本家カーナビより使える!? 旧車でナビアプリの利用はアリかナシか

目次
1.■ダッシュボード設置型のカーナビは取り外しが大変! 2.■ナビアプリの使用感に問題なし。ただ、トンネル内では位置を示してくれず 3.■事前に所有するスマートフォンとナビアプリとの相性を確認

昨年、愛車S15で使用していたカーナビが壊れまして。

購入したのが2004年。3~4年おきにデータを更新しながら18年間の使用なので、よく働いてくれたと思います。

仕事柄、初見の地に出向くことが多いので、なんらかのナビゲーションシステムは必須。

当初はネットオークションで中古の同一機種を落札し、配線はそのままに本体だけ交換しようと考えていたのですが、これが思いのほか高価なこと。

ちょっと足せば、新品のポータブルカーナビが買えちゃう額。

「なら、スマートフォンのナビアプリを使ってみよう。不都合があったら、あらためてカーナビを買えばいいし」

そんな顛末があってカーナビを外し、現在、ナビアプリを利用しています。

旧車を所有し、「車内の雰囲気を壊さないため、カーナビは取り付けたくない。

けれどナビは使いたい。

スマートフォンのナビアプリはどうなんだ?」と、考えている方は、意外に多いようです。

今回は実体験に基づいたカーナビとナビアプリの違いを記してみたいと思います。

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■ダッシュボード設置型のカーナビは取り外しが大変!

中古品を落札する案はなくなったので、まずはカーナビの取り外しから。

壊れたカーナビはダッシュボード上に両面テープで土台を固定するタイプ。

簡単に取り除けるかと思ったら、実際はかなり面倒な作業でした。

土台を引っ張るものの(貼り付けから20年近くを経ているにもかかわらず)両面テープはびくともせず、ダッシュボードの表皮が浮き上がってしまう事態に。

いやいや、強力過ぎだろ!

本来ならドライヤーで温めて剥がすのがいいのでしょうが、非コンセント型のドライヤーを所有していません。

接着はがし剤を使用しますが、正直なところ効果はなし。

結局、力で少しだけ浮かべて土台とダッシュボードのすき間を作り、慎重にカッターで切って剥がす方法を取りました。

土台は取れたのですが、ダッシュボード上に両面テープが残ってしまったので、時間をかけてチマチマと剥がします。

信号待ち中にもチマチマ。渋滞にはまって停車中にもチマチマ。車内で妻を待っている間にもチマチマ。チマチマチマチマ……。

3日ほどで剥がし終えたのですが、どうしてもノリは除去しきれませんでした。

ダッシュボードの色あせもあって、両面テープが貼ってあった場所がクッキリと分かる状態に。

個人的にはカーナビの取り付け位置は、視線移動の少ないダッシュボード上がベストだとは思います。

思いますが、旧車を綺麗な状態で維持したいのなら、カーオーディオスペースを活用するDINタイプにすべきだなと感じました。

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■ナビアプリの使用感に問題なし。ただ、トンネル内では位置を示してくれず

さて、近場のホームセンターでスマートフォンスタンドを購入し、ダッシュボード上に両面テープで取り付け。

今度は範囲も狭いですし、両面テープもチープなので、不要になった際、そこまで苦労せずに剥がせるでしょう。多分……。

ちなみにスマートフォンを吸盤等でフロントウィンドウに貼り付けるのは道交法違反にあたるので注意が必要です。

そういった製品が販売されているのは、小売店や個人が合法である国から輸入し、日本の道交法を確認していないから、ではないでしょうか。

選択したナビアプリは、無料の『yahoo! カーナビ』。

選んだ理由は、基本の地図データにゼンリンを使用しているところ。

不満が出たら、有料版の『ゼンリンのいつもNAVI』に変えればいいかなと。

かつての廉価モデルスマートフォンだと性能や機能が足りず、ナビアプリが正常に動作しないこともあったそうです。

ですが、いまどきのスマートフォンなら廉価モデルでも問題なく作動します。

実際、私のスマートフォンも3年前の廉価モデルですが、一点を除いて動作に問題はでていません。

この一点については、のちほど記します。

使用してみた感じ(それまで使用していたカーナビが古くてシンプルなのもあって)特に不満はありませんでした。カーナビと比べると誤差は大きく、また位置ズレも頻繁に発生していますが、走行しているうちに補正してくれますし、慣れの範疇だと考えています。

データ通信量も思っていたほどではなく、月に2~3回、使うくらいなら、2~3Gの契約でも事足りるのではないでしょうか。

そして問題点。

クルマから車速信号を取ることのできないスマートフォンだから仕方がないのですが、トンネル内では自車の位置を拾ってくれません。

アプリの表示は、地下道やトンネルの入り口付近で停止している状態です。

分岐のある高速道路だった場合、致命的な間違いに繋がります。

ただ『yahoo! カーナビ』、本来ならばスマートフォンのジャイロ機能に対応し、地下道やトンネルでも現在地を表示できるそう。

これは私のスマートフォンの問題なのかもしれません。

ハイエンドモデルやミドルレンジモデルのスマートフォンで、リリースからしばらく時間が経っているモデルなら、アプリも対応しているのではないでしょうか。

■事前に所有するスマートフォンとナビアプリとの相性を確認

スマートフォンのナビアプリ。個人的には十分にカーナビの代わりになると感じています。

不足な点は多々ありますが、不足をオーナーの知恵と経験で補うのは、旧車に乗られる皆さんの得意技でしょうし。

ダッシュボードに両面テープや吸盤用のシールを貼りたくない。

あるいは美観からダッシュボード上にスマートフォンスタンドを設置したくないのなら、取り付けに工夫が必要になると思います。

念のためスマートフォンスタンドを購入する前に、所有されるスマートフォンにジャイロ機能があるか、ないか。くわえてトンネル内で案内してくれるかを調べておくと失敗せずに済みます。

当面、ナビアプリを利用するつもりです。

今後、スマートフォンを買い替えてトンネル内の案内に変化が出たら、またお伝えしたいと思います。

[ライター・カメラ/糸井賢一]

 

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