ハイブリッド車を買い替える時期はいつ?判断基準や買い替えコストを解説

目次
1.ハイブリッド車の買い替え時期の目安 2.ハイブリッド車のバッテリーの寿命に関わる要素 3.中古のハイブリッド車へ乗り換える際のポイント 4.バッテリー交換と買い替えのコスト比較 5.バッテリー交換費用と買い替え費用を単純比較 6.まとめ

ハイブリッド車の場合、買い替えのタイミングは走行距離や使用年数の他にも、バッテリーの状態も踏まえて判断することが大切です。

ハイブリッド車はバッテリーの寿命を考慮して買い換え時期を選ぶ必要があるため、「いつごろ買い替えるべきだろうか?」と悩む方が多いのではないでしょうか。

この記事では、ハイブリッド車を買い替える時期の目安やバッテリーの寿命に影響する要素などについて詳しく解説します。

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ハイブリッド車の買い替え時期の目安

ハイブリッド車の買い替え時期の目安

ハイブリッド車の買い替え時期は「走行距離」「使用年数」「駆動用バッテリーの状態」の3つを基準に検討しましょう。以下で詳しく解説します。

走行距離が節目を迎えたとき

ハイブリッド車は、走行距離が10万kmに達したタイミングで買い替えを検討する人が多くいます。これは、走行に必要な動力を供給するバッテリー(駆動用バッテリー)が「走行距離10万km」または「5〜8年」で寿命を迎えるとされているためです。

実際には、走行距離が10万kmを超えても、バッテリーが適切にメンテナンスされていれば問題なく走行できます。

しかし、メーカーによるバッテリー保証が終了する点や、経年劣化による故障のリスクが高まる点も踏まえると、走行距離10万kmが買い換えのタイミングの1つです。

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使用年数がかなり経過したとき

ハイブリッド車の使用年数が10年を超えると、エンジンや足回りなど主要部分の修理や劣化した駆動用バッテリーの交換などで高額な費用がかかる可能性があります。

そのため、高額な修理・交換費用がかかる前に買い替えをする人も一定数います。

ただし、買い替えを検討すべき使用年数に明確な基準はありません。「残価設定ローンの返済が終わる」「車検の時期が近づいた」などの理由で、3〜5年で乗り換える人もいます

使用年数だけでなく、ライフスタイルの変化や故障の頻度や走行距離なども踏まえて買い替えの時期を考えることが大切です。

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駆動用メインバッテリーの状態が悪くなったとき

ハイブリッド車には、動力源の「駆動用バッテリー」と、ハイブリッドシステムを起動するための「補機用バッテリー」が搭載されています。各バッテリーの寿命の目安と交換費用の相場は以下のとおりです。

 

駆動用バッテリー

補機用バッテリー

寿命の目安

58
または
10km

35

交換費用の相場

15万~60万円

3万~4万円

駆動用バッテリーは補機用バッテリーよりも寿命が長い一方で、モーターを駆動するためのエネルギーを供給する重要な部品であり、交換費用が高額です。

また、駆動用バッテリーが劣化すると、充電や放電の効率が低下し、燃費の悪化や加速性能の低下などが発生します。そのため、駆動用バッテリーの寿命がハイブリッド車の寿命と考えるオーナーも一定数います。

ただし、使用年数5〜8年でバッテリーが必ず寿命を迎えるわけではありません。適切にメンテナンスをすると10年や15年走行しても不具合が生じないこともあります。

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ハイブリッド車のバッテリーの寿命に関わる要素

ハイブリッド車のバッテリーの寿命に関わる要素

ハイブリッド車に搭載されるバッテリーの寿命は、走行距離や使用頻度、クルマの保管方法で変わります。ここでは、寿命に影響する主な要素を解説します。

走行距離

ハイブリッド車の走行距離が延びるほど、バッテリーの充電や放電の回数が増えて劣化が進みます。一般的には、走行距離が10万kmを超えたあたりでバッテリー性能が低下し始め、警告灯が点灯しやすくなるといわれています。

また、停車と発進の頻度が多いこともバッテリーの劣化が進みやすくなる要因です。

たとえば、都市部や住宅街、渋滞が多い幹線道路などで、アクセルとブレーキの操作を繰り返すとバッテリーの寿命が早まりやすくなります。

保管状態

ハイブリッド車のバッテリーは、極端な高温や低温に弱いといわれています。

真夏の炎天下に長時間駐車したり、真冬の寒冷地でエンジンをかけずに放置したりすると、バッテリーの劣化が進みやすくなります。

バッテリーの劣化を避けるためには、過酷な環境をできるだけ避けることが大切です。「車庫や屋根付き駐車場に停める」「サンシェードを使う」などの対策をすると、バッテリーの劣化を防げるでしょう。

クルマを動かす頻度

ハイブリッド車のバッテリーを長持ちさせるためには、適度に充電や放電をさせる必要があります。長期にわたり乗らずに放置すると、自然放電が進んでバッテリーの残量が0%に近い過放電の状態が続き、劣化が進みやすくなります。

