初代が誕生してから半世紀近く経過したトヨタのチェイサー。レースでの活躍により、スポーツセダンとしてのイメージが強く、中古車市場でも人気の高いモデルの1つです。
近年旧車の価格高騰が話題になっていますが、チェイサーの価格はどのように変動しているのでしょうか。本記事では、チェイサーの現在の価格の相場を解説するとともに、売却を検討されている方に向けて、より高く売るためのポイントを紹介します。
チェイサーとは
チェイサーは、トヨタマークⅡの兄弟車として誕生しました。1977年から2001年まで生産され、1984年に登場した3代目には発売の翌年に「GTツインターボ系」グレードが追加され、5代目から「ツアラー」の名を冠するグレードが登場しています。
最終型の6代目は、走行性能に加え、オーバーハングが前後とも短縮されたシャープな外観も相まって、高い人気を誇ります。1997年に全日本ツーリングカー選手権に投入され翌年のラストイヤーでチャンピオンに輝きました。2000年にスタートした全日本プロドリフト選手権(現在のD1 GRAND PRIX)でも活躍しています。
チェイサーの価格は高騰している?
チェイサーは、100系のツアラーVを中心に2024年4月から現在にかけて価格が右肩上がりの傾向にあります。(※2024年8月時点)2021年に100系チェイサーがアメリカの25年ルールの対象になったため、アメリカに輸出される個体が今後も増えていくでしょう。輸出数が増加すると国内での希少性が高まって価格がさらに上がる可能性があります。
▼100系チェイサーの25年ルール解禁については下記の記事で詳しく解説しています。
2021年9月に100系チェイサーが25年ルール解禁!今後値上がりする?
チェイサーの現在の買取相場
直近数ヶ月で値上がりしているチェイサーですが、具体的にどのくらいの価格で売却できるのでしょうか。ここでは、旧車買取専門の旧車王が独自に算出したチェイサーの買取相場を紹介します。
※2024年8月時点の情報
70系チェイサー
グレード |
トランスミッション |
買取相場 |
GTツインターボ |
4AT |
10万~130万円 |
GTツインターボ |
5MT |
30万~200万円 |
アバンテ ツインカム24 |
4AT |
10万~120万円 |
アバンテ ツインカム24 |
5MT |
20万~200万円 |
アバンテ |
4AT |
10万~100万円 |
アバンテ |
5MT |
20万~200万円 |
80系チェイサー
グレード |
トランスミッション |
買取相場 |
GTツインターボ |
4AT |
10万~80万円 |
GTツインターボ |
5MT |
50万~150万円 |
アバンテ ツインカム24 |
4AT |
5万~10万円 |
アバンテ ツインカム24 |
5MT |
5万~30万円 |
アバンテ |
4AT |
5万~10万円 |
アバンテ |
5MT |
5万~30万円 |
90系チェイサー
グレード |
トランスミッション |
買取相場 |
アバンテG |
4AT |
5万~20万円 |
アバンテ |
4AT |
5万~20万円 |
ツアラーS |
4AT |
5万~30万円 |
ツアラーV |
4AT |
10万~60万円 |
ツアラーV |
5MT |
30万~150万円 |
100系チェイサー
グレード |
トランスミッション |
買取相場 |
アバンテG |
4AT |
5万~10万円 |
アバンテ |
4AT |
5万~10万円 |
ツアラーS |
4AT |
5万~50万円 |
ツアラーV |
4AT |
50万~150万円 |
ツアラーV |
5MT |
80万~300万円 |
TRDスポーツ ツアラーV |
5MT |
50万~300万円 |
紹介したどの世代でも、4ATよりも5MTのほうが高値がつく傾向にあります。なかでも目立つのは100系のツアラーVです。ターボエンジンにより実現する高い走行性能により、中古車市場で人気を博しており、価格が跳ね上がっています。
チェイサーを高く売るにはどうすればよい?
モデルによってはかなりの高値で売却できるチェイサーですが、より高く売るにはどうしたらよいのでしょうか。ここでは、チェイサーを高く売却するための3つのポイントを紹介します。
こまめにメンテナンスをする
チェイサーは、最終型の100系でも発売からすでに20年以上が経過しています。純正部品の廃番も増えているため、こまめにメンテナンスをしている車輌のほうが価格が高くなりやすいです。過給機が搭載されたツアラーVの場合は、オイルや消耗品の交換と耐久性に不安があるタービンの状態が価格を左右します。
走行距離を抑える
中古車市場では、一般的に走行距離が短いほうが状態がよいとみなされるため、売却を検討しているのであれば使用をなるべく控えるとよいでしょう。特に、チェイサーは走りを楽しむために購入するユーザーが多い傾向にあります。走る距離を抑えて、走行に関わる機関へのダメージを防げばより高値で売却できるかもしれません。
ツアラーVはターボエンジンの性能をアピールする
ツアラーVは、特に最終型の100系が人気です。当時の自主規制枠である280psを発揮する2.5Lターボエンジンを搭載し、標準仕様で5速MTの設定とドリフト走行に適したFR駆動の組み合わせは現在では希少な存在というのが主な理由です。エンジンによる走行性能のよさをアピールすると、査定にプラスの影響があるかもしれません。
チェイサーを売るなら実績・知識豊富な業者へ
スポーツセダンとして高い人気を誇るチェイサー。走行性能のみならずデザインに魅了されているユーザーが多いモデルです。また、最終型の発売から20年以上経過していることから、旧車としての郷愁をまとったクルマでもあり、その魅力は一言では表せません。
売却を検討する際には、チェイサーの価値をしっかりと理解している業者を選びましょう。どんな歴史をもち、どういった部分が長年愛されているのかを知っている買取業者であれば高額買取に期待できます。チェイサーはもちろん、さまざまな車、特に古いクルマに特化したサービスに査定を依頼するのがおすすめです。
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