ハコスカといえば、歴代日産車の中でも別格の人気を誇るスポーツカーです。1968年にデビューした3代目スカイライン(C10型)がハコスカと呼ばれるモデルです。中古市場では1,000万円以上で取り引きされることもあり、気になる方も多いですよね。しかし「ハコスカのような旧車は維持していくのが大変そう……」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。この記事ではハコスカにかかる維持費について解説いたします。
ハコスカの特徴
ハコスカは1968年~1972年に発売された3代目のスカイライン(C10型)になります。角張ったボディ形状から「ハコスカ」の愛称で呼ばれるようになりました。
現在も世界中のファンを魅了するGT-Rはハコスカから始まりました。レースの世界ではツーリングカー選手権で49連勝という記録をもちます。無敵といえる性能を誇り、スポーツカー好きの心を鷲掴みにしたモデルです。
ハコスカの維持費の内訳
ハコスカの維持費について、5項目に分けて解説します。
燃料代
ハコスカの実燃費は5~6km/リットルになるようです。有鉛ガソリン仕様ですが、2022年現在有鉛ガソリンは販売されておりません。ハイオクを入れておけば間違いないでしょう。
ここからは金額をシミュレーションします。
仮に通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約182リットル使用(*1) し、燃料代は31,582円(*2) です。この条件で1年間走行した場合、378,982円(*2) かかります。
*1 燃費は5.5km/リットルで算出
*2 2022年11月27日のハイオクガソリン1リットル当たりの平均価格173.7円で算出
自動車税
初代GT-RであるS20型エンジン搭載車を例に見ていきましょう。排気量は1,989ccです。自動車税は39,500円ですが、ハコスカは車齢が13年以上経過しているため重課税になり、45,400円かかります。
任意保険
ハコスカの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。
<条件>
年齢:30歳
等級:6E
使用目的:通勤・通学
運転者:本人限定
<補償内容>
対人賠償(1名につき):無制限
対物賠償(1事故につき):無制限
対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):なし
人身傷害:あり(車内のみ補償)
人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円
入院諸費用特約:なし
車両保険:なし
上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約47,000円/年でした。月額だと4,000円程度で安く思えますが、車両保険が付帯できません。前述の通り、ハコスカは1,000万円以上で取り引きされるクルマです。しかし一般的な保険会社ではプレミア価格を考慮した保険料の算出ができません。そのため、年式が古く価値のないクルマとして扱われ車両保険に加入できないのです。
車検
ハコスカの車検代について見ていきましょう。
<ディーラー車検の場合>
自賠責保険:20,010円(24ヶ月)
自動車重量税:37,800円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出
印紙代:1,800円
車検料:80,000円
合計:139,610円
※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します
注目すべきポイントは自動車税の重課税です。1トン超~1.5トン以下の重量税は24,600円ですが、初年度登録から18年以上経過した車両は二段階重課税され、13,200円高い37,800円になります。
メンテナンス費用
最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。ハコスカのメンテナンスについては下記の費用がかかってきます。
・洗車代
・ワイパーゴム交換代
・ウォッシャー液交換代
・冷却水補充代
・エアコンフィルター交換代
・ヘッドライト交換代
・エンジンオイル交換代
・オイルフィルター交換代
・ブレーキオイル交換代
・エアクリーナー交換代
1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。ハコスカのタイヤ交換が発生する場合はスポーツタイヤのため10万以上追加でかかるケースもあります。
ハコスカの年間維持費はいくら?
維持費の内訳を見てきましたが、ハコスカの場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。
<自家用車登録のZ33型フェアレディZ年間維持費>
ガソリン代:378,982円
自動車税:45,500円
任意保険:47,000円
車検:69,805円(2年ごとにかかる費用の半額分)
メンテナンス費:50,000円
合計:591,287円
月額では49,300円ほどかかる計算です。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げられます。
ローンで購入するとさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかってきます。
ハコスカの維持費が高いと思った時の対処法
ハコスカのような旧車は自動車税、重量税が重課税され維持費が高額になります。また、こまめにメンテナンスする必要がありお金がかかります。ハイオク限定で燃費が悪いことも維持費を押し上げる要因になるでしょう。
ハコスカの維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。現在は空前の旧車ブームです。過走行や多少ダメージのあるハコスカでも高く売却できる可能性があります。
旧車の買取なら「旧車王」におまかせ!
長い時間を共にした愛車だからこそ、売却先にもこだわりたいという方は多いのではないでしょうか。
旧車王は、旧車に特化して20年以上買取を続けております。旧車に関する実績と知識なら、どこに負けない自信があります。また、ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する「二重査定」も一切ございません。誠実にお客さまのクルマと向き合い、適正に査定いたします。
全国どこでも無料で出張査定にうかがいますので、大事な愛車の売却先にお悩みの方はぜひ「旧車王」にご相談ください。