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筆者は25年前、1998年からフェアレディZ、Z32専門店を営んでいます。
気づけばZ32もすっかり旧車になってしまいました。
それら平成初期のクルマは一時期人気がガタ落ちしましたが、ここ数年で空前の旧車大ブームになっていることはご存知のとおりです。
海外と国内のW需要で、相場が急騰。
R32〜R34型スカイラインGT-Rを筆頭に、信じられない価格になっています。
カーセンサーやグーを見れば憧れのクルマたちがまだ買えるとあって、購入を急ぐ方も多いことでしょう。
いい方は悪いですが、ここだけの話し、そこに「落とし穴」が潜んでいることも事実です。
専門店の私たちからのアドバイスは一言。
『思い込みで旧車を買わないこと』です。
その思い込みは、固定概念や心理から生まれるもので、どのようなものが多いのか下記に挙げてみました。
これから旧車を購入される方々のヒントになればと思います。
■落とし穴1:販売価格が高いから程度が良いと思い込んでしまう
販売価格が安いクルマは、程度が悪く見えます。
「販売価格が高い=価値が高い」と思い込んでしないがちです。
販売価格と、程度は比例するとはいい切れません。
「販売価格が高い=仕入れが高い」可能性もあるのです。
■落とし穴2:見た目が良いから程度が良いと思い込んでしまう
見た目が悪いクルマは、程度が悪く見えます。
見た目が良いと、大事にされてきたと思い込んでしまいがちです。
見た目と程度が比例するとはいい切れません。
見た目が良いのは、表面上、そのように見せているからかもしれません。
■落とし穴3:走行距離が少ないから程度が良いと思い込んでしまう
走行距離が多いクルマは、程度が悪く見えます。
走行距離が少ないと、劣化や傷みが少ないと思い込んでしまいがちです。
走行距離と、程度は比例するとはいい切れません。
走行距離が少ないのは、単に長年動いていなかったかもしれません。
■落とし穴4:ノーマル車だから程度が良いと思い込んでしまう
改造車やいじったクルマは、程度が悪く見えます。
ノーマル車は、大事にされてきたと思い込んでしまいがちです。
状態と、程度は比例するとはいい切れません。
ノーマル車は、実は元々改造車だったかもしれません。
■落とし穴5:今買わなければなくなってしまう、もっと高くなると思い込んでしまう
タマ数が減ってくると、欲しい欲求が高まります。
「今買わなければなくなってしまう」「今買わなければもっと高くなってしまう」と思い込んでいるからです。
希少性と価値は比例しません。
旧車は、焦って買うものではありません。
どうかこれだけは覚えておいてください。
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http://www.Z32-Zone.com/
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[ライター・撮影/小村英樹(Zone代表)]