スーパーカーから消防車まで!?「2024 GOGO mtg vol.3」イベントレポート

目次
1.■「GOGO mtg」とは? 2.■クルマとは一期一会、会場で気になったクルマたち 3.■本部前の赤いクルマは消防車だった! 4.■構想は広がるさらに先へ

2024年11月17日、雨上がりの空の下、芦ノ湖スカイラインレストハウスフジビューに多数の車輌が集結した。

その多くはポルシェ、フェラーリから日産GT-Rといったスーパースポーツをはじめ、走りに特化したクルマが多い。

これらは「GOGOミーテイング(以下GOGO mtg)」と銘打たれ、主催者である「やまけん」氏によるオファーで集められたクルマとそのオーナーたちだ。

多種多様なスタイルや生産国の車輌が参加するこちらのイベントは、今回で3回目を向かえる。

今回は前週に台風が4つも発生するという状況のなかということもあり、天候が危ぶまれていた。

しかし、イベントは当日は幸いにして明け方にこそ雨があったものの、ときどき雲に覆われることこそあったものの絶好の晴天に恵まれた。

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

■「GOGO mtg」とは?


 
「GOGO mtg」とは、主催者である「やまけん」氏が3年前に発起したイベントだ。

とにかく走ることが好き。

それもひとりではなく、皆と一緒に走ったり遠出をしたりするのが楽しいと考えるやまけん氏。

周囲にもそんなクルマ好きがたくさん集まってくる。

そんなクルマ好き同士で走りに行った、出掛けてきたといった話を耳にしているうちに、それならば自分が主催者として「GOGO mtg」を立ち上げたという。

この日も多くの車輌が集まっていたが、3年前の第1回目の時点ですでに70台前後のクルマがエントリーしたという。

同じように個人がいきなりイベントを立ち上げてもこれだけの台数は集まりにくい。

やまけん氏の求心力の高さはもちろんだが、人望の厚さがなければこの種のイベントは継続して開催できない。

それだけ日ごろから人付き合いを大切にしているという、何よりの証だといえる。

そんなやまけん氏が今、一番のお気に入りだというのが、今年の3月に手に入れたランボルギーニ ディアブロSVだ。

ずっとあこがれていたうちの1台だという。

とりわけカラーリングはこの青が一番好きだったといい、実は以前から前オーナーの方に手放すときには一声かけてほしいとコンタクトをとっていたという。

この日はやはり最近手に入れたポルシェ911 カレラとメルセデスAMGを含め3台を出展。

ちなみに帰りの渋滞を考慮してディアブロのために積載車を用意。

それだけでもこのクルマに対する入れ込み方がわかるというものだ。

会場である芦ノ湖スカイレストハウスフジビューは貸し切りのため、一般車輌が入ってくることがないため走りに出ることも可能だ。

しかしながらイベントの時間が4時間ということからか、以外にもそうしたクルマは少ない。

・・・というより筆者が見る限りいなかったように思えた。

もっとも筆者がイベント開催30分前には会場入りしたにも関わらず、すでに半数以上の車輌が到着していたことを考えると、早朝から走ってそのあと会場入りをしていたのかもしれない。

旧車王バナー旧車王バナー

■クルマとは一期一会、会場で気になったクルマたち

ここからはその参加車輌の方に目を向けていこう。

国産、外車問わずのイベントだが、クラシックの域に入るクルマはあまり見られないが、希少なモデルやスーパースポーツが数多く見られる。

NSX type-Sなどは世界350台、国内30台というモデル(もっとも現行NSX自体も多くはないと思うが)が参加していた。

値段などと考えることはそれこそ野暮というものだろう。

そんななか、筆者はいくつかピックアップしてお話を伺ってみたクルマを見てみたい。

●ポルシェ911(996)タルガ

911としては珍しいタイプ996のタルガモデル、そして6速MTというレアな組み合わせ。

乗りはじめてまだ1ヶ月そこそこというこちらのクルマのオーナーは、元々GT3に乗られていたという。

あるとき素のカレラというものをほしいと考えていた矢先、このタルガのMTが出てきたという。

これこそまさに「一期一会」というものに違いないと即決購入に至ったそうだ。

ちなみに、オーナーの話によると、996モデルのMT比率はティプトロニックに対して8:2だそうだ。

しかもタルガモデルは最後の2年間ほどしか生産されておらず、MTのタルガがいかに希少かわかるというものだ。

オーナーは手に入れてからほぼ毎回屋根を開けて走り、このクルマを存分に満喫しているという。

●BMW M3(F80型)

