保安基準により、橙色であることや、点滅回数が毎分60回〜120回で一定の周期で点滅することなどが定められています。しかし、ハイフラ現象が起こると、ウインカーの点滅回数は120回以上になります。

ハイフラ現象は、ウインカーの球切れによって発生します。特に旧車では、ウインカーのバルブが経年劣化している場合が多く、ハイフラ現象が起こりやすい傾向にあります。バルブが真っ黒になっていたり、電極に錆や腐食が見られた場合は、トラブルになる前に早めに交換しましょう。

なお、ウインカーそのものだけではなく、メーターにあるウインカー表示ランプの点滅も速くなるため、走行中でも球切れに気づくことができます。

ウインカー球切れ交換の依頼先

ウインカーが球切れしたら、ディーラーもしくは整備工場になるべく早く交換を依頼しましょう。ここでは、交換の依頼先のそれぞれの特徴について解説します。

ディーラー

ディーラーは、クルマの購入についてはもちろんのこと、車検や修理などのメンテナンス関連についても相談できます。

ディーラーで新車を購入した場合はメーカー保証が付いています。基本的にウインカーのバルブなどの消耗部品は保証の対象外ですが、ウインカーが組み込まれている最新型のLEDヘッドライトは保証の対象です。

最新鋭のLEDヘッドライトが装着されているような高級車に関しては、単なるバルブ交換のみではなく複雑な修理が必要なため、ディーラーに持ち込む必要があります。

整備工場

整備工場では、資格をもつ整備士によるさまざまな修理が受けられます。

ディーラーに比べて修理料金が安い傾向にあるほか、カスタマイズにも対応してくれるという特徴があります。ウインカーの球切れを機会にLEDウインカーにしたり、流行りのシーケンシャルウインカーにしたりする場合には整備工場に依頼しましょう。

旧車王バナー旧車王バナー

ウインカーの交換費用

ウインカーの交換費用

ウインカーの交換費用は、単なる球切れであれば1,500〜8,000円程度です。ただし、LEDのドアミラーウインカーなどでユニット全体の交換が必要な場合は、1万〜2万円程度の費用がかかります。バルブ交換が簡単に行える場合は安く、逆にフロントグリルやヘッドライトなどの周辺パーツの脱着が必要になる場合は高くなります。

近年「ダブルファンクション・ヘッドライト」と呼ばれるデイライトとウインカーの機能を併せ持つLEDヘッドライトが急増していますが、万が一そのような最新鋭のヘッドライトでウインカーが点かなくなってしまった場合は、ヘッドライトASSYでの交換が必要です。

たとえば、第3世代のBMWのミニは、「ダブルファンクション・ヘッドライト」を採用されている代表的なクルマの1台ですが、ウインカーの故障でヘッドライトの交換が必要になった場合は片側だけで25万円程度の修理費用がかかります

ウインカーの球切れのまま走ると違法!

ウインカーの球切れのまま走行を続けた場合、2つの道路交通法違反で罰せられる可能性があります。1つ目はウインカーを出さずに右折や左折などの車線変更を行う「合図不履行違反」で、2つ目は保安基準に満たない状態で走行する「整備不良車両の運転の禁止」です。

ウインカーの球切れに気づいても、「近所に行くだけなら問題ない」や「慣れた道だから大丈夫」と放置する場合もあります。しかし、合図不履行違反によって6,000円の反則金と違反点数1点が科せられます。また、故障したままの必要以上の運転は、整備不良車両の運転の禁止の違反によって3ヶ月以下の懲役もしくは5万円以下の罰金が科されます。完全に球切れしておらず、ハイフラ現象になった場合でも整備不良車両の運転の禁止の違反とみなされるため、旧車ユーザーの方は注意しましょう。

ウインカーの球切れによる走行は、法律違反になるだけでなく、危険が伴います。周りの対向車や歩行者に次の進路や動き方などを伝えられないと、いつ事故が起きてもおかしくありません。走行中にウインカーの球切れに気づいた場合には、安全な場所にクルマを移動して、ロードサービスでレッカー移動するようにしましょう。

旧車王バナー旧車王バナー

まとめ

ウインカーの球切れについて解説しました。

ウインカーの球切れは、技術の進歩でほとんど見られなくなりました。ただし、車種によっては未だに気をつけなければならない故障の1つです。特に、古いクルマに乗っている場合にはハイフラ現象にも注意する必要があります。

また、ウインカーを球切れのまま公道を走ると、道路交通法違反になります。もし走行中にウインカーの球切れに気づいた場合には、レッカー移動しなければなりません。

球切れした場合にはディーラーや整備工場に交換依頼するとよいですが、スペアパーツの常備とDIY技術を身に付けることで、自分でも交換可能です。なお、旧車であれば比較的簡単に交換ができます。

交通の安全のためにも、ウインカーをはじめ、ランプ類の点検やチェックは定期的に行いましょう。

旧車の買取なら「旧車王」におまかせ!

