プリウスの年間維持費は安い?高いと思ったときの対処法も紹介

目次
1.プリウスの特徴 2.プリウスの維持費の内訳 3.プリウスの年間維持費はいくら? 4.プリウスの維持費が高いと思った時の対処法 5.まとめ

発売から20年以上もの間、高い人気を保ち続けるプリウス。購入を検討しているものの維持費が高いかどうか気になる方も多いでしょう。

プリウスは低燃費なため、他の車種より維持費を抑えられます。ただし、年式が低い場合は税金が重課されたりメンテナンス費用が高くなったりするため、中古で購入する際には十分に検討しなければなりません。この記事では、プリウスにかかる維持費や、高いと思ったときの対処法を紹介します。

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プリウスの特徴

プリウスはトヨタが販売しているハイブリッドカーです。カローラの世界累計販売台数223万台(ハイブリッドのみ)に対し、プリウスは577万台と世界中で大ヒットしています。(※2022年3月時点)1997年に初代モデルが販売され、現在ではエコカーの代名詞的存在として知られています。

プリウスの大きな特徴は、燃費がよく経済的負担を軽減できる点です。負担が大きい発進時や低速時はモーターのみを使用し、通常走行時にはエンジンと併用させて効率よく駆動するため、低燃費を実現しています。エンジンへの負担が少なく、故障が少ないこともプリウスの特徴の1つです。

また、プリウスのボディデザインには「トライアングルシルエット」が採用されています。トライアングルシルエットとは、三角形型のボディデザインのことで、運転席の頭上を頂点として前後に向かってなだらかに下降しています。空気抵抗を減らしつつ先進性を感じさせる、プリウスの象徴ともいえるボディスタイルです。

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プリウスの維持費の内訳

2009年式プリウス L(型式:DAA-ZVW30)をもとに、維持費を算出しました。燃料代、自動車税、車検費用、メンテナンス費用の具体的な金額を算出しているため、ぜひ参考にしてください。

燃料代

2009年式プリウス Lの燃費は32.6km/L(JC08モード)と、他の車種と比べ低燃費な特徴があります。仮に往復30km先の勤め先まで運転した場合、1ヶ月分の燃料代は3,470円、1年間に換算すると4万1,640円です。

※2024年5月27日時点のガソリン平均価格を参考に算出
※ガソリン価格 171.4円 × 走行距離 660km(30km×22日)÷ 燃費 32.6km/L

ただし、JC08モードはあくまでも目安であり、渋滞や運転方法などによって燃費は変動します。実燃費は20.2km/L程度といわれているため、目安の燃料代より高くなることに留意してください。

なお、燃費が20.2km/Lの場合、1ヶ月分の燃料代は5,600円、1年間に換算すると年間6万7,202円です。

自動車税

自動車税は、クルマの排気量に応じて税額が定められています。今回例に挙げたモデルの排気量は1,797ccであり、1.5L超〜2L以下に該当するため税額は3万9,500円です。(2019年9月30日以前に初度登録した場合)

ただし、2009年式のプリウスは初度登録から13年以上経過していて重課の対象に含まれる可能性が高いため、税額は4万5,400円かかるでしょう。同クラスの現行モデルより5,900円も高くなります。

▼自動車税の一覧はこちらの記事に掲載しています。
クルマの維持費はどのくらいかかる?車を保有する際にかかる費用の一覧を解説

任意保険

【条件】
・年齢:30歳
・等級:6E(30歳以上を補償)
・免許:ブルー
・使用目的:通勤・通学
・運転者:本人限定

【補償内容】
・対人賠償保険:無制限
・対物賠償保険:無制限
・対物超過特約:あり
・人身傷害保険:3,000万円/1名 ※車内のみ
・入院時諸費用特約:なし
・車両保険:あり(車両保険金額:50万円)
・弁護士特約:なし
・免責金額:1回目5万円、2回目10万円

上記の内容でシミュレーションすると、プリウスの任意保険料は年間9万1,331円です。ただし、年式が低いため車両保険金額は50万円までしか設定できません。※2024年5月18日時点

50万円では、修理費用を十分にカバーできない可能性があるため、この場合は車輌保険に加入しない方が多い傾向にあります。

ただし、ローンが多く残っていたり、クルマが壊れた際にまとまったお金を出せなかったりする場合は車両保険への加入を前向きに検討しましょう。保険会社に相談することで、収支状況やローンなども踏まえたアドバイスを受けることができます。

