クラウンの売却を検討しているため、リセールバリューについて調べている方もいるでしょう。国内でセダンの販売台数は低迷しているものの、クラウンは人気があるため、リセールバリューは低くありません。長年にわたり培ってきたブランド力により、高値で取引されているケースも多々見られます。
この記事では、クラウンの買取相場やリセールバリューが高い理由、高く売る方法などを紹介します。
クラウンとは
クラウンは、1955年からトヨタが製造している高級セダンです。初代モデルは「トヨペット・クラウン」と呼ばれ、4代目以降は「トヨタ・クラウン」として知られています。
日本の自動車産業はもともと海外の技術に頼っていましたが、クラウンは日本人だけで初めて製造したクルマです。国内の道路環境や日本人の高級車への理想を反映しており、「いつかはクラウン」というキャッチフレーズで広く知られています。
クラウンは高級乗用車としてだけでなく、タクシーやパトカーなど多用途に利用されています。また、セダンのほかに以下のボディタイプもあり、なかでも旧車愛好家から高い人気を得ているのはハードトップです。
・ステーションワゴン
・2/4ハードトップ
・バン
16代目からはクロスオーバータイプも加わり、クラウンらしさは減少したものの、トヨタの歴史に欠かせない長寿モデルであることに変わりはありません。
クラウンの買取相場
クラウンの買取相場は以下のとおりです。
※2024年6月時点
世代(型式) | 買取相場 |
4代目(MS60/70) | 〜70万円 |
5代目(MS80/85/90/95) | 〜100万円 |
6代目(MS110/MS112) | 〜80万円 |
7代目(MS120/GS120/121) | 〜30万円 |
8代目(MS135/137/GS130/131) | 〜50万円 |
長い歴史をもつモデルのため、幅広い価格帯で相場が推移しています。具体的には以下などが査定額に影響します。
・内装の状態
・外装の状態
・エンジンのコンディション
・装備品の数
・グレード
・走行距離
年式が古ければ古いほど、上記のポイントが査定額に大きく影響します。
また、17系のアスリートVは280psを発揮する2.5L直列6気筒ターボエンジン「1JZ-GTE型」を搭載しているため、人気が高い傾向にあります。
1JZ-GTE型は、マークⅡ・チェイサーのツアラーVや3代目ソアラなどに搭載されていた名機です。当時の自主規制枠限界までの馬力を持ち、ターボによって優れた走行性能を実現しています。
なお、買取相場は週単位で変動し、上記よりも高く売却できるケースもあるため、業者に問い合わせましょう。
クラウンのリセールバリューが高い理由
クラウンは海外で人気があるほか、新車ではなく中古車を選ぶ方が多いため、リセールバリューが高い傾向にあります。
続いて、クラウンのリセールバリューが高い理由を詳しく解説します。
海外で人気
日本ではミニバンやSUVの需要があるものの、海外では現在もセダンには根強い人気があるため、クラウンのリセールバリューは高い傾向にあります。
セダンは、トランクが独立しており後方からの走行ノイズが遮断されるため、静粛性能に優れています。走行安定性や安全性に優れていることも、海外での高い人気を維持している理由の1つです。
また、海外は日本と異なり、修理をしながら長く乗ることが一般的です。海外では低年式や過走行でも需要があるため、高く売却できるケースがあります。
新車価格が高いため中古車を選ぶ方が多い
新車価格が高いことを理由に中古のクラウンの購入を検討する人が多いため、新モデルが登場してしばらくはリセールバリューが高値で推移する傾向にあります。
たとえば、現行のクラウンの新車価格は700万円以上です。オプション品や税金も加わるため、誰もが手軽に購入できる値段ではありません。
「新車は厳しいけど、中古なら購入できる」と考えるクラウンファンがいるために、中古車でも充分に需要があります。また、高級車は丁寧に扱われている傾向にあるため、状態がよいクルマが多いことも、リセールバリューが高い理由の1つです。
クラウンを高く売る方法
少しでも高くクラウンを売却したいと考えている方もいるでしょう。需要があるボディカラーであれば高く売却できる可能性があります。加えて、査定前はなるべく内装をきれいにしておくことが大切です。
ここでは、クラウンを高く売る方法を詳しく紹介します。
内装をなるべくきれいにしておく
査定前に内装をなるべくきれいにしておくと、クラウンを高く売れるでしょう。汚れが少し残っているだけで極端にマイナス評価はされないものの、プラス評価にはならないでしょう。クラウンを少しでも高く売りたいのであれば、内装をなるべくきれいに保っておく必要があります。
査定時には、普段掃除が行き届かない場所もチェックされます。たとえば、以下のような細かい場所です。
・ドアとシートの間
・シートとコンソールの間
・シートの下
入念に掃除機をかけて、高級車らしさを感じられる状態で査定に出しましょう。
また、車内の悪臭はマイナス査定につながりやすいです。特にペットが同乗していたクルマや喫煙車は、できる限り脱臭しておきましょう。芳香剤の匂いも人によって好みが異なるため、マイナス査定になる可能性があります。
ホワイトやブラックなどの定番カラーを選ぶ
ホワイトやブラックなどの定番カラーは、車種を問わず高く売れやすい傾向にあります。
なかでもクラウンはホワイトのイメージが強く、特に「ホワイトパール」の人気が高い傾向にあります。また、ブラックは落ち着いた雰囲気を演出できるほか、高級車らしさが感じられるため人気です。
クラウンの売却は旧車王へご相談ください
クラウンの売却を検討している場合は、一度旧車王にご相談ください。クラウンは歴史が長いクルマです。古いモデルを所有している場合、「リセールバリューが高いといっても、昔のクルマをきちんと評価してもらえるのか」と不安を感じている方もいらっしゃるでしょう。
旧車王は、旧車に特化して20年以上買取を続けているため、年式が古いクラウンを適正に評価できます。クラウンの売却をご検討の際は、ぜひ旧車王にご相談ください。