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MT車(マニュアル車)を運転するためには、普通第一種運転免許(限定なし)が必要です。今回は、MT車の運転に必要な免許の概要や取得方法について解説します。また、MT車免許のメリットについても紹介するため、MT車を運転できる免許が必要か悩んでいる方も参考にしてみてください。
MT車(マニュアル車)の運転に必要な免許とは
乗用車(普通自動車)のMT車を運転するためには「普通自動車第一種運転免許(限定なし)」が必要です。そのため、運転免許証の条件に「AT車に限る」と記載されている場合は、MT車を運転できません。MT車に乗りたい場合は、MT車の運転が可能な運転免許証かどうか確認しましょう。
運転免許の取得後にAT車限定を解除するには?
AT限定の運転免許を保有している人がMT車の運転をするためには、「限定解除」が必要です。ここでは、限定解除をするための条件や方法について紹介します。
限定解除するための条件
AT限定の運転免許をMT(限定なし)の運転免許にするための条件は次のとおりです。
・現に限定されている、有効な運転免許を保有している方
・居住している住所を管轄する公安委員会で審査を受けられる方
※運転免許証に記載されている氏名・住所・本籍に変更がある場合は、本籍の記載された住民票が必要です
限定解除する方法
限定解除の方法は、2つあります。
・指定自動車教習所で限定解除の審査を受けて合格する(合格証明書が必要)
・運転免許センター(試験場)で審査を受ける
上記の2つの方法のいずれかで限定解除の審査を受け合格しなければ、AT限定の運転免許をMT(限定なし)の運転免許に変更できません。
MT車(マニュアル車)を運転できる普通自動車免許の取得方法
MT車を運転できる免許を取得するためには、MT(限定なし)の運転免許の試験に合格する必要があります。
運転免許の試験には、「適正」「技能」「知識」の3つの試験があり、これら全てに合格しなければ運転免許を取得できません。
運転免許を取得する方法には、運転免許センターで試験を受ける方法(いわゆる一発試験)と指定自動車教習所に通って卒業証明書を免許センターに持参し学科試験を受ける方法があります。
一発試験で免許を取得したい場合の流れは以下のとおりです。
1.場内試験
2.学科試験
3.仮免許の交付
4.仮免許での路上練習
5.路上試験
6.学科試験
7.取得時講習
8.免許の交付
一発試験は教習所に通う方法より費用を抑えられるといったメリットがありますが、免許センターに行ったり講習を受講したりするなどの手間がかかります。
そのため、指定自動車教習所に通って卒業証明書を免許センターに持参し、学科試験を受けて合格する方法を選ぶ人のほうが多いです。
技能・学科
指定自動車教習所に通う場合、学科教習と技能教習を並行して進めます。
教習は、2段階に分かれており、全ての教習を履修し試験に合格しなければ次の段階に進めません。
第1段階では、場内教習(技能教習)と学科教習を受けます。教習の過程を修了すると仮免試験を受け、試験に合格すると第2段階の教習へ進みます。
第2段階は、路上教習(技能教習)です。学科教習(応急救護や危険予測ディスカッションなどを含む)もあわせて受講します。教習を修了すると卒業検定を受検し、検定に合格すると卒業証明書を受け取ることができます。
教習所を卒業するときに受け取った卒業証明書を運転免許センターに持参し、学科試験を受検して合格すると運転免許証が交付されます。
取得にかかる期間
運転免許取得にかかる時間は、運転免許取得のプランによって異なります。
運転免許なしの人が、最短時限数で教習を修了し、教習所を卒業した場合には20日程度で取得可能です。
ただし、教習には期限があり、9ヶ月以内に卒業しなければ1からやり直しとなります。また、第2段階のときに携帯する仮免許の期限は6ヶ月です。仮免許の有効期限内に教習を修了し、卒業しなければなりません。
教習には期限があるため、期限ギリギリにならないようにゆとりを持って教習所に通いましょう。
料金
料金は、教習所によって異なります。MT(限定なし)の運転免許の相場は約30万円(保有免許なし/最短時限で卒業の場合)です。少しでも教習料金を安く抑えたいのであれば、各教習所で実施しているキャンペーンや割引を利用したり、一発試験を受けたりしましょう。
MT車(マニュアル車)の免許のメリット
MT免許を保有していると、さまざまなメリットがあります。ここではMT免許を保有しているメリットについて紹介します。
職種によってはMT車の免許が必須
職種によって異なりますが、MT(限定なし)の運転免許が必須条件という仕事があります。カーディーラーでの勤務や運送業者など、クルマ関係の仕事の多くではMT免許が必要です。もしクルマ関係の仕事に就きたいのであれば、MT免許を取得しておくとよいでしょう。
MT車(マニュアル車)のみの車種を選べる
MT(限定なし)の運転免許を取得すれば、クルマ選びをするときの選択肢が広がります。また、MTのみのラインナップとなっているクルマに乗ることもできます。クルマ選びをするときに、運転免許の条件によって選択を左右されたくない場合は、MT免許を取得しておくとよいでしょう。
MT車(マニュアル車)の免許を取得する難易度
MT車は、AT車と比べると運転の難易度が高いため、取得するまでに苦労することが多いです。教習で聞く言葉の意味を理解するのが大変だったり、運転操作が上手くできなかったりするなど、MT車ならではの関門もあります。
そのため、MT(限定なし)の運転免許を取得したいものの、卒業できるか不安だったり、MT車を運転している様子を見たことがなかったりする場合は、AT限定の運転免許を取得して、運転に慣れてから限定解除したほうが習得が早いかもしれません。
まとめ
MT車に乗るためには、普通自動車第一種運転免許(限定なし)が必要です。運転免許証の表面に記載されている条件に「◯◯はAT車に限る」と記載されている場合は、対象の自動車のMT車を運転できません。運転免許証に記載されている免許の条件に該当する自動車のMT車に乗りたいときは、MT免許の取得や限定解除をしましょう。
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