ランドクルーザーは、トヨタの人気モデルの1つであり、世界各国から信頼されている車として知られています。そのランクルの中でも、とりわけ人気が高いのが70(ナナマル)です。今回は、ランクル70の維持費がどのくらいかかるのか解説します。費用の内訳や目安を知りたい方は参考にしてみてください。
ランクル70の特徴
ランクル70(ナナマル)は、数あるランドクルーザーシリーズの中でも悪路走行に適したヘビーデューティ仕様のランドクルーザーです。
ランドクルーザー70シリーズは、1984年に登場してから、約40年間にわたりランドクルーザーの普遍的な価値である「信頼性・耐久性・悪路走破性」を絶えず追求し続けてきました。また、世界中の過酷な環境下での多様な用途に応え続けてきたランクルとして今でも高い人気を誇っています。
2014年にはランクル70シリーズ誕生30周年記念として復刻版を期間限定で発売しています。さらに、2023年には伝統を継承しつつ時代に合わせて進化させたランドクルーザー“70”の販売を開始しました。
ランドクルーザー“70”は、本格的なオフロード設計、強靭なフレーム、高い基本性能、シンプルなパーツ構造が特徴です。2023年に発売したランドクルーザー“70”でも、ランクル70シリーズならではの特性を受け継いでいます。
ランクル70の維持費の内訳
ランクル70を維持するためには、燃料代やメンテナンス代、税金や車検など、さまざまな費用がかかります。ここからは、ランクル70の維持費の内訳や費用の目安を解説します。
燃料代
ランドクルーザー70の燃費は、6km/L程度(1990年式・ディーゼルモデル)といわれています。
1ヶ月に1,000km走行する場合、燃料が166L必要です。1Lあたりの軽油単価が150円の場合、1ヶ月あたりの燃料代は2万4,900円。1年に換算すると29万8,800円です。
自動車税
自動車税はエンジン排気量によって税額が決まります。今回例に挙げているランドクルーザー70のエンジン排気量は4.1L。同じ排気量の現行車であれば7万5,500円ですが、1990年式のランドクルーザー70だと新車登録から13年経過している場合があります。この場合は重課されて、8万7,900円かかります。
任意保険
ランドクルーザー70の自動車保険料について見てみましょう。ここでは次の条件で自動車保険料を算出します。
【条件】
年齢:30歳
等級:6等級
使用目的:日常・レジャー
運転者:本人限定
【補償内容】
対人賠償(1名につき):無制限
対物賠償(1事故につき):無制限
対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり
人身傷害:あり(車内のみ補償)
人身傷害(保険金額/1名につき):5,000万円
上記の条件でシミュレーションしたところ、自動車保険料は年間約7万円でした。古いモデルのため、車輌保険は付帯できません。
車検
車検費用について見ていきましょう。
【ディーラー車検の場合】
自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2023年時点の保険料
自動車重量税:5万400円(24ヶ月) ※新車登録から18年経過している場合
印紙代:1,800円
車検基本料金:7万円(点検・検査・代行費用)
合計:13万9,850円
※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します
古いモデルであるため、自動車税と同様に重量税が高くなる傾向にありますが、車検費用そのものは一般的な乗用車と大きな差はありません。
メンテナンス費用
ランドクルーザー70のメンテナンスには、次のような項目があります。
・洗車
・ワイパーゴム交換
・ウォッシャー液
・冷却水の補充
・エアコンフィルターの交換
・ヘッドライトのバルブ交換
・エンジンオイル交換
・オイルフィルター交換
・ブレーキオイル交換
・エアクリーナー交換
など
年間10万円程度のメンテナンス費用がかかると考えておくと安心です。また、タイヤ交換をしたときは、追加で10万円〜20万円程度かかると考えておくとよいでしょう。
ランクル70の年間維持費はいくら?
ランドクルーザー70を維持するためにかかる費用をまとめると次のようになります。
【ランクル70の年間維持費】
・燃料代:29万8,800円
・自動車税:8万7,900円
・任意保険:7万円
・メンテナンス費:10万円
・車検:6万9,925円(2年毎のため13万450円の半額分)
合計:62万6,625円
ここで試算した年間維持費は、車を維持するためにかかる最低限の費用です。ローンで車を購入したり、駐車場を借りたりすると、別途費用がかかります。
ランクル70の維持費が高いと思った時の対処法
ランドクルーザー70は、悪路走破性に優れるクロスカントリーとして今でも人気があります。ただし、ランクル70を維持するためには、それなりの費用がかかるため、維持するのが大変だと感じる方もいるでしょう。
ランクル70を維持するのが大変だと思ったときは、ランクル70を手放して新しい車に乗り換えるのも方法の1つです。もし、ランクル70を売却するのであれば、ランクル70に詳しい専門買取店で買い取ってもらうと、より高く売ることができるでしょう。
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