長い時間を共にした愛車だからこそ、売却先にもこだわりたいという方は多いのではないでしょうか。
旧車王は、旧車に特化して20年以上買取を続けております。旧車に関する実績と知識なら、どこに負けない自信があります。また、ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する「二重査定」も一切ございません。誠実にお客さまのクルマと向き合い、適正に査定いたします。
全国どこでも無料で出張査定にうかがいますので、大事な愛車の売却先にお悩みの方はぜひ「旧車王」にご相談ください。

画像1 画像2 画像3 画像4
画像ギャラリー(全4枚)を見る

この記事をシェアする

旧車王ヒストリアは
旧車買取20年以上の旧車王
が運営しています

旧車王は、「自動車文化遺産を次世代へ」という信念のもと、旧車・クラシックカーに特化して24年、年間11,000台以上の査定申込をいただいております。改造車から希少車まで、適正価格を見極めて買取させていただきます。弊社所属の鑑定士が最短当日で全国無料出張査定いたします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。特別なそして価値ある希少車の買取こそ、確かなノウハウと実績を持つ旧車王にお任せください!

すぐ査定依頼が可能!

Web査定申込はこちら

まずは車について気軽に相談したい

LINEで売却相談する

関連する記事

アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

旧車市場動向 2024-11-21
初めてでも安心!中古車の名義変更の手順・必要書類・費用を解説

初めてでも安心!中古車の名義変更の手順・必要書類・費用を解説

旧車売買の豆知識 2024-11-21
AE86の価格高騰&値上がりはまだ続く?相場推移や当時の新車価格を解説

AE86の価格高騰&値上がりはまだ続く?相場推移や当時の新車価格を解説

旧車市場動向 2024-11-21
ダットサン フェアレディ(2代目 S310系)は量産国産車初の本格スポーツカー

ダットサン フェアレディ(2代目 S310系)は量産国産車初の本格スポーツカー

旧車の魅力 2024-11-20
車庫証明シール(保管場所標章)は貼らないとダメ?廃止って本当?綺麗に剥がす方法も紹介

車庫証明シール(保管場所標章)は貼らないとダメ?廃止って本当?綺麗に剥がす方法も紹介

旧車売買の豆知識 2024-11-20
車庫証明の取得にかかる費用は?支払い方法や取得の流れも紹介

車庫証明の取得にかかる費用は?支払い方法や取得の流れも紹介

旧車売買の豆知識 2024-11-18
クルマの名義変更の費用はいくら?自分で手続きする場合&代行料も解説

クルマの名義変更の費用はいくら?自分で手続きする場合&代行料も解説

旧車売買の豆知識 2024-11-18
クルマのラジエーターって何?構造・役割・トラブルなどを解説

クルマのラジエーターって何?構造・役割・トラブルなどを解説

旧車売買の豆知識 2024-11-18

記事ランキング

1
固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

ライフスタイル 2023-09-14
2
MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

旧車売買の豆知識 2024-10-08
3
車検ステッカーの貼り付け位置はどこ?間違えた場合の罰則も紹介

車検ステッカーの貼り付け位置はどこ?間違えた場合の罰則も紹介

旧車売買の豆知識 2024-02-02
4
車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

旧車メンテナンス 2023-10-18
5
ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

旧車売買の豆知識 2024-10-08
6
MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツとは?変速方法について解説

MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツとは?変速方法について解説

旧車売買の豆知識 2024-04-19
7
車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

旧車売買の豆知識 2024-08-06
8
アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

旧車市場動向 2024-11-21

カテゴリ一覧

# 旧車コラム # 旧車の魅力 # 旧車売買の豆知識 # 旧車市場動向 # 旧車メンテナンス # エディターズノート # ライタープロフィール # イベントレポート # ライフスタイル # 加藤久美子&博人の見識 # ドイツ現地レポ # ライター愛車レポート # タイレルP34を追え! # オーナーインタビュー # 名車&迷車烈伝 # マツド・デラックスの世界 # 海外現地レポ