バッテリーを長持ちさせるためには、少なくとも1〜2週間に1回の頻度で走行し、バッテリーが過放電とならないようにすることが大切です。

中古のハイブリッド車へ乗り換える際のポイント

中古のハイブリッド車へ乗り換える際のポイント

中古のハイブリッド車に乗り換える場合は、走行距離やメンテナンス履歴、保証期間の3点をよく確認しましょう。具体的な確認ポイントを以下で詳しく解説します。

走行距離を確認する

一般的に、走行距離が少なければ少ないほどバッテリーの状態はよい傾向にあります。中古ハイブリッド車を選ぶ際は、走行距離を必ず確認しましょう。

長きにわたり安心して乗り続けられるクルマを購入したい場合は、走行距離の少ない個体を選ぶのも1つの方法です。

ただし、走行距離が少ない個体は価格が高い傾向にあるため、予算とのバランスも考えながらクルマを選びましょう。

メンテナンス履歴を確認する

中古のハイブリッド車を選ぶときは、定期点検整備記録を確認するとよいでしょう。

エンジンオイルや消耗部品を交換したタイミング、ハイブリッドシステムの点検時期などを確認すると、検討中のクルマが適切にメンテナンスされていたか判断できます。

また、補機バッテリーや駆動用バッテリーが交換された履歴を確認できると、次の交換時期を判断しやすくなります。

保証期間を確認する

年式が比較的新しい中古のハイブリッド車の場合、一定の要件を満たすと「保証承継」によりメーカー保証の残りを引き継ぐことが可能です。保証を引き継ぐと、期間内に製造上の不具合が原因でバッテリーが故障したときは、無償で修理や交換をしてもらえます。

メーカーによって記載の仕方は違うものの、基本的には新車登録から5年以内、かつ走行距離10万km以内に生じた製造上の不具合がメーカー保証の対象です。

各メーカーの保証期間の記載は以下のとおりです。

 

各自動車メーカーの保証期間

トヨタ

新車登録から5年間、ただしその期間内でも走行距離10kmまで

ホンダ

新車登録日から5年間、ただしその期間内でも走行距離10kmまで

日産

新車登録日から5年間または走行距離10kmまで

マツダ

新車登録後5年または10kmまで

三菱

初度登録後5年以内、かつ走行距離が10km以内

スバル

新車登録時から5年間(ただし走行距離10km以内)

また、各自動車メーカーが取り扱う認定中古車には、メーカー保証とは別の無料保証が付いていることがあります。

たとえば、トヨタ認定中古車のハイブリッド車は、ハイブリッド機構が無償で保証されます。保証期間は、初度登録年月から10年目または3年間の長い方(ただし累計走行距離が20万km以内)までです。

他にも、販売店が提供する独自の保証を受けられる場合もあります。販売店保証には無料のものと有料のものがあり、保証期間や走行距離の制限などが異なるため、内容をもとにクルマの購入先を選ぶのも1つの方法です。

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バッテリー交換と買い替えのコスト比較

バッテリー交換と買い替えのコスト比較

ハイブリッド車のバッテリーを交換して長く乗り続けるか、新しいクルマに買い替えるかはコストを基準に判断するのも1つの方法です。

ここでは、ハイブリッド車のバッテリー交換をして乗り続ける場合と、買い替える場合のコストを比較します。現在乗っているハイブリッド車の車齢は10年、走行距離は10万km、購入時の価格は300万円とします。

バッテリー交換費用と買い替え費用を単純比較

駆動用バッテリーと補機用バッテリーの交換費用は工賃込みで30万円です。一方、クルマの買取価格はおよそ40万円です。

現在と同じ車種の最新モデルの価格を調べると、新車は400万円、走行距離が2万kmほどの中古車は300万円でした。

買い替える場合の実質的なコストは下記のとおりです。

  • 新車……購入価格400万円−買取価格40万円=360万円
    中古車……購入価格300万円−買取価格40万円=260万円

一方、バッテリーの交換費用は30万円のため、買い替えとのコスト差は以下のとおりです。

  • 新車……買い替えコスト360万円−交換費用30万円=330万円
  • 中古車……買い替えコスト260万円−交換費用30万円=230万円

単純にコストを比較すると、クルマを買い替えたほうが高額な費用がかかります。

維持費を考慮するとコストの差が縮まることも

短期的に考えると、買い替えるよりもバッテリー交換をして乗り続けたほうがコストを抑えられるでしょう。

しかし、古いクルマは故障のリスクが高くなり、修理や部品の交換などで数十万円の費用がかかることがあります。新しいハイブリッド車に乗り換えると、修理コストがかかりにくくなることに加え、燃費性能の向上によりガソリン代が抑えられる場合もあります

排気量が小さいクルマや重量が軽いクルマに乗り換えると、自動車税(種別割)や自動車重量税といった税金も軽減できるでしょう。

年式が新しいハイブリッド車は「静粛性と快適性が向上している」「最新の安全技術や運転支援システムが搭載されている」などのメリットもあります。

ハイブリッド車を長く乗り続けるか買い替えるかを判断する際には、維持費や金銭面以外のメリットも比較することが大切です。

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まとめ

ハイブリッド車を買い替える時期の判断基準は「走行距離10万kmに達したとき」「使用年数が長くなったとき」「駆動用バッテリーが寿命を迎えたとき」の主に3つです。

駆動用バッテリーの寿命については、走行距離や保管状態、使用頻度で変わります。寿命が近いと思われる場合は、乗っているクルマを手放して新しいハイブリッド車に買い替えるのも1つの方法です。

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