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MT車の運転では、速度に応じて適切なギアを選択することが重要です。適切にギアチェンジしないと、エンストやノッキングを起こしてしまうため、スムーズに走行できません。今回は、MT車におけるギアチェンジのコツについて紹介します。MT車を運転するときの参考にしてみてください。
MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツ
MT車のギアを変えるタイミングは、加速するときと減速するときの2つです。ここでは、加速チェンジと減速チェンジのコツをそれぞれ紹介します。
加速するとき
加速チェンジするときは、発進後クラッチを接続した状態(クラッチペダルから足が離れている状態)でアクセルペダルを踏み、しっかりと加速してからギアチェンジしましょう。速度が上がっていない状態でギアを変えるとノッキングやエンストする可能性があります。
また、ギアチェンジするときは、アクセルペダルを素早く戻すと同時にクラッチペダルを一気に素早く踏み込み、ギアを変えてクラッチペダルを徐々に戻していくのもポイントです。
減速するとき
減速チェンジをするときは、ブレーキペダルを踏んで速度を落としてからギアを下げます。速度が落ちていない状態で減速チェンジすると、強いエンジンブレーキがかかるため注意してください。
また、エンジン回転数をギアに合わせる「ブリッピング」も有効な手段です。MT車の運転に慣れてきたらブリッピングの練習をしてみるとよいでしょう。
MT車(マニュアル車)のギアチェンジのタイミング
MT車の運転では、いつギアを変えるべきか悩む方も多いです。ギアを変えるタイミングの目安は、到達目標速度によって異なります。
たとえば、一般道路の最高速度60km/hまで加速したい場合は、ロー(1速)ギアで発進して15km/h程度まで加速したら2速へ上げ、30km/h程度まで加速したら3速にシフトアップし、40km/h程度まで加速したら4速にギアチェンジして、50km/h程度まで加速したら5速に上げるとスムーズに走行できるでしょう。
60km/h(5速)で走行しているときに減速チェンジをする場合はブレーキで減速し、40km/h程度になったら4速、30km/h程度になったら3速、20km/h程度になったら2速というように順番にギアを下げます。
これらはあくまでも一例のため、状況に応じた速度がどのくらいなのかを見極め、速度に応じたギアへ変えることが重要です。
ギアチェンジ時の「飛ばしシフト」とは
MT車のギアチェンジは、基本的に1速→2速→3速と順にシフトアップし、4速→3速→2速と順番にシフトダウンします。ただし、順番にギアチェンジしていくのはあくまで基本です。
MT車の運転では速度に応じたギア選びが重要なため、1速で十分に加速して3速に飛ばしてシフトアップすることもあります。また、5速で走行していたものの、前車の急ブレーキにより自車も強いブレーキをかけた後、再加速が必要な場面では2速にシフトダウンしてから再加速することもあります。
このように速度に応じたギアを選択して運転することが重要であるため、必ず順番にギアチェンジしなければならないという決まりはありません。
MT車(マニュアル車)のギアチェンジを誤ったときの症状
MT車のギアチェンジに失敗するとクルマにさまざまな症状が起こります。ここでは、ギアチェンジの失敗例とシフトチェンジを誤ったときに起きる症状について紹介します。
・シフトアップミス:速度とギアが合わない状態となりエンストやノッキングが発生する
・シフトダウンミス:速度とギアが合わないため強いエンジンブレーキがかかったりエンジン回転数が急上昇したりする。最悪の場合はエンジンに強い負荷がかかり故障する可能性もある
・クラッチの急接:シフトアップやシフトダウンしたときに半クラッチせず、クラッチを急につなげる(急接)とエンスト・ノッキング・強いエンジンブレーキなどが起きる
MT車のギアチェンジでミスしてしまったり、クラッチを急につなげたりすると、上記のような症状が発生します。そのため、順番にシフトアップやシフトダウンをして、クラッチを繋げるときは焦らず丁寧に操作することが大切です。
まとめ
ギアチェンジのタイミングについては、MT車を運転する際に多くの方が悩まれます。ギアチェンジで重要なポイントは、速度に応じたギアを選択することです。そのため、到達目標速度がどのくらいなのか、状況に応じた速度がどのくらいなのかなど、状況速度を的確に見抜く能力が欠かせません。今回、解説した内容を参考に、MT車のギアチェンジをスムーズに行えるよう練習しましょう。
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