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昨今の昭和および平成初期の時代を掛け抜けた「国産スポーツカーの人気再燃の勢い」は留まることを知らない。
その加熱ぶりは、一般誌やニュース番組の特集でも取り上げられるほどだ。
これまで20年以上、輸入名車専門店として数多くの貴重なクルマをユーザーに届けてきたガレージカレントは、そのノウハウを活かし新たに国産名車専門店「ガレーヂカレントジャパン」を立ち上げた。
1970年代〜90年代の国産スポーツカーを中心に極上の国産名車に出会える専門店になったということで、スタッフに直撃取材を敢行した。
■ひと昔、ふた昔前にあたりまえだった光景はもう戻らない
昭和後半から平成初期にかけてクルマ、なかでもスポーツカーは多くの若者を虜にした存在であり、大人の階段を上るためのマストアイテムだったのかもしれない。
しかし、現実は甘くない。
運転免許取得後、いきなり百万円単位のクルマを購入できた方はごく僅かであった。
必死にアルバイトをしてお金を貯め、先輩から5万円で譲ってもらったボロの国産ハッチバックが最初の愛車だった・・・というエピソードもしばしば耳にする。
その後、社会人となり、若いときに憧れた国産スポーツカーをようやく手に入れることができた方は幸運かもしれない。
むしろ、好きになったクルマが高嶺の花で、憧れのまま時間だけが過ぎていってしまったという方も少なくないだろう。
■現役時代を知る方も、認識を改める時期かもしれない
多くの中古車には「底値」がある。
スリーオーナー車、フォーオーナー車と持ち主が代わるにつれて、相対的にコンディションも下がっていく。
こうして、生産終了から10年もすれば、中古車として価値が低い状態、いわば「底値」を迎えるのだ。
その結果、乱雑に扱われる。
そして多くの個体が淘汰され、街中や市場から姿を消していくのだ。
しかし、ある時期を迎えると「もう一度乗りたい」「若い頃の憧れを現実にしたい」というユーザーが増えはじめ、日に日に需要が高まっていく。
それに呼応するかのように中古車相場も上昇カーブを描きはじめる。
最近はここに「今のうちに純内燃機関を持つスポーツカーを楽しんでおきたい」という要素が加わり、上昇カーブが二次曲線的になる。
なかなか認めがたいとは思うが、かつてのようにS13型シルビアをタダ同然で手に入れることができたといった時代は終わりを告げたようなのだ。
■ガレーヂカレントジャパンスタッフに10の質問
生産から四半世紀、あるいはそれ以上の年月が経過したクルマであれば、経年劣化は避けられない。
その劣化スピードも、保管環境や歴代オーナーの接し方によって驚くほど変わる。
今回、どのような経緯でカレント自動車が国産名車スポーツカーを扱うことになったのか?
販売車両への想いやこだわり、ユーザーへのメッセージなどを10の質問にまとめ、スタッフの栗田氏に直撃取材した。
Q1.「ガレーヂカレントジャパン」とは?
日本の名車をガレージカレントクオリティでお届けしたいと、2022年夏に立ち上げた新サービスです。
これを機会に、当時を知らない若い方たちにも古き良き日本車の魅力を知っていただきたいと願っています。
Q2.国産名車専門店をオープンさせたきっかけとは?
当社はこれまで、20年以上にわたってメルセデス・ベンツやポルシェをはじめとするヨーロッパの名車に注力してきました。
その経験を活かし、ここ日本で誕生した名車たちの魅力を発信していきたいという想いを実現させたかったのです!
Q3.「ガレーヂカレントジャパン」で取り扱う年代やジャンルは?
1970年代~90年の自動車文化をけん引してくれた日本の名車、スポーツカーを軸に注力してまいります!
Q4.仕入れに対するこだわりや商品車の状態に対する自信は?
自分たちが「乗りたい」と思えるようなクオリティを維持するクルマを厳選しています。
具体的には、オリジナルコンディションを維持した個体、あるいはワンオーナー車など、当時の雰囲気を感じられるものを積極的に仕入れていきます。
また、当時流行したカスタムなども検討中です。
購入してから各部の仕上げやレストアを行った場合、納期や金額など、お客様へのご負担がかなりあることも予想されます。
そのためにも「現車の状態をご確認」いただけるクオリティを意識した商品化をしていく所存です。
Q5.現在の商品車のセールスポイントをひとことで!
●日産 シルビア 2.0 K’s オリジナルコンディション 5速 SR20DET
走り屋文化をけん引したS13型シルビアK’s。
フルオリジナル、無事故という非常に貴重な存在です。
今後、これほど貴重な条件のS13型シルビアK’sが見つかるかどうか。
昔乗っていた方であれば、この個体が現代においていかに希少な個体であるかがご理解いただけるはずです。
オリジナルのS13型シルビアK’sがどのようなフィーリングを持っているのか、再確認したい方はもちろん、実感してみたい方にもオススメです。
◎詳細はこちら
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/AU0097098795/index.html
●トヨタ セリカXX2.0 GT ワンオーナー デジパネ タイベルWP交換済み (スーパーレッド)
「ワンオーナー、フルオリジナル、レースカバー」。
これ以上ないと断言してもよいレベルであり、オリジナル度の高い一台といえます。
今や、博物館に収蔵できるクラスといってもいいほど、新車当時の雰囲気を存分に感じていただける個体です。
タイミングベルト等も交換済みで、すぐに走り出せるコンディションを維持しています!
