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事故を起こしてしまった車は、買い替えか修理をするかで悩む人も多いでしょう。「事故車は修理せずに売却できるのか」「買い替えるにはどうしたらよいのか」を万一に備えて知っておくことが大切です。今回は、事故車の買い替えと修理の判断ポイント、事故車を買い替えずに乗り続けるメリットやデメリットについて解説します。事故車の買い替えや修理を検討中の方は参考にしてください。
事故車とは
事故車とは、一般的に事故を起こした車であると思う人が多いでしょう。しかし、事故車の定義は修復歴車であることです。修復歴車とは、事故などで自動車の骨格部分に損傷を受けたものや、その損傷部を修理や交換で修復したものを指します。
事故車(修復歴車)の定義は、自動車公正取引協議会や日本自動車査定協会、日本中古車販売協会連合会の規約で定められています。事故により擦過傷やへこみができて修理した車は、骨格に損傷がなければ事故車の扱いを受けません。ただし、客室を守る安全強化ボディ構造の車は、事故の衝撃が骨格に分散するため軽微な損傷でも修復歴がつくケースもあります。
事故車の買い替えと修理の判断ポイント
事故車の買い替えと修理の判断ポイントについて詳しく解説します。
修理費
修理費が高額な場合は買い替えを検討しましょう。損傷の度合いにより数十万円から100万円を超える修理費がかかる場合は、同クラスの中古車を購入できる可能性があります。修復歴車は損傷個所によって将来的に不具合が生じる可能性があるため、修理して乗り続けるかは慎重な判断が必要です。
保険の等級
自動車保険で車両保険をセットしている場合、買い替えや修理費用が車両保険金額の範囲で充当できます。しかし、加入している自動車保険の等級によっては、次年度からの保険料が大幅にアップするため保険を使うかどうかの判断が必要です。また、車両保険で免責金額を設定している場合は自己負担も発生します。
車両保険は車の価値に対して金額を設定しているため、古い車は修理代金を下回る可能性があります。その場合は不足金額分を自己負担する必要があるため、買い替えた方がよいでしょう。自損事故やあて逃げには保険金が支払われないプランもあるため、契約内容をしっかりと理解しておく必要があります。
走行距離
走行距離が多い車は、修理ではなく買い替えを検討しましょう。走行距離が多くなると燃費が悪化したり、メンテナンス費用が高くなります。また、修理しても買取や下取りに出すときの査定金額は低くなるため、高額な修理代が必要となるなら買い替えがおすすめです。
年式
年式の古い車は維持費が増加します。自動車税及び自動車重量税の増税や経年劣化による部品交換も必要となり、長い目で考えると高額な修理代を負担するより買い替える方がよいでしょう。また、走行中のトラブルも古い車に起きやすいため、安全面でも年式の新しい車の購入をおすすめします。
事故車を買い替えずに乗り続けるメリット
事故車を買い替えずに乗り続けるメリットは、金額的な負担が少ないことです。自動車保険で修理代が全額補償される場合や、修復歴車とならない軽微な損傷は修理して乗り続ける方がよいでしょう。自動車保険の補償額が不足しても、数万円程度の自己負担なら結果的に修理を選んだ方が後の負担にならないケースもあります。
事故車を買い替えずに乗り続けるデメリット
事故車を買い替えずに乗り続けるデメリットは、自己負担額が大きいことです。事故車を乗れるようにするためには、想定以上の修理代がかかり保険の補償額を大幅に上回る可能性もあります。また、修理が完了しても損傷個所によっては後に不具合が出る可能性もあるため、ディーラーや修理業者と相談して決めましょう。
事故車を買い替えるときの注意点
事故車を買い替えるときの注意点について解説します。
二重ローンを避ける
事故車のローンが返済中であると、自動車保険の保険金も一括返済のために充当するケースがほとんどです。ローンの残債を残したまま新たな車を購入すると、二重ローンとなり毎月の返済額も高額化するため注意しましょう。ローン残高を確認して返済計画を決めてから買い替えを検討する必要があります。
事故車であることを隠さない
事故車を買取や下取りに出す場合は、査定時に事故車であることを隠さないようにしましょう。後に発覚すると瑕疵担保責任を追及され、結果として多額の損害賠償を請求される可能性があります。瑕疵担保責任とは、売主が契約内容にそぐわない欠陥品を売却した場合に負う責任のことです。
事故車を買い替えるときの流れ
続いて、事故車を買い替えるときの流れについて詳しく解説します。
1.修理と事故車買取の見積もりを依頼
修理と事故車買取の見積りを並行して依頼しましょう。自動車保険を契約している修理業者の場合は、保険会社ともやり取りをしてくれるので負担が減ります。別の修理業者に依頼する場合は、保険会社に業者の情報を伝えることで見積りの正当性確認と補償額の算出をしてくれます。また、修理中の代車はレンタカーを自己負担で借りるケースが多いため、自動車保険に代車費用特約があるかも確認しましょう。
事故車専門の買取業者には入庫先の修理工場に出張査定に訪れてくれるところもあるため、査定を依頼する場合は修理工場に承諾を得る必要があります。また、カーナビゲーションやアルミホイールなどを買い替える車に使用する場合はその旨も伝えましょう。買い替えを検討している新車や中古車の見積りも依頼しておくと検討材料になります。
2.買い替えor修理を選択する
修理代や買取査定金額、保険金の見積りがすべてそろった時点で買い替えか修理を選択します。事故車がローン返済中の場合は、ローン残高や返済期間も考慮しましょう。また、修理にかかる期間や買い替え時の納車予定日も判断材料の1つになります。
3.保険を使用する場合は保険会社に連絡
車両保険を使用する場合は保険会社に連絡します。保険金は修理業者に直接入金される場合と、保険契約者口座に振り込みの場合があるため確認しましょう。次年度の自動車保険料について知りたい場合は、保険契約の窓口となっている保険代理店に見積りを依頼する必要があります。
4.修理または売却する
修理または売却をします。修復歴が出る損傷の場合は修理工場に車を預けているケースが多いため、業者に修理申し込みをするか買取業者が引取りに訪れる旨の連絡を入れましょう。自宅に車を保管している場合は、自分で業者に届けるか引取りを依頼する必要があります。
5.売却した場合は新しい車を購入する
事故車を売却した場合は新しい車を購入しましょう。納車までに一定期間が必要なため、事前に商談を進めておくと納車までスムーズです。事故車の売却金額や保険金を新しい車の購入費用に充当する場合は、それぞれの入金時期を確認しておく必要があります。
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