「F80型」といわれるモデルから「M3」のモデル名は4ドアセダンモデルの名称になり、2ドアモデルは「M4」となった。

このM3を購入してからちょうど1年ぐらいになったというオーナーは女性。他にも所有している車輌はあるというが、気に入っている点はその使い勝手の良さからだという。

他にも所有しているクルマもあるし、決して2ドアクーペのスタイルが嫌いなわけではないが、後席に友人を乗せたりするのに何か違うな?と考えていたという。

そんなときにスタイルも走りも満足のいくM3に出会い、今ではどこに行くにも日常から走りまでこのクルマで出かけるということが多いという。

●フェラーリ812スーパーファースト

フェラーリのフラグシップマシンの一角であり12気筒FRのモデル。

オーナーはYouTube界隈では知られた存在である「あま猫」さん。

納車の様子を動画配信されているのでその喜びはご存じの方もおられるかと思う。

6.5L V12から800馬力を叩き出し、そのすべてを後輪で路面に叩きつけるクルマを華奢な彼女がドライブする。

100ps強の小さな車で動く筆者には想像のつかない世界である。

当面はこのクルマで日本一周を動画配信の予定を考えているという。

ちなみに、当日の動画はこちら。

 【やばい…】フェラーリでスーパーカーが集まるツーリングにぼっちで突撃してみた
https://www.youtube.com/watch?v=zdPbc6YaU5w

●ジャガー F type

会場では唯一のエントリーだったジャガー。

英国のブランドとして知られるメーカーではあるが、ミニやロータスと違い、こうしたイベントではあまり見ることが少なくなってしまった。

それでも高級スポーツとしてのジャガーは何ら損なわれることはない。

数ヶ月前に購入したばかりという若いオーナーは、ちょっと見てみたいなと入ったお店のショールーム内にあったFタイプを、営業マンからエンジンを掛けてみますか?といわれたそう。

そのときの豪快なエキゾーストにすっかりやられて購入を決めたという。

まだまだ乗り出して間もないが、日々ドライブを満喫しているそうだ。

■本部前の赤いクルマは消防車だった!

会場本部にはフリードリンクが置かれ、テーブル席では参加者が自由に座ってクルマ談義に華を咲かせている。

そんな本部テント前には1台のどう見ても場にそぐわない消防車が鎮座していた。

実はこれも参加車輌であり、れっきとした個人所有のクルマだ。

オーナーは官公庁のオークションで競り落として手に入れたとのこと。

その見た目からもてあましそうな気がするが、驚くことに回転半径4.1mとへたな軽自動車よりもよく、むしろ日常の使い勝手がよいくらいだという。

当然ながら元々は消防車であるため、拡声器も搭載されている。

そのことからこのイベントの移動本部となっていたのはいうまでもない。

オーナーは登録時にさまざまな加工と工夫、登録方法を調べて4ナンバー化。

誰でも扱えるようにしたという。

話が長くなるのでそのあたりは別の機会にしたいのでこの辺で。

ちなみに荷台はお立ち台になっているのでカメラ撮影時に使わせていただいた。

旧車王バナー旧車王バナー

■構想は広がるさらに先へ

イベントの終わりにはコンクールの表彰があり、参加車輌でどのクルマがカッコいいか?ということを投票した(もちろん他薦だ)。

結果として、1位にフェラーリSF90ストラダーレ、2位はフェラーリの430スクーデリアが選ばれた。

また、その他の参加者にも主催者からさまざまな参加賞(各自が選ぶ形で)が出されていた。

クルマが好き、クルマが好きな人たちとの交流でより多くのつながりができていくのが楽しいと語るやまけん氏。

今後はこのイベントをいかに続けて行けるか考えているという。

そのためには、より台数が来ても対応できるように、会場もさらに大きな場所も念頭に入れて考えているそうだ。

いつかは並べ方も国ごと、メーカーごとやクラシックカーのような枠でも並べられるようなイベントにしていきたいと意気込みを語ってくれた。

GOGOミーテイングはまだまだ広がりをみせていきそうだ。

イベント終了後も、名残惜しいのか、参加者の多くがまだまだ語り足りないとばかりにその場を離れる人がほとんどいなかったのが印象的であった。

[ライター・カメラ / きもだこよし]
 

