車のローン残債を確認するには?ローンを早く減らす方法や乗り換え時の注意点を解説!

目次
1.車のローン残債を確認する方法とは? 2.車のローン残高を早く減らす方法 3.ローン残債があっても車は乗り換えられる? 4.ローン残債がある車を売却する時の注意点 5.まとめ

自動車ローンの返済期間は、金融機関にもよりますが3~10年と比較的長期で設定されることが多い傾向にあります。長期ローンを組むと、月々の負担が減るというメリットがあります。

とはいえ、長い返済期間中にライフステージが変わったり、新型車が発表されたりすると、車を乗り換えたくなることがあるかもしれません。ローン返済中に車を乗り換えるには、さまざまな手続きが必要ですが、まずはなんといっても残債を確認することが大切です。

そこで今回は、車のローン残債を確認する方法や、新しい車に乗り換える際の注意点などについて解説します。

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車のローン残債を確認する方法とは?

車を維持するためには、ローンの支払いだけではなく、保険代やガソリン代、車検代などさまざまな費用が必要です。ローンの支払いが家計の大きな負担となっている場合は、ローンの残債を確認し、支払い方法やローンの見直しを検討しましょう。

また、車の買い替えや売却を検討している際も、ローン残債のチェックは必須です。はじめに、車のローン残債を確認する方法を3つご紹介します。

ローン会社のWebサイトで照会する

ローン会社の中には、Webサイト内に利用者向けのページを用意している会社もあります。時間や場所を選ばずいつでも残債の確認ができるため、おすすめの方法です。利用者向けのページにログインするためには事前の登録が必要となり、メールアドレスやパスワードなどの情報を用意しなければなりません。

また、カードローンではカード番号も必要な場合があります。ログインに必要な情報は、契約時に通知されていることがほとんどですが、わからないようであればローン会社に問い合わせてみましょう。

支払金一覧表を確認する

支払金一覧表とは、契約内容や支払い方法、金額などが記載された書類のことで、契約時または契約後に渡されます。ローン会社により手続き方法は異なりますが、書類を郵送してもらう方法のほか、Webサイトの利用者向けページからPDF形式で閲覧できる場合もあります。

支払金一覧表では、現在のローン残高はもちろん、今後の支払いスケジュールも確認できます。ただし、返済が遅れてしまったことがある、ボーナス払いで多めにローンの返済をしたことがある場合には、実際のローン残高と書類上の金額が一致しない可能性がありますので注意しましょう。

電話で問い合わせる

車のローンを組んだ会社に、電話で問い合わせて残高を確認する方法もあります。Webサイトで照会ができなかったり、支払金一覧表を紛失してしまったりした際は、電話で確認するとスピーディーで確実です。

ただし、氏名や生年月日などの本人確認があるため、問い合わせは契約者本人が行いましょう。また、夜間や土日は対応していないこともあるため、営業時間を確認するようにしましょう。

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車のローン残高を早く減らす方法

ローンを組んで車を持つメリットは、一度に大きな金額の出費をせず、月々の支払いに分散できる点です。しかし、収入・支出のバランスが変わってローンが家計の負担となってしまった場合や、新しい車への乗り換えを考えている場合には、少しでも早くローンの残高を減らしたいものです。次に、ローンの残高を早く減らす方法について解説します。

一括返済

一括返済は、ローンの残額を一度に返済することで支払い期間を短縮する方法です。まとまったお金が用意できるのであれば、一括返済することで返済を終わらせることができます。
ローンは借入金額に対して利息がかかるため、期間が長いほど返済額が多くなりますが、少しでも早く返済することで利息分を節約でき、通常通りローンを支払うより、返済総額を減らすことにつながります。
※たとえ同じ金利でも、支払い回数が多いほど、もしくは期間が長いほど利息が増えるため、総支払額は多くなります。

また、車の所有権をローン会社が持っている場合、返済後に所定の手続きを経ることで自分の名義に変更できるため、いつでも自由に売却できるようになるというメリットも得られます。ただし、ローン会社によっては一括返済を行う場合に手数料が発生する場合もあるため、手数料の有無や金額、返済総額などを確認した上で手続きを進めましょう。

繰り上げ返済

一部繰り上げ返済は、ローン残債の一部を先に返済する方法です。ローン残債を一括で返済できるほどの余裕はないものの、ボーナスなどでまとまった費用が用意できる場合は、一部繰り上げとしてそれらを充てる方法もあります。一括返済ほど大きなメリットは得られませんが、前倒しで返済することで利息を減らせます

一部繰り上げ返済の返済方式は主に2つです。一つは、返済期間を変えず、月々の返済金額を減らす返済額減額方式、もう一つは、返済期間を短くする期間短縮方式です。

ただし、ローン会社によっては一部繰り上げ返済を行うことで手数料が発生する場合もありますので、事前に確認しておきましょう。また、ディーラーローンの場合、一部繰り上げ返済に対応していないケースもあります。

借り換え

借り換えとは、ローン会社を見直して、今よりも低い金利でローンを組むことです。これにより、車のローン残債を早く減らせる可能性があります。ほかにもローンを組んでいる場合、複数のローンを一本化するおまとめローンを選ぶことも一つの方法です。

ただし、返済期間がほとんど残っていない場合や、借り換え前後の金利差が0.1〜0.2%程度と小さい場合、返済総額はあまり変わらないかもしれません。また、手数料が必要になるケースでは、かえって支払総額が増えてしまうこともあるため要注意です。

ローン残債があっても車は乗り換えられる?

