クルマを運転する人、所有している人にとって、駐車問題は切り離せないものです。
ドイツに移住して本格的にクルマに乗るようになってから、とりわけ強く感じたことが、駐車環境が日本と大きく異なるということ。
それもあり、個人的に、国ごとの駐車事情の違いがどのようなものなのか興味のあるテーマでもありました。
そこで、この記事ではドイツでの駐車事情について、自宅や外出先での駐車事情を取り上げながら紹介します。
■ドイツと日本の駐車事情の違い
まず、一般的にドイツでの駐車の自由度は、比較的に高いといえます。
というのも、自宅での駐車に関しては、日本のようにクルマを登録する際の車庫証明の提出は求められず、基本的に自宅近くの空いている場所に停めることになります。
家によっては月極の駐車場の契約が必要になってくる場合もあります。
しかし、これも必須ではなくオーナー次第であり、駐車場代を節約したいと考える人は、多少自宅から離れていても停められる場所に自由に駐車している人が多いです。
▲住宅地の道路の路肩にキャンピングカー・トレーラーなど大きな車輌が駐車していることも珍しくない
ちなみに筆者の場合、住んでいるアパートに月極の駐車場がありますが、契約はしていません。
基本的にアパート周辺の空いている場所を探して駐車しています。
しかし、クルマが多すぎて停められないケースも少なくなく、運が良ければ自宅の目の前に停められますが、場合によっては徒歩15分ほどかかる場所まで離れることも珍しくありません。
正確な数を把握しているわけではありませんが、明らかにアパート全体に居住する世帯数をクルマの台数が上回っているといった感覚です。
しかし、出先での駐車となると状況が異なります。
都市部では、駐車の自由度が大幅に下がります。
筆者も都市部に隣接する地域に住んでいますが、自宅から近くであっても、クルマで出かけると自由に停められる場所が限られ、不便を感じることがよくあります。
都市部には有料の駐車スペースが多く存在しており、さらに大きな都市では駐車場の需要が極端に高まることから、巨大な立体駐車場も存在します。
ドイツの街中にある駐車スペースとは、日本で普及しているコインパーキングとは異なり、路肩に駐車できる区画が設定されていることが多いのです。
たいていは先に時間分の駐車料金を支払い、チケットをダッシュボードの見えやすい位置に置いておきます。
このように、路上に一定区画整備された駐車場は空いていることが珍しいくらいで、都市部では駐車場を探すのにかなり苦労することがよくあります。
この点は、日本の都市部の駐車場事情とも似ているかもしれません。
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■自由度高すぎ?ドイツの地方の駐車事情
一方、取材で訪れた地方では、駐車事情が大きく異なっていて驚きました。
地方での駐車の自由度には目を見張るものがあります。
先述したように、都市部では基本的に駐車向けにスペースが整備されていることがほとんどです。
対して地方では、そのような整備された駐車区間に加え、駐車禁止であることが示されてさえいなければ、どこでも路上駐車ができてしまうことが多いのです。
自宅付近のみならず、レストランやお店の近くでも自由に駐車できます。
スーパーマーケットやレストランには専用の駐車場が完備されていることも多いのですが、仮に満車になっても、近くの空いている場所に駐車して、時間を気にすることなく買い物などを楽しむことができるのです。
逆にいえば、スーパーの駐車場に長時間駐車をし、ほかの用事でクルマを残して出かけていく人もいます。
余談ですが、都市部ではこのような状況を避け、買い物客が困らないよう駐車の制限時間を設けているスーパーや商業施設が多い傾向にあります。
時間をどのように計るのかというと、クルマを降りる前に駐車した時間を示す表示を車内に置いていきます。
管理人がその表示を確認し、制限時間を超えている場合はペナルティを課せられることがあります。
▲無料駐車に制限時間が設けられている場合、このように到着時刻 / 駐車開始時刻を示しダッシュボードに置いてクルマを離れる
話を戻しますが、地方では標識さえない場所では遠慮なく駐車して、通行するクルマが駐車車輌を避けることや、対向車が来た場合は待機を強いられるといったことも珍しくありません。
それくらい日常的なことであり、人々に受け入れられているということでもあるのだと思います。
▲駐車車輌を避けて走るドライバーたち
ここまでお伝えしてきたような環境ですので、長期間にわたり路上駐車で停め続けることもできてしまうわけです。
ただし、今まで駐車可能だった場所が、ある日突然駐車禁止になることもあるので注意が必要です。
例えば引っ越しや荷物の搬出入、工事などにより、一定の区間が駐車禁止になる場合です。
基本的には数日前には告知され、いつからいつまで駐車禁止になるのかを把握することができます。
しかし、もしその知らせに気づかないまま駐車し続けてしまうと、罰金を課せられるか、場合によってはレッカー移動されてしまうことになります。
▲事前に告知された駐車禁止の標識。10月9日の7時~19時までは駐車禁止であることを示している
■おわりに
いかがでしょうか。
日本とドイツを比較してみると、駐車事情一つとっても、似ているところもあればだいぶ違っている側面もあり、なかなか面白いと思います。
今後も、クルマそのもののみならず、今回のように交通事情のドイツあるあるを発見したら、紹介していきたいと思います。
[ライター・画像 / Shima]