デリカD:5といえば、2007年から2024年6月現在も販売が続いている三菱の代表的なワンボックスカーです。世界で唯一のオールラウンダーミニバンとして人気を集めています。
ファミリーカーとして活用できるほどの広い室内空間をもちながら、本格クロカンに匹敵する悪路走破性を誇る唯一無二のモデルであるだけに、購入を検討している方は多いでしょう。しかし、クルマを所有する際に気になるのは維持費です。特にデリカD:5のように大きなミニバンだと、一般的なサイズのクルマよりも維持費がかかるのではないかと不安に感じる方は少なくないはずです。
そこでこの記事ではデリカD:5にかかる年間維持費の内訳を解説します。
デリカD:5の維持費の内訳
デリカD:5の維持費について、以下のモデルを例に挙げ、5項目に分けて解説します。
年式:2013年
グレード:M(ベースグレード)
駆動方式:フルタイム4WD
使用燃料:ガソリン
排気量:2,359cc
車輌重量:1,770kg
燃料代
2013年式のガソリンモデルの実燃費について、みんカラの口コミを確認したところ、平均で8.85km/L程度のようでした。
この燃費で月間1,000km走行した場合、約113Lのガソリンを使用することになり、1ヶ月あたり1万9,470円ほど(*1)の燃料代がかかります。1年間走行した場合の総額は、約23万3,640円(*1)です。
*1 2024年7月7日のレギュラーガソリン1L当たりの平均価格172.3円で算出
自動車税種別割
自動車税種別割はクルマの排気量によって税額が決まります。今回例に挙げたモデルは2L超〜2.5L以下の区分に該当するため、4万5,000円/年です。(2019年9月30日以前に新規登録されている場合)
また、新規登録から13年を超えると自動車税種別割は重課されるため、2013年式のモデルの場合あと2年ほどで税額が高くなります。2L超〜2.5L以下の区分だと、重課後の税額は5万1,700円です。
▼自動車税種別割の排気量ごとの税額はこちらで詳しく解説しています。
クルマの維持費はどのくらいかかる?クルマを保有する際にかかる費用の一覧を解説
任意保険料
2013年式のデリカD:5の任意保険料について大手のネット型保険で見積もりをしました。
<条件>
年齢:30歳
等級:10
使用目的:通勤・通学
運転者:本人限定
<補償内容>
対人賠償(1名につき):無制限
対物賠償(1事故につき):無制限
対物超過特約:あり
人身傷害:あり(車内のみ補償)
人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円
入院諸費用特約:なし
車両保険:あり
車両保険(保険金額):150万円
免責金額(1回目-2回目以降):5万円-10万円
上記内容でシミュレーションしたところ、総額は約7万円/年でした。現在の等級や条件によって保険料は変動するため、正確な金額を知りたい方は一度ご自身の情報をもとにシミュレーションしてみるとよいでしょう。
車検代
続いて、車検にかかる費用を紹介します。
<ディーラー車検の場合>
自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)
自動車重量税:3万2,800円(24ヶ月)
印紙代:1,800円
車検基本料:5万円
合計:10万2,250円
※車検基本料は内容、依頼先の工場などにより増減します。
1年分に換算すると、5万1,125円です。
車検代のなかで注目したい項目は、自動車重量税です。その名前のとおり、車輌重量によって税額が決まります。今回例に挙げたM(ベースグレード)は1,770kgのため、〜2tの区分に該当し、税額は3万2,800円です。
また、自動車税種別割と同様に、自動車重量税も新規登録から13年以上経過すると重課されます。〜2tの区分の場合4万5,600円と、それまでよりも1万2,800円も高くなってしまうため留意しておきましょう。
メンテナンス費用
最後にメンテナンス費用をみていきましょう。デリカD:5のメンテナンスについては以下の費用がかかります。
・洗車代
・ワイパーゴム交換代
・ウォッシャー液交換代
・エアコンフィルター交換代
・エンジンオイル交換代
・オイルフィルター交換代 など
1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけばよいでしょう。タイヤ交換が発生する場合は追加で数万〜数十万円かかるケースもあります。
デリカD:5年間維持費はいくら?
デリカD:5の維持費の内訳について解説してきました。各項目を合算した年間の総額は以下のとおりです。
<自家用車登録のデリカD:5年間維持費>
燃料代:23万3,640円
自動車税:4万5,000円
任意保険料:7万円
車検代:5万1,125円(2年ごとにかかる費用の半額分)
メンテナンス費用:5万円
合計:44万9,765円
月額では3万7,000円ほどです。ローンで購入した場合は、さらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかります。
デリカD:5の特徴と魅力
基本的にクルマは何年にもわたって乗り続けるものです。費用だけではなく、自分のライフスタイルに合っているクルマであるかどうかも重要なポイントです。そこでここでは、デリカD:5の特徴と魅力を紹介します。
冒頭で述べたとおり、デリカD:5は世界で唯一のオールラウンダーミニバンです。定員7〜8名でラゲッジスペースも充実しているため、大人数での外出に適しています。多彩なシートアレンジが可能なため、アウトドアでの車中泊にも役立つでしょう。
さらに、デリカD:5の魅力といえばやはり悪路走破性の高さです。電子制御4WDという、FFをベースにして後輪に駆動を配分するレイアウトを採用した本格派のフルタイム4WDであり、砂利道や山道も難なく走行できます。
また、カスタムパーツが豊富でオーナーこだわりの1台に仕上がっている個体が多いのもデリカD:5ならではの特徴の1つでしょう。大人数で出かける足車として、アウトドアを楽しむクルマとして、カスタムで自分らしさをアピールする趣味車として、1台でさまざまな楽しみ方ができる、デリカD:5はまさしく唯一無二の存在です。
▼デリカD:5の魅力をさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
なんと発売から17年!デリカD:5が長きにわたり愛される理由とは?
まとめ
デリカD:5の維持費と特徴について解説しました。
大柄なボディで、なおかつ排気量も大きいためにどうしても税金がかさんでしまいます。さらに年式によってはあと数年で13年超の重課の対象になるため、中古で購入する際には注意しましょう。
しかし、多様な場面で活躍する、他に類をみないミニバンであることは間違いありません。ご自身の利用シーンに対して費用が見合うかどうかを確認してから、購入するかどうかを決めるとよいでしょう。
※2024年7月7日時点のデータです
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