R33スカイラインの維持費を旧車専門店が徹底解説!内訳から購入後の対処法までお伝えします

目次
1.R33スカイラインの特徴 2.R33スカイラインの維持費の内訳 3.R33スカイラインの年間維持費はいくら? 4.R33スカイラインの維持費が高いと思った時の対処法 5.まとめ

走行性能と快適性をあわせもち、登場から30年以上経過した今も愛されているR33スカイライン。R33の維持費はどれくらいかかるのか、気になっている方もいるのではないでしょうか。

維持費を確認しないまま購入すると、維持ができなくなって手放すことになりかねません。

そこで今回は、R33スカイラインの維持費について詳しく解説します。維持費の目安を確認し、購入の判断に役立ててください。

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R33スカイラインの特徴

1993年に登場したR33スカイラインは、ユーザーからの不評を買った一方で、多くの新機能を導入した革新的なモデルです。

先代のR32よりも、全長が140mm長くなり全幅も125mm拡大し、ボディが大型化しました。その結果、デザイン面については「大きい」「太った」「おとなしく見えすぎる」といった批判的な意見が噴出。しかし、現在においては、広い室内空間と優れた衝突安全性を実現した端正なスタイルが高い評価を受け、人気が高まっています。

また、1995年に登場したGT-Rには電動式後輪操舵システム「スーパーHICAS」と、電子制御トルクスプリット式4輪駆動システム「アテーサE-TS」が搭載され、優れた走行性能を実現しました。ニュルブルクリンクサーキットで、先代モデルのR32より21秒もタイムを縮めたことが何よりの証拠です。また、280psを発生させる6気筒ターボのRB26DETTエンジンは、5速MTと相まって運転する楽しさをドライバーに感じさせてくれるでしょう。

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R33スカイラインの維持費の内訳

ここからは、R33スカイラインに必要な維持費を5つに分けて、具体的な金額を解説します。
※金額は、1993年式 R33スカイライン GTS25tタイプMを例に算出

燃料代

R33スカイライン GTS25tタイプMは、IC付きターボを備えたRB25DET型エンジンのハイオクガソリンモデルです。10.15モードのカタログ数値で10.2km/L、実燃費は約7km/Lといわれています。走りが楽しめるモデルとしては、納得できる燃費といえるでしょう。

燃料代を具体的にシミュレーションした結果は、以下のとおりです。

1ヶ月通勤で1,000キロ走行したと仮定すると、消費するガソリンは142.8L、ガソリン代は2万5,814円(※1)、年間で換算すると30万9,768円(※2)ほどかかる計算になります。

※1 燃費は7km/Lで算出
※2 2024年2月22日のハイオクガソリン1Lあたりの平均価格180.7円で算出

自動車税

R33スカイラインは、2L〜2.5L以下の自家用自動車に分類され、2024年2月現在の基本税額は4万5,000円/年です。しかし、初年度登録から13年を超えるケースが多いため、15%の重課税が適用されて年間5万1,700円がかかります。

任意保険

R33スカイラインの任意保険料を、大手のネット型保険で見積もりをとった結果、約6万7,000円/年でした。条件と保証内容は以下のとおりです。

<条件>
年齢:30歳
等級:6E
使用目的:通勤・通学
運転者:本人限定

<補償内容>
対人賠償(1名につき):無制限
対物賠償(1事故につき):無制限
対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり
人身障害:あり(車内のみ補償)
人身障害(保険金額/1名につき):3,000万円
入院諸費用特約:なし
車輌保険:なし

スポーティなクルマとしては平均的な金額といえます。ただし、車輌保険を付帯できない可能性がある点には注意が必要です。R33スカイラインはプレミア価格が付く旧車ですが、一般的な任意保険では考慮されないため車輌価格が0円と算出されます。よって、車輌保険は付帯できない場合があります。

車検

R33スカイラインを自家用乗用車で登録した場合の車検代は、10万7,750円です。内訳は以下のとおりです。

自賠責保険(24ヶ月):1万7,650円
自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出
印紙代:2,300円 ※認定工場の場合
車検料:5万円
合計:10万7,750円

※車検料は、内容や整備工場などによって増減します

R33スカイラインは登場から30年以上経過した旧車のため、重量税が高めの設定です。車検は2年ごとですが、計画的に予算を準備する必要があります。

メンテナンス費用

R33スカイラインのメンテナンス費用としては、年間5万円程度を見込んでおくとよいでしょう。想定される内容としては、以下のとおりです。

・洗車代
・ワイパーゴム交換
・ウォッシャー液交換
・冷却水交換
・エアコンフィルター交換
・エアクリーナー交換
・エンジンオイル交換
・オイルフィルター交換
・ブレーキオイル交換

R33スカイラインならではの走りを楽しむと上記の内容にプラスして、タイヤ代が加わるかもしれません。その場合、205/55R16のタイヤサイズのため、1万〜3万5,000円/本×4=4万〜14万円の追加を考慮する必要があります。

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R33スカイラインの年間維持費はいくら?

R33スカイラインの年間維持費は、約53万円となります。内訳の金額を含めた詳細は以下のとおりです。

<自家用車登録のR33年間維持費>

ガソリン代:30万9,768円
自動車税:5万1,700円
任意保険:6万7,000円
車検:5万3,875円(2年ごとにかかる費用の半額分)
メンテナンス費用:5万〜19万
合計:53万2,343〜67万2,343円

月額に換算すると、4万4,300〜5万6,000円ほどが必要な計算です。もし、ローンで購入した場合や月極駐車場を契約した場合、さらに費用がかかります。

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R33スカイラインの維持費が高いと思った時の対処法

R33スカイラインの維持費は、決して安いとはいえません。30年以上前のクルマであるため、丁寧なメンテナンスが必要です。乗り方の工夫によって、ガソリン代をはじめとする消耗品の費用は多少抑えられます。

もし、あらゆる手を尽くしても維持費が高いと思った場合は、手放すことも1つの選択肢です。R33スカイラインはファンからの人気も高く、適切にメンテナンスされていれば、高く売却できる可能性があります。

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まとめ

R33スカイラインは、発表当時よりも現在のほうが高く評価されている1台です。当時は評価されなかった大型化によって後席の室内空間が確保されており、セダンとしての快適性は十分なものがあります。さらに、スカイラインならではの高い運動性能を5速MTで操る喜びは、ほかに変えられないものといえるでしょう。

ただし、維持費は1ヶ月に4万4,300〜5万6,000円ほどかかります。もし、維持費の部分で困った場合は、手放す選択も考えておきましょう。クルマは実車に触れてわかることが多いため、まずはいい状態のR33スカイラインがあるか情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。

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