ホンダのミッドシップスポーツカーとして現在でも高い人気を誇るNSX。特に初代NSXは生産が終了した現在でも高い人気を誇ります。今回は、初代NSX(NA1型/NA2型)の維持費がどのくらいかかるのか、費用の内訳や目安を解説します。
NSXの特徴
ホンダ NSXは、量産車世界初のオールアルミモノコックボディを採用したミッドシップスポーツカーです。また、エンジン、シャシー、足まわり、シートの構造部材に至るまで、アルミ合金を多用し大幅な軽量化を実現していることも特徴となっています。エンジンは、新開発となる3.0L V型6気筒 DOHC VTECエンジンです。
1997年には、マニュアルトランスミッションを6速化するとともに、エンジンを3.2Lに拡大しました。
2001年に大幅なマイナーチェンジを実施し、リトラクタブルヘッドライトが固定式ヘッドライトへ変更されたほか、バンパーやスカートなどのデザイン変更により空力性能が向上しました。
ラインナップは、クーペモデルの「NSX」、オープンモデルの「type T」、走りの楽しさを際立たせた「type S」、更なる軽量化とレーシングカーのチューニング技術を応用したピュアスポーツモデルの「タイプR/NSX-R」の4つです。
NSX維持費の内訳
NSXの維持には、燃料代、自動車税、車検費用など、さまざまな費用がかかります。ここからは、NSXを所有する際にかかる維持費の内訳を解説します。
燃料代
NSXの燃費は、10・15モードで8.3km/L(5速MT)または7.1km/L(4速AT)です(カタログ燃費は1990年当時の数値)。
当時のカタログ燃費をもとに、1ヶ月あたり1,000km走行するとした場合、燃料が120L〜140L必要となります。1Lあたりのガソリン単価が175円の場合、1ヶ月あたりの燃料代は2万1,000円〜2万4,500円です。1年に換算すると25万2,000円〜29万4,000円かかります。
自動車税
自動車税は、エンジン排気量によって税額が変わります。NSXの場合は、3.0Lと3.2Lの2種類のエンジンがあるだけでなく、初年度登録から13年以上が経過しているため、5万8,600円(3.0Lエンジン搭載車)または6万6,700円(3.2Lエンジン搭載車)です。
任意保険
NSXの自動車保険料についてシミュレーションしました。
【条件】
年齢:30歳
等級:6等級
使用目的:日常・レジャー
運転者:本人限定
【補償内容】
対人賠償(1名につき):無制限
対物賠償(1事故につき):無制限
対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり
人身傷害:あり(車内のみ補償)
人身傷害(保険金額/1名につき):5,000万円
車輌保険:なし
自動車保険料は年間約4万7,000円でした。ただし、この保険料には車輌保険が含まれていません。そのため、車輌にトラブルがあったときに保険が適用できない点に注意しなければなりません。
車検
車検費用について見ていきましょう。
【ディーラー車検の場合】
自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2023年時点の保険料
自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※車両重量1.4tの場合、初年度登録から18年以上経過した場合の税額で算出
印紙代:1,800円
車検基本料金:6万円(点検・検査・代行費用)
合計:11万7,250円
※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します
NSXは、オールアルミモノコックボディを採用したミッドシップスポーツカーであるため軽量です。そのため、重量税が抑えられるはずですが、初年度登録から18年以上経過していることにより、重課の対象となることから3万7,800円となります。
メンテナンス費用
NSXのメンテナンスには、次のような項目があります。
・洗車
・ワイパーゴム交換
・ウォッシャー液
・冷却水の補充
・エアコンフィルターの交換
・ヘッドライトのバルブ交換
・エンジンオイル交換
・オイルフィルター交換
・ブレーキオイル交換
・エアクリーナー交換
など
年間10万円程度のメンテナンス費用がかかります。また、タイヤ交換をしたときは、追加で10万円〜20万円程度かかると考えておくとよいでしょう。
NSXの年間維持費はいくら?
NSXの年間維持費は以下のとおりです。
・ガソリン代:25万2,000円〜29万4,000円
・自動車税:5万8,600円または6万6,700円
・任意保険:4万7,000円
・メンテナンス費:10万円〜30万円
・車検:5万8,625円(2年毎のため11万7,250円の半額分)
合計:51万6,225円〜76万6,325円
上記は、車を維持するためにかかる最低限の費用です。車をローンで購入したり、月極駐車場を契約したりすると、維持費の他にローンの支払いや駐車場代がかかります。
NSXの維持費が高いと思った時の対処法
NSXの場合、年式が新しいスポーツカーやスーパーカーより、メンテナンス費用がかかる可能性が高いため、予定外の費用がかかることがあるかもしれません。そのため、維持するのが大変だと感じる方も多いでしょう。
量産車として初めてオールアルミモノコックボディを採用したミッドシップスポーツカーであるNSXは、生産が終了した現在でも高い人気を誇っています。そのため、売却するときに高い買い取り価格が提示される可能性が高いです。
もし、NSXを売却するのであれば、NSXの人気が高いうちに手放す方がよいでしょう。NSXを少しでも高く売りたいのであれば、旧車の査定や買取を専門としている旧車王がおすすめです。NSXを売却しようと考え始めたときは、旧車王にお問い合わせください。