ホンダ 4代目プレリュードは、ワイド&ショートボディというスポーツカーらしい外観が特徴的なモデルです。性能より外観や装備が重視されたデートカーから、走行性能を重視したスポーツクーペとして登場しました。
日産 R32 GT-Rにも匹敵する高い性能を誇った4代目プレリュードの魅力を、誕生の歴史やレース戦績を中心に詳しく紹介します。
デートカーのイメージを払拭した4代目
プレリュードといえば、バブル期に巻き起こったデートカーブームの火付け役です。スポーティな外観ではあるものの、居住性や快適性を重視したスペシャルティカーとして人気を博しました。
しかし、4代目プレリュードは、走行性能を重視する方向に大きく舵を切ります。スポーツクーペとして生まれ変わった4代目プレリュードの特徴を、改めて確認してみましょう。
スポーツクーペとして登場
1991年のフルモデルチェンジで登場した4代目プレリュードは、従来のスペシャルティカーというコンセプトを刷新。より走行性能を重視した、スポーツクーペに生まれ変わりました。
スポーツクーペというコンセプトがわかりやすいポイントは、大幅な変更が施されたボディデザインです。全幅を70mm広げて(1,780mm)3ナンバーサイズにワイド化した一方、全長を80mm(4,440mm)、全高を5mm(1,290mm)縮小して運動性能の向上が図られています。また、2代目、3代目と受け継がれてきたリトラクタブルヘッドライトの廃止も、大きな変更点です。
インテグラ・タイプRよりも4年も早くFF革命を起こした
1995年に登場したインテグラ・タイプRは、FFに革命を起こしたといわれています。しかし、実は4代目プレリュードは、4年も早く革新的なFFスポーツクーペとして登場しました。
「Si VTEC 4WS(BB1型)」、「Si VTEC(BB4型)」の両グレードに搭載されるエンジンは、ホンダ自慢のVTEC機構を備えたH22A型です。最高出力はインテグラ・タイプRと同様の200psを誇り、2.2Lという大排気量による最大トルクは22.3kgf・mにも達します。
また、プレリュードの代名詞ともいえる4WSは、VTEC非搭載の下位グレードにも用意されていました。世界初の機械式4WS機構は、操舵角、車速、ステアリング操作速度で制御する電子式にアップデートされています。VTEC非搭載のグレードは、「Si(BA8型)」と「Si 4WS(BA9型)」の2モデルです。
旧車王の販売中車輌
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マークⅡ ツアラーV
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数日限定入庫車速報
パジェロ ミッドルーフワイドエクシードZ
E-V45W
1994年
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無敵を誇ったR32 GT-Rを追い詰めた
4代目プレリュードは、走行性能の向上を過酷なレースシーンで証明しました。プレリュード発売の翌年1992年から、改造範囲が狭く市販車の性能と信頼性がレース結果に直接結びつくN1耐久シリーズに参戦します。
連勝街道をひた走るR32 GT-Rを脅かすほどの存在感をみせた、プレリュードのレース戦績について振り返ってみましょう。
BB4型をベースに開発
プレリュードが投入されたのは、N1耐久(現スーパー耐久シリーズ)という量産市販車ベースで争うレースです。プレリュードのレース車輌は、VTECモデルで4WS非搭載のSi VTEC(BB4型)をベースに開発されました。
当時のN1規定の改造範囲は限られており、基本的には市販モデルと同様の仕様です。エンジンについてもピストンやコンロッドのバランス取り、ECU(エンジンコントロールユニット)のチューニング程度しか許されていません。つまり、N1耐久では、市販車のポテンシャルが勝敗に大きく影響するということです。
GT-R無敗時代にトップ争い
プレリュードがN1耐久に投入された1992年は、R32 GT-Rが全日本ツーリングカー選手権で連勝記録を作っていた真っ只中でした。レース上位陣のほとんどがGT-Rという状況のなか、デビュー戦でいきなりの総合4位を獲得します。
さらに、第4戦TIサーキット英田、ナイター12時間レースの第5戦筑波サーキットではナカジマレーシングのPIAAプレリュードがGT-Rに肉薄する速さをみせ、いずれも総合2位でフィニッシュ。連勝記録こそ止められなかったものの、同じくプレリュードで参戦するギャザズFALKENとともに「GT-Rキラー」の異名で呼ばれました。
現在では希少性の高い4代目プレリュード
バブル景気を追い風にしたデートカーブームに乗って販売台数を伸ばした2代目、3代目に対して、まさにバブル崩壊の年に登場した4代目プレリュードは商業的には失敗したともいわれます。しかし、8万5,262台というモデル全体の販売台数は、ZN6型の86を6,500台あまり上回る数字です。
ハイパワーエンジンと、電子制御4WSという魅力的なプレリュードは、現在でも一定の支持を得ています。しかし、絶対的な販売台数が少なかったことから、現存する個体はあまり多くありません。ポテンシャルの高さに起因する車としての価値と希少性から、今後ますます貴重な存在になっていくかもしれません。
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