ローンが残っているけれど今の車を手放して乗り換えたい、というケースもあるでしょう。このような場合、新しく車を購入することはできるのでしょうか。続いては、ローン残債がある状態で車を乗り換える方法をご紹介します。

ローンが残っていても乗り換え自体は可能

現在の車のローンが残っていても、新しい車に乗り換えること自体は可能です。ただし、買い替えることでローンが相殺されるわけではないため、引き続きローンを支払いながら、新しい車の購入費用を負担しなければなりません。

2台分の支払いが必要になることを踏まえると、ローンを完済してから買い替えることが望ましいでしょう。併せて、これまで乗っていた車をできるだけ高い金額で買い取ってもらうなどの工夫も必要です。

買取額 > ローン残債の場合

走行距離が少ない、人気の車種である場合には、高額の査定を提示してもらえるケースもあるため、買取金額がローンの残債を上回る可能性があります。例えば、ローンの残債が50万円の車を、60万円で買い取ってもらうことができれば、ローンの支払いをまかなうことができます。

買取額 < ローン残債の場合

ローン残高がある車の乗り換えにおいて注意しなければならない点は、車の買取額より残債が上回った場合の対応です。たとえば、車のローン残債が50万円に対して買取額が35万円の場合、15万円はローンとして残ります。残りの金額のみで再度ローンを契約することもできますが、かえって金利が高くなることも少なくありません

新しい車を契約し、乗り換える気になっていたにもかかわらず、新たにローンが組めなくなってしまったという事態を招かないためにも、返済計画に無理がないかを見極めることが大切です。

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ローン残債がある車を売却する時の注意点

ローン残債がある状態で車を乗り換える場合には、通常よりも確認と手続きが多くなることがあります。最後に、ローン残債がある車を売却する時の注意点について解説します。

車の所有権を確認する

まずは、車の所有権について確認しましょう。「自分で購入したのだから、名義は自分にあるのでは?」と思いがちですが、信販会社やディーラーでローンを契約した場合、ローン会社が所有権を持っているケースが多くあります。ただし、銀行などの金融機関でローンを組んだ場合は、返済中も名義人は自分であることが一般的です。

所有者の名前は、車検証の「所有者の氏名又は名称」の欄に記載されています。そこに自分の氏名が記載されていれば、車は本人の所有物です。

この欄が信販会社あるいはディーラーの名称になっていた場合は、ローンの完済と、所有権を自分に変更する「所有権の解除」という手続きを行わなければ、車を売却することができません。

所有権が自分にあるケース

所有権が自分にある場合でも、契約書はよくチェックする必要があります。「完済前の売却を禁止する」「ローン完済まで信販会社が所有権を留保する」といった記載がある場合、車が担保になっているため、完済まで車を自由に売却することはできません。これらの条件がなければ、特に手続きをする必要なく、売却、譲渡、処分が可能です。

所有権が自分ではないケース

所有権が自分ではない「所有権留保」とは、万が一契約者がローンを返済できなくなった時に備え、ディーラーや信販会社が車の所有者となり、勝手にその車を売却・譲渡・処分できないようにする制度です。

車の名義を自分に変更するためには、所有権の解除に関する手続きをしなければなりません。もとの名義人(ディーラーや信販会社)と、解除後の名義人(自分)がそれぞれ書類を用意し、管轄の陸運局に出向いて、所有権解除の手続きと名義変更の手続きを行います。手続きは自分自身で行えるほか、ディーラーや信販会社に代行してもらえる場合もあります。

【所有権の解除のために用意する書類】
・車検証
・印鑑証明書(発行から3ヶ月以内)
・ローン完済証明書
・納税証明書
・印鑑
・所有権解除依頼書
・委任状
※ディーラーやローン会社側でテンプレートを用意しているケースがほとんど

【名義変更のために用意する書類】
・手数料納付書
・車検証
・印鑑証明書(発行から3ヶ月以内)
・自動車取得税・自動車税納税証明書
・申請書
・譲渡証明書
・車庫証明書
・印鑑(新所有者の実印)
・委任状

まとめ

車のローン残債は、ローン会社のWebページのほか、支払金一覧表や電話での問い合わせでも確認することができます。車のローン残債がある場合の乗り換えを検討する際には、まずローン残債を正確に確認し、少しでも早く返済できる方法を見つけましょう。ローン会社を見直せば、当時より金利の低い会社が見つかるかもしれません。

また、残債が買取額を上回る場合には、残ったローンの支払い方法についても併せて検討し、無理のない資金計画を立てましょう。車の買取相場は日々変動するため、相場が高いのであれば、早めの売却をおすすめします。

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