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トヨタを代表するワンボックスカー「ハイエース」は、日本国内のみならず海外でも高い人気を誇るモデルです。今回は、ハイエースのリセールバリューや価格が高い理由、売る前に覚えておきたいポイントと売却のベストタイミングを紹介します。ハイエース100系の売却を検討している方やリセールバリューの動向を調べている方は参考にしてみてください。
ハイエース100系の種類
ハイエース100系には、バン、ワゴン、コミューターの3つのボディタイプがあり、それぞれ特徴や価格が異なります。まずはバン、ワゴン、コミューターの違いを解説します。
バン
ハイエースバンは、商用車として使用されることが多いワンボックスカーです。広々とした荷室が特徴で、大きなサイズの荷物も難なく運搬できます。安全装備も充実しており、ビジネスカーとしての利便性に優れたモデルといえるでしょう。新車価格は2004年発売のモデルで200万〜300万円程度です。
ワゴン
ハイエースワゴンは、多人数で乗車できるミニバンです。大家族で移動するためのファミリーカー、多くの荷物を乗せて移動するアウトドア用など、さまざまなシーンで使用されています。外観がスマートでありながらも室内には余裕があり、デザインと実用性どちらも妥協したくない方にぴったりのモデルです。新車価格は2004年発売のモデルで250万〜400万円程度です。
コミューター
ハイエースコミューターは15名まで乗車できるモデルです。運転するには中型免許か大型免許が必要で、ホテルや施設の送迎用マイクロバスとして頻繁に使われます。
ハイエース100系の買取相場
ここからは、ハイエース100系の現在の買取相場をボディタイプ別に紹介します。
※2024年8月時点の情報です。
ボディタイプ |
買取相場 |
バン |
〜115万円 |
ワゴン |
〜220万円 |
コミューター |
〜100万円 |
一般的に、クルマの残価率は5年落ちで50~60%、7年落ちで20~30%だといわれています。ハイエース100系の最終モデルの発売からすでに20年近く経過していることを考えると、非常に高い数値です。
なぜハイエース100系のリセールバリューは高い?
ここからは、ハイエース100系のリセールバリューが高い理由を紹介します。
商用車として人気がある
貨物を運ぶ商用車として人気が高い点がハイエースの特徴です。小型/普通車の商用バンにおいて、ハイエースのシェア率はなんと約80%。同程度の車格のクルマと比べて耐久性が高く、小回りがきくボディサイズながらも広い室内空間を有しているため、商用車として圧倒的な支持を得ています。
あわせて、ファミリーカーやレジャー用の1台としての需要も高く、幅広い層に求められています。剛性の強いクルマであり新車でなくても充分に役割を果たせる点も、中古車市場での人気が衰えない理由です。
モデルチェンジまでの期間が長い
モデルチェンジまでの期間の長さも、ハイエースのリセールバリューが高い理由の1つです。モデルチェンジが実施されるとそれまでのモデルは価値が下がる傾向にあります。一般的なサイクルは4〜6年程度ですが、ハイエースの現行モデルは2004年以来一度もモデルチェンジが実施されていません。(※2024年8月現在)いわば20年近くもの間「現行」で有り続けているために型落ちとして扱われておらず、値崩れせずに高いリセールバリューを保っています。
海外での需要が高い
ハイエースは、国内のみならず海外でも高い人気を誇っています。1967年の登場以来、フィリピンやタイなどの東南アジアを中心に、発売された国は述べ150ヶ国以上。その優れた耐久性が評価されており、大人数が乗車するためのバスや観光客の送迎タクシーとして活用されています。
ハイエース100系でリセールバリューの高いグレード・カラー・装備品
高水準なリセールバリューを維持しているハイエース100系ですが、グレードやカラー、オプションによってはさらに価値が高まります。ここからは、高値のつきやすいグレードやカラー、オプションを紹介します。
グレード
ハイエースのなかで人気が高いのは、上位グレードである「スーパーGL」です。商用車としての使い勝手はもちろん、内装の快適性や高級感によって厚い支持を集めています。スーパーGLにしか装備できないオプションも多く、「憧れのハイエース」として中古車市場での需要が高いため、高値を維持しています。
カラー
ハイエース100系で人気なのは、スーパーGL限定のツートン+サイドデカールのカラーリングです。発売当時、車種問わずツートンカラーが注目を集めており、ハイエースでも例に漏れず人気を博しました。
装備品
ハイエースの査定額は装備品に左右されにくいですが、社外ナビやETC、リアクーラーやリアヒーターを搭載していると評価が高くなる傾向にあります。一方で社外のパーツは個人の好みに依存するものであるため、なかなか評価されにくいのが実情です。
ハイエース100系を売る前に覚えておきたいポイント
次に、ハイエースを売る前に覚えておきたい3つのポイントを紹介します。これから売却を検討されている方は参考にしてみてください。
傷や凹みはそのままでもOK
ハイエースは商用車として利用されるケースが多く、外観よりも走行性能が重視されます。そのため、多少ボディが傷ついていたり凹んでいたりしても査定額は大幅に下がりません。むしろ、売却前に修理した場合、修理費用のほうが高くつく可能性があります。若干の傷や凹みはそのままの状態で売却しましょう。
海外諸国の「輸入規制」に注意する
海外での人気が高いハイエースですが、古いモデルを売却する際には各国の輸入規制に注意しなければなりません。たとえば、ケニアでは初度登録8年以内の車輌に限り輸入を可能としています。一方でアメリカでは右ハンドルのクルマは発売より25年経過しないと輸入できません。古いモデルを売却する際には、特にこうした規制の影響を受けやすいため、事前に把握しておくとより高く売却できるでしょう。
ハイエース100系はいつ売却するのがベスト?
リセールバリューの高いハイエースを損なく売るためには、売却のタイミングが重要です。ここからは、ハイエース100系をいつ売るのがベストなのかを解説します。
走行距離10万kmの手前
クルマの価値は5万km単位で変化するといわれています。ハイエースは頑丈で走行距離が延びてもダメージが蓄積しにくいですが、一般的なイメージでは10万kmを超えると、「古くて傷んでいる」と思われて敬遠されがちです。そのため、なるべく9万kmあたりで売却するとよいでしょう。
走行に関わる部品が故障したとき
ダメージに強いハイエースでも、エンジンやトランスミッションなど走行に関わる重要な部品が故障したら手放しを検討するタイミングです。1箇所だけではなく複数箇所に故障がみられている場合なら、なおさら乗り換えの時期だといえます。可能であれば、深刻な故障に発展する前に売却すると価格も落ちにくいでしょう。
まとめ
ハイエース100系のリセールバリューと買取相場について解説しました。
ハイエースは、国内はもちろん海外でも人気の高いワンボックスカーです。長い間モデルチェンジが実施されてないことも手伝って、リセールバリューは高水準を維持しています。そのままでも高額査定に期待できる車種ですが、今回紹介したポイントをおさえるとより高く売却できるでしょう。
また、依頼する買取業者を選ぶ際にはハイエースに精通しているかどうかも重要なポイントです。過去の実績をチェックして、多くのハイエースを買取っていれば豊富な知識・ノウハウが蓄積されている証拠だといえます。問い合わせ前に一度ホームページを確認し、これまでにどれだけ多くのハイエースを取扱っているか確認しましょう。
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