なお、車両保険を付帯しなかった場合の任意保険料は、年間6万7,255円です。

車検

ディーラーで車検を受けた場合、プリウスの車検代は以下のとおりです。

・重量税:3万4,200円 ※初度から13年経過で算出
・自賠責保険料:1万7,650円
・印紙代:1,800円
・車検費用:6万6,000円
・合計:11万9,650円

上記はあくまでも目安であり、車輌の状態次第では車検代がさらにかかるケースもあります。

また、車輌重量1.5t以下の重量税は本来2万4,600円ですが、2009年式プリウスは初度登録から13年以上経過していて重税される可能性が高いため、税額は3万4,200円かかるでしょう。

▼重量税の計算方法については以下の記事で解説しています。
自動車重量税とは?計算方法や納付のタイミングをわかりやすく紹介

メンテナンス費用

プリウスのメンテナンス費用の目安は、以下のとおりです。

・法定1年点検:1〜2万円
・エンジンオイル交換:5,000円〜1万円程度 / 3,000〜5,000kmに1回
・ワイパーゴム交換:1,000〜3,000円程度 / 6ヶ月に1回
・冷却水補充:1,000円程度
・エアコンフィルター交換:5,000円程度 / 年1回
・ブレーキオイル交換:5,000円〜1万円程度 / 年1回
合計:2万7,000円〜4万9,000円程度

年間のメンテナンス費用は、多く見積もっても5万円程度と見込んでおけばよいでしょう。

ただし、タイヤやバッテリーなどの交換が必要な場合は、さらにメンテナンス費用がかかります。タイヤは「走行距離3万km程度」または「3〜5年に1回」が交換目安で、費用は以下のとおりです。

・15インチ  1万5,000円〜 5万円程度
・16インチ 2万4,000〜52,000円程度
・17インチ 2万4,000〜6万円程度
・18インチ 2万6,000〜8万円程度
※タイヤメーカーによって金額が異なります

タイヤの料金に加えて、5,000円程度の工賃も発生します。

また、プリウスのバッテリーには「駆動用」と「補機」の2種類があります。駆動用バッテリーとは、クルマのモーターを動かすメインバッテリーのことです。走行距離15万〜20万kmを目安に交換し、費用は18万円程度です。

一方、補機バッテリーはハイブリッドシステムを起動させるほか、電装品を稼働させる役割があります。寿命は通常のバッテリーと同様に2〜3年程度で、3万円程度の交換費用が発生します。

なお、洗車もクルマの維持に欠かせません。コイン洗車場を利用する場合、1回につき500〜1,000円程度の費用がかかります。

プリウスの年間維持費はいくら?

2009年式プリウス Lの年間維持費の目安は以下のとおりです。

・燃料代:6万7,202円
・自動車税:4万5,400円
・任意保険料:9万1,331円
・車検費用:5万9,825円 ※2年ごとにかかる費用の半分
・メンテナンス費用:5万円
合計:31万3,758円

月々2万6,000円程度かかる計算です。ローンでプリウスを購入している場合、月々の返済額もかかります。また、駐車場を契約している場合は、毎月駐車場代が加わることに留意してください。

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プリウスの維持費が高いと思った時の対処法

プリウスの維持費が高いと思ったときは、メンテナンス費用を抑えるとよいでしょう。税金はあらかじめ税額が決められているため、メンテナンス費用のように所有者次第で抑えられるものではありません。

たとえば、ディーラーの工賃は高い傾向にあるため、カー用品店や修理工場に依頼するといった方法です。

また、国産メーカーより安い韓国や台湾などの輸入タイヤにすれば、交換費用を抑えられます。バッテリーは新品ではなく、リビルド品を活用することもよいでしょう。

ただし、メンテナンス費用で抑えられるのは、全体から考慮するとわずかな金額です。

プリウスの維持費がどうしても高いと思ったときは、手放すことも検討してみてください。手放す際は、プリウスを高価買取の対象としている業者や、年式が低くてもクルマをしっかり評価してくれる買取店に売却するとよいでしょう。

まとめ

プリウスは、低燃費のため他の車種よりも経済的負担は抑えられるものの、年間維持費は約31万円かかります。ある程度の予算は必要なため、維持費を抑えたい場合はメンテナンス費用を抑えなければなりません。

ただし、抑えられるのは全体から考慮するとわずかな金額です。プリウスはリセールバリューが高く、高価買取してもらえる可能性があるため、維持費が高いと思ったときは手放すことも視野に入れることをおすすめします。

手放す際は、プリウスの価値をしっかり評価してくれる買取店に売却するとよいでしょう。

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