◎詳細はこちら
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/AU0051398575/index.html
●日産 スカイラインクーペ2000ターボRS-X ENKEI15inchAW エアコン修理済 オリジナル (グレーブラック)
通称「鉄仮面」と呼ばれた顔をもつ日産スカイラインです。
年代を感じさせないコンディションに仕上がっており、エアコンの効きもOK!
いい意味で「普通に乗れる旧車」といえます。
消耗品も交換済みで、残るは名義変更だけです!
これ以上ない一台です!
◎詳細はこちら
https://www.carsensor.net/usedcar/detail/AU0051338301/index.html
※その他、こちらのホンダS2000の販売も予定しております。
Q6.実車を見てみたい場合のお問い合わせ方法は?
カーセンサーやグーに記載されている電話番号またはお問い合わせフォームにてご連絡ください(どちらからでも対応可能です)。
また、下記直通の電話番号からのお問い合わせもお待ちしております。
●直通番号:03-5905-4448
専門店というと敷居が高そうなイメージがあるけれど、実際は?
そんなことはありません。
どうかご安心ください(苦笑)。
この機会に、ぜひ当社が誇るクオリティをご体感いただきたいです。
わざわざショールームまでお越しいただくに値するコンディションへと仕上げたつもりです。
Q8.保証や整備体制などのアフターフォローについては?
保証についてはガレージカレント同様に自社保証をお付けいたします。
詳細は担当者にご確認くださいませ。
また、整備については自社工場を完備しております。
さらに専門の提携工場もございますので、旧車もお任せくださいませ。
Q9.どういった方に乗っていただきたいか?
自動車通を自認する方のご期待に応えられるクルマをご用意いたしました。
また、古いクルマに乗るのが初めてという方も大歓迎です。
当社としてもしっかりとサポートさせていただきます。
クルマ好きの皆さまからのお問い合わせ、ご来店をお待ちしております!!
Q10.最後にひとことメッセージを!
輸入名車専門店ガレージカレントのクオリティをそのままに、日本の名車をご案内させていただくサービスが誕生しました。
このクルマがレストアベースにということではなく、現車をご検討いただけるクオリティだという自負がございます。
古いクルマですが、私たちが納得できるコンディションの車両のみを展示しております。
どうやって古いクルマと付き合っていけばいいのか・・・という方もご安心ください。。
ご納車後の愛車との向き合い方までしっかりサポートさせていただきます。
お問い合わせならびに現車確認のご連絡を心よりお待ち申し上げております。
■WBS(ワールド・ビジネス サテライト)が取材
8月某日「WBS」ことワールド・ビジネス サテライト(テレビ東京系列)スタッフの方たちが「ガレーヂカレントジャパン」の模様を取材している様子を逆取材。
その撮影風景を撮影させていただいた(画像はリハーサルの模様)。
取材スタッフはディレクターさん、カメラマンさん、音声さんの3名。
暑いなか、じっくりとていねいに取材する姿勢に頭が下がる思いだ。
ビジネスマン必見の番組作りの一端を垣間見ることができ、深い感銘を受けた(WBSスタッフの皆さま、ありがとうございました)。
(8/27追記)
WBS公式HPでも紹介されています。
こちらもぜひご覧ください。
■ケーザイのナゼ「ちょっと古い日本のスポーツカーが人気」
https://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/feature/post_258026/
■まとめ:古いクルマでもできる限り安心して乗りたい方に
少し前までは街中であたりまえのように見掛けた国産スポーツカーが、いつの間にかプレミアがつくほどの値打ちを持つようになってしまった。
この現実に驚き、戸惑っている方がいるかもしれない。
しかし、考えてみれば、30年以上も前に造られたクルマなのだ。
オリジナルコンディションや、ワンオーナー車で残っていること自体が奇跡に近い。
何万点という部品の集合体であるクルマは屋外で使われることが大前提だ。
壊れもするし、経年劣化は避けられない。
厚化粧を施し、表面上だけをきれいにして販売することもできるだろう。
しかし、それでは手に入れたオーナーはもちろんのこと、国産スポーツカーにとっても不幸な結末になりかねない。
ガレーヂカレントジャパンなら内外装はもちろん、機関部についても当時の雰囲気を色濃く残し、まるでタイムスリップしたかのようなコンディションのクルマが手に入る。
「乗り出し」は高くつくかもしれないが、長い目で見れば「コンディション重視で選んで正解だった」という結論にいたるに違いない。
人もクルマも一期一会。
ほんのちょっと勇気を出しはじめの一歩を踏み出すことで、懐かしい青春の1ページとの再会、そして憧れの存在を自分の愛車にするという現実をグッと引き寄せることができるはずだ。
■ガレーヂカレントジャパン店舗情報
●屋号:ガレーヂカレントジャパン
●店舗所在地:東京都練馬区東大泉2-26-3
●電話番号:03-5905-4448
●FAX番号:03-5905-4449
●営業時間:AM9:30〜PM6:00
●定休日:不定休(完全予約制)
●メールアドレス:gcj@currentmotor.co.jp
●コーポレートサイト:https://www.currentmotor.co.jp
●YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCRtFspru_W01-nUATpuHUYQ
●古物商許可:神奈川県公安委員会許可 第451930000216号 自動車商 カレント自動車株式会社
●お車でお越しのお客様
・練馬インターチェンジより6分
・環状八号線 練馬中央陸橋より9分
*展示場につきましたらお電話ください。駐車場をご案内いたします。
●公共交通機関でお越しのお客様
・石神井公園駅よりバスにて三原台中学校にて下車9分 徒歩1分
[ライター・撮影/松村透]