シビックタイプRはタイプRシリーズの第3弾として開発されたスポーツモデルです。シビック本来の性能を発揮させるためのチューニングが施され、発売当時から走りを楽しむ多くのユーザーの心を掴みました。ホンダを代表する車種として名高く、現在でも販売を継続しています。憧れを抱き、購入を検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、人気車種であるために中古車であっても近年価格が高騰しています。ほしいと思っていても価格を理由になかなか購入に踏み切れない方も少なくないはずです。そこで本記事では、シビックタイプRの初代(EK9)、2代目(EP3)、3代目(FD2)にスポットをあて、直近の価格動向について解説します。
シビックタイプRとは
シビックタイプRとは1997年に登場した、NSX-R、インテグラタイプRに続くタイプRシリーズの第3弾モデルです。運転する楽しさを追求する、エンジンや足回り、ボディ剛性にいたるまでさまざまな箇所にホンダのこだわりが詰め込まれています。
初代のEK9からホンダの名機であるVTECエンジンを採用し、2代目であるEP3からはさらに進化したi-VTECエンジンに変更。EK9が185ps、EP3が215ps、FD2が225psと最高出力の数値を更新するとともに、時代にあわせた低燃費とクリーン性能の向上を実現しました。
サーキット走行において欠かせないコーナリング性能にも秀でています。EP3では先代に比べてボディ剛性が強化されたほか、コーナリングの際に前下がりの姿勢をキープできるサスペンションジオメトリーを設定しました。続くFD2では、さらなるボディ剛性の強化が図られ、18インチタイヤのパフォーマンスを最大限引き出すサスペンションの採用が可能となり、より安定して旋回できるモデルへと進化を遂げています。
初代から3代目のDNAは現在でも受け継がれており、中古車、現行モデル問わず絶大な人気を博しているのがシビックタイプRです。
シビックタイプRは現在も高騰中!500万近い個体もある
シビックタイプRはその人気の高さが顕著に価格に影響しており、現在も中古車市場での値上がりが続いています。ここではEK9、EP3、FD2の3世代の価格動向について解説します。
大手中古車販売サイトを確認したところ、EP3は少々価格が安いものの、EK9とFD2に関しては走行距離が10万km未満だと400万〜500万円近い価格で販売されているケースが多く見られました。10万kmを超えていても300万〜350万円ほどの価格帯で、新車価格をゆうに超えています。
そのほか、ボディカラーでいうとシビックタイプRの象徴ともいえる「チャンピオンシップホワイト」に特に高値がついており、スポーツ性能をさらに高めるカスタマイズがされている個体も500万円近い価格で販売されています。
※2024年9月時点の情報です。
安く買うならEP3が狙い目
状態を問わずおおむね新車価格を超える値がついているシビックタイプR。そのなかでも、比較的安く購入できるのが2代目のEP3です。
EK9だと500万円近い価格で販売されていることもありますが、EP3の価格帯は140万〜150万円程度です。EK9やFD2とあまり性能の違いはないものの、発売当時3ドアハッチバックのデザインの人気が低迷したために販売台数が伸び悩んだ過去があります。現在でも、EP3よりも他の世代のデザインに支持が集まっているために目立って値上がりしていません。
世代を問わずシビックタイプRというクルマに乗りたいという方にとってはEP3が狙い目だといえるでしょう。
まとめ
シビックタイプRの価格動向について解説しました。
ホンダを代表するスポーツモデルであるだけに、シビックタイプRの価格は依然として高騰中です。長年にわたって高い人気を維持しているため、急な値下がりは見込めないかもしれません。ただし、世代によっては比較的安く購入できるため、特定のモデルへのこだわりがない方は選択肢を広げて検討してみてもよいでしょう。
中古車の価格はユーザーの需要と供給によって決まるため、常に流動的に変化しています。シビックタイプRをなるべくお得に購入したい場合には、こまめに価格動向をチェックすることをおすすめします。
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