ハイラックスサーフ215の維持費を5つの項目でシミュレーション!高いと感じた時の対処法も解説します

目次
1.ハイラックスサーフ215の特徴 2.ハイラックスサーフ215の維持費の内訳 3.ハイラックスサーフ215の年間維持費はいくら? 4.ハイラックスサーフ215の維持費が高いと思った時の対処法 5.まとめ

トヨタの本格的なオフロードSUVハイラックスサーフ215は、ハイラックスシリーズのなかでも特に人気の高いモデルです。乗り心地や積載性などに優れたクルマですが、維持費が高いと感じている方も多いのではないでしょうか。

今回は、ハイラックスサーフ215の維持費について、実際にシミュレーションして具体的な金額を算出します。5つの項目ごとに維持費の内訳を紹介するので、参考にしてみてください。

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ハイラックスサーフ215の特徴

ハイラックスサーフ215は「スタイリッシュSUV」をテーマに、2002年11月に4代目モデルとして登場しました。ランドクルーザープラドの姉妹車としても知られており、シーンを問わない走行性能、力強さを象徴するデザイン性が特徴です。215は大きく5つの型式に分類されており、搭載されているエンジンが以下のように異なります。

・CBA-TRN215W:2.7L水冷直列4気筒DOHCガソリンエンジン
・CBA-GRN215W:4L水冷V型6気筒DOHCガソリンエンジン
・TA-VZN215W:3.4L水冷V型6気筒DOHCガソリンエンジン
・KN-KDN215W:3L水冷直列4気筒DOHCICディーゼルターボ
・LA-RZN215W:2.7L水冷直列4気筒DOHCガソリンエンジン

装備面では、パーキングブレーキが足踏み式となり、リヤのブレーキが従来のドラムからベンチレーテッドディスクに変更されています。

さらに、2005年8月のマイナーチェンジでフロントのグリルとバンパー、ヘッドランプ、リヤのコンビネーションランプなどをデザイン変更し、ヘッドランプのロービームにプロジェクター式、リヤコンビネーションランプのストップランプにLEDを採用したことで、よりクルマとしての魅力が増しました。

なお、215を最後にハイラックスサーフは2009年をもって日本国内での販売が終了しました。希少性が高まっていることから、特別なクルマとして現在でも人気の1台です。なかでも、廉価グレードのアメリカンバージョンは、樹脂パーツの採用によるカスタムのしやすさが注目されており、高値がつく可能性があります。

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ハイラックスサーフ215の維持費の内訳

ハイラックスサーフ215の維持に必要な費用を5つに分けて解説します。今回は、ハイラックスサーフ215の歴代モデルのうち、SSR-X 型式:LA-RZN215W(2002年式)を例にして維持費をシミュレーションしました。

<該当モデルスペック>
車輌重量:1,830kg
総排気量:2,693cc
使用燃料:レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:8.7km/L

燃料代

ハイラックスサーフ215の燃費は、10モード/10・15モード燃費で8.7km/L、実燃費7km/L程度といわれています。カタログ値と実燃費との乖離がそれほど大きくないのが特徴です。

1ヶ月に1,000kmを走行したと仮定した場合、142.8L(*1)のガソリンを消費することになり、燃料代は2万4,242円(*2)かかります。1年に換算すると約29万円必要です。

*1 実燃費7km/Lで算出
*2 2024年5月7日レギュラーガソリン:169.7円/L

自動車税

ハイラックスサーフ215は総排気量2,693ccのため、2.5L〜3L以下クラスに該当し、税額は5万1,000円です(2019年9月30日以前に新車登録した場合)。

しかし、今回試算した2002年式モデルは、新車登録から13年以上経過している可能性が高く、その場合は重課されて5万8,600円となります。

任意保険

大手ネット型保険で見積もりをとったところ、任意保険料は約7万8,000円でした。条件と補償内容は以下のとおりです。

<条件>
年齢:30歳
等級:6等級
使用目的:通勤・通学
運転者:本人限定

<補償内容>
対人賠償(1名につき):無制限
対物賠償(1事故につき):無制限
対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり
人身障害:あり(車内のみ補償)
人身障害(保険金額/1名につき):3,000万円
入院諸費用特約:なし
車両保険:あり

なお、市場販売価格相当額が10万円未満のクルマでは、車両保険は付帯できない可能性があります。ハイラックスサーフ215は20年を経過した今でも人気があり、その裏付けとして車両保険が付帯できたと考えられます。

今回の見積もり額は、相場の4万円〜6万円よりも割高です。1年ごとに必要なため、予算の確保は必至といえます。

車検

車検費用は約11万円必要です。内訳は以下のとおりです。

自動車重量税:5万400円(24ヶ月)※初年度登録から18年経過で算出
自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)
印紙代:2,300円
車検料:5万円
合計:12万350円

※車検料は内容や整備工場によって増減します

ハイラックスサーフ215は車輌重量が1,830kgのため、2t未満クラスに該当します。しかし、新車登録から18年以上経過した重課対象の可能性が高いため、費用負担も多くなる点に注意が必要です。

メンテナンス費用

メンテナンス費用は、年間10万円程度が見込まれます。項目は以下のとおりです。

・洗車
・ワイパーゴム交換
・ウォッシャー液補充
・冷却水補充
・エアコンフィルター交換
・ヘッドライトバルブ交換
・エンジンオイル交換
・オイルエレメント交換
・ブレーキオイル交換
・エアクリーナー交換

ハイラックスサーフ215は堅牢な作りが特徴なため、適切なメンテナンスで長く乗れるクルマです。手をかければ、その分評価される可能性も高まるでしょう。

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ハイラックスサーフ215の年間維持費はいくら?

ハイラックスサーフ215の年間維持費は、これまでの5項目を合計すると約60万円です。項目ごとの金額は以下のとおりです。

燃料代:約29万円
自動車税:5万8,600円
任意保険:約7万8,000円
車検:6万175円(2年ごとにかかる費用の半額分)
メンテナンス費用:10万円
合計:約58万6,775円

なお、今回算出した金額は、維持するために最低限必要なものだけです。車輌本体のローンや駐車場代など、維持に必要な費用は別途上乗せされます。

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ハイラックスサーフ215の維持費が高いと思った時の対処法

ハイラックスサーフ215は、年間60万円近くの維持費が必要なため、気軽に乗り続けるのは難しいと感じる方もいるかもしれません。燃料代を抑える方法もありますが、劇的に維持費を抑えることはできないでしょう。そのため、維持が難しい場合には売却するのも1つの方法です。

ハイラックスサーフ215は都会的な印象とアウトドアの雰囲気を兼ね備えたSUVとして、中古車市場で高い人気を誇ります。特に新車登録から時間が経過したクルマは、走行距離やパーツの経年劣化などが買取価格に大きな影響を及ぼすため、高額で売却するには時期を見極めることが大切です。

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まとめ

ハイラックスサーフ215は、登場から20年以上が経った今でも色褪せない存在感を放つモデルです。力強い走行性能はもちろん、古さを感じないデザインに加え、7km/Lという実燃費は排気量を考えると納得できる数値でしょう。その証拠として、中古車市場では大きな金額がつくケースも見受けられます。

一方で、年間約60万円の維持費は決して安いとはいえません。維持が難しいと感じた場合は売却も方法の1つです。評価されているクルマだからこそ、走行距離や車輌の状態がポイントになります。

旧車を専門とする旧車王でも、ハイラックスサーフ215の鑑定を実施しています。全国どこでも出張で鑑定いたしますので、お気軽にご相談ください。

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