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車の「寒冷地仕様」とは?違いやメリット・デメリットを解説

目次
1.寒冷地仕様車とは 2.寒冷地仕様車の標準仕様車と異なる点 3.寒冷地仕様車のメリット 4.寒冷地仕様車のデメリット 5.寒冷地仕様車はこのような人におすすめ 6.まとめ

車のカタログの価格表示を見ると、メーカー小売価格と並んで、「北海道地区メーカー小売価格」と掲載されているのを見たことがある方もいるのではないでしょうか。これは、「寒冷地仕様車」であることを意味しています。では、寒冷地仕様車とはどのような車なのでしょうか。今回は、寒冷地仕様車とはどのような車で、標準仕様の車とどのような違いがあるのか解説します。

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寒冷地仕様車とは

車のカタログやWebに掲載されている情報を見ると、「北海道地区メーカー小売価格」といった表示があったり、注釈で「寒冷地仕様を選択した場合」と書かれていたりすることがあります。

寒冷地仕様車とは、寒冷地で使うことを考えた仕様になっている車のことです。寒冷地仕様車は、雪が降る地域や気温が低い地域での使用を想定しているため、標準仕様車より装備や機能を追加・強化しています。

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寒冷地仕様車の標準仕様車と異なる点

寒冷地仕様車と標準仕様車は、具体的にどこがどのように違うのでしょうか。

バッテリーやオルタネーターの容量

寒冷地仕様車は、容量が大きいバッテリーを搭載したり、発電量が多いオルタネーターを装備したりしています。

このようなバッテリーやオルタネーターが使われているのは、気温が低い環境でエンジンをスムーズにかけられるようにするためです。

ワイパーの特性

ワイパー周辺も寒冷地仕様に変更されているケースが多いです。

寒さが厳しい場所では、凍結しにくいワイパーに変更されます。また、ワイパーに付着した雪や氷を除去する装置「ワイパーディアイサー」が装備されます。

凍結防止対策の有無

寒冷地仕様車は、走行することによって付着する雪や水などによって発生する凍結を防止するための装備が取り付けられています。下回りの凍結を防止するためのアンダーカバーやミラーのヒーターは凍結を防止するための装備品です。このような凍結防止対策も寒冷地仕様車ならではの特徴です。

暖房機能

暖房機能が充実しているのも寒冷地仕様車ならではのポイントです。寒冷地仕様車では、シートヒーターやリアヒーターダクトが追加されます。このように寒冷地仕様車は、シートヒーターや後席のヒーターなどによって、乗員が快適に過ごせるよう工夫されています。

サビ対策

寒冷地仕様車は、サビへの対策が強化されているケースが多いです。

路面凍結の恐れがある道路では、凍結防止剤が散布されることが多々あります。この凍結防止剤には塩分が含まれており、凍結防止剤が付着したまま車を放置すると、またたく間にサビてしまいます。このように、走行環境を考慮した対策が講じられていることが特徴です。

冷却水の濃度

寒冷地仕様車では、冷却水の濃度が高くなっていることがほとんどです。気温が低い環境で冷却水が凍結しないよう寒冷地仕様車では濃度が高い冷却水に変更されています。

寒冷地仕様車のメリット

ここでは、寒冷地仕様車の主なメリットを2つ紹介します。

寒冷地でも快適に運転できる

寒冷地仕様車は、寒さが厳しい場所や地域でもトラブルなく運行できるように工夫されています。そのため、寒冷地でも快適に運転できることがメリットです。

凍結のリスクが低い

寒さが厳しい時期は、エンジンがかかりにくかったり、下回りが凍結したりする恐れがあります。このような寒さによるトラブルを減らすことができるのも寒冷地仕様のメリットです。

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寒冷地仕様車のデメリット

ここからは、寒冷地仕様車のデメリットについて紹介します。

普通仕様車よりも価格が高い傾向がある

寒冷地仕様車は、標準仕様車より価格が高い傾向にあります。車種によって、価格は異なりますが、標準仕様の車より数万円ほど高いケースが多いようです。

使用頻度によっては割高になる

寒冷地仕様車は、寒さが厳しい環境で使うことを想定した装備や機能が追加されている車です。そのため、寒い地域や場所に行かないのに寒冷地仕様車にすると、車輌価格が割高になります。車の使い方を考えて、寒冷地仕様車にするか標準仕様車にするかを決めましょう。

寒冷地仕様車はこのような人におすすめ

寒冷地仕様車は、次のような人におすすめです。

・寒さが厳しく、降雪や積雪がある場所や地域に住んでいる人
・ウインタースポーツを楽しむために定期的に寒い場所に行く人
・寒暖差が激しい場所へ行き来する人
・寒冷地への引っ越しや移住を考えている人

上記に当てはまる人は寒冷地仕様車の購入を検討するとよいでしょう。

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まとめ

寒冷地仕様車は、寒さが厳しい環境でも快適に車を使えるよう装備や機能の強化・追加をした車です。雪が降り積もる地域に住んでいる方はもちろん、ウインタースポーツなど寒い場所でなければ楽しめないアクティビティが趣味の方も寒冷地仕様車を検討してみるとよいでしょう。

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