 

画像1 画像2 画像3 画像4 画像5 画像6 画像7 画像8 画像9 画像10
画像ギャラリー(全30枚)を見る

この記事をシェアする

旧車王ヒストリアは
旧車買取20年以上の旧車王
が運営しています

旧車王は、「自動車文化遺産を次世代へ」という信念のもと、旧車・クラシックカーに特化して24年、年間11,000台以上の査定申込をいただいております。改造車から希少車まで、適正価格を見極めて買取させていただきます。弊社所属の鑑定士が最短当日で全国無料出張査定いたします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。特別なそして価値ある希少車の買取こそ、確かなノウハウと実績を持つ旧車王にお任せください!

すぐ査定依頼が可能!

Web査定申込はこちら

まずは車について気軽に相談したい

LINEで売却相談する

関連する記事

ホンダ NSXはアイルトン・セナがいないと完成しなかった?! 全日本GT選手権で活躍した和製スーパーカーのすべて

ホンダ NSXはアイルトン・セナがいないと完成しなかった?! 全日本GT選手権で活躍した和製スーパーカーのすべて

旧車の魅力 2024-10-09
NSXは価格高騰&値上がりしている?旧車買取専門店が相場推移を解説

NSXは価格高騰&値上がりしている?旧車買取専門店が相場推移を解説

旧車市場動向 2024-09-18
「愛車遍歴の1台が左ハンドル+MTっていいかも」という話

「愛車遍歴の1台が左ハンドル+MTっていいかも」という話

ライフスタイル 2024-08-29
NSXが高リセールの理由とは?高く売るポイントも紹介します

NSXが高リセールの理由とは?高く売るポイントも紹介します

旧車市場動向 2024-08-23
愛車がすべてという考えはいささか危険かもしれないという話

愛車がすべてという考えはいささか危険かもしれないという話

ライフスタイル 2024-05-23
今が買い!?996・997型ポルシェ911で注意したい“インタミ問題”とは?

今が買い!?996・997型ポルシェ911で注意したい“インタミ問題”とは?

旧車売買の豆知識 2023-12-29
GT-R (R35) に適合するカスタムホイールとは?おすすめ8選を紹介

GT-R (R35) に適合するカスタムホイールとは?おすすめ8選を紹介

旧車売買の豆知識 2023-12-26
日産 R35 GT-Rの燃費はどのくらい?燃費を伸ばす方法や歴代モデルとの違いまで解説!

日産 R35 GT-Rの燃費はどのくらい?燃費を伸ばす方法や歴代モデルとの違いまで解説!

旧車売買の豆知識 2023-11-13

記事ランキング

1
固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

ライフスタイル 2023-09-14
2
MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

旧車売買の豆知識 2024-10-08
3
車検ステッカーの貼り付け位置はどこ?間違えた場合の罰則も紹介

車検ステッカーの貼り付け位置はどこ?間違えた場合の罰則も紹介

旧車売買の豆知識 2024-02-02
4
ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

旧車売買の豆知識 2024-10-08
5
車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

旧車メンテナンス 2023-10-18
6
車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

旧車売買の豆知識 2024-08-06
7
MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツとは?変速方法について解説

MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツとは?変速方法について解説

旧車売買の豆知識 2024-04-19
8
ハイブリッド車は冬に弱い?燃費が落ちる理由や抑える方法を紹介

ハイブリッド車は冬に弱い?燃費が落ちる理由や抑える方法を紹介

旧車売買の豆知識 2023-11-28

カテゴリ一覧

# 旧車コラム # 旧車の魅力 # 旧車売買の豆知識 # 旧車市場動向 # 旧車メンテナンス # エディターズノート # ライタープロフィール # イベントレポート # ライフスタイル # 加藤久美子&博人の見識 # ドイツ現地レポ # ライター愛車レポート # タイレルP34を追え! # オーナーインタビュー # 名車&迷車烈伝 # マツド・デラックスの世界 # 海外現地レポ