事故で廃車を選んだ方がよいケースとは?修理を選んだ方がよいケースや修理を選ぶ際の注意点

目次
1.事故で廃車を選んだ方がよいケース 2.事故で修理を選んだ方がよいケース 3.修理を選ぶ際の注意点 4.事故で廃車にするときにかかる費用 5.事故で廃車にするときは保険金を受け取れる可能性がある 6.事故による廃車手続きの方法

事故で車が損傷した場合、修理と廃車のどちらを選ぶか迷う方も多いでしょう。今回は、事故で廃車を選んだ方がよいケースや修理を選んだ方がよいケース、修理を選ぶ際の注意点などについて解説します。事故で修理か廃車を検討中の方は参考にしてください。

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事故で廃車を選んだ方がよいケース

まずは、事故で廃車を選んだ方がよいケースについて解説します。

フレーム部分が破損している

フレーム部分が破損している車は、損傷の度合いが大きければ修理ではなく廃車を選んだ方がよいでしょう。フレームは車の骨格部分のことで、歪みや損傷は完全には修理できません。事故によりフレームが破損すると、修理してもハンドル操作で違和感が出ることや走行時に不安定になるなどの不具合が起こります。

近年の車は事故のときにフレームで衝撃を分散・吸収させ、客室を守るように作られています。その特性として昔の車よりもフレームが破損しやすくなっているのです。修理の見積り時に破損状況をよく確認して、廃車か修理のどちらかを選びましょう。

主なフレーム部分
サイドメンバー、クロスメンバー、インサイドパネル、ピラー、ダッシュパネル、ルーフパネル、フロア、トランクフロア、ラジエターコアサポート(修復しても事故車扱いにならない。他の骨格部分と接しているため、衝撃の強さによって他への歪みや破損につながる)

水没した

水没した車は、エンジンや室内に浸水していると廃車を選んだ方がよいでしょう。集中豪雨や津波、洪水などが原因で水没した車は、直後の不具合だけでなく後に電気系統のトラブルや重要箇所のサビが発生するリスクがあります。走行中に突然車が止まるなど大事故に発展する可能性もあるため、修理業者とよく相談して修理か廃車の判断をしましょう。

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事故で修理を選んだ方がよいケース

続いて、事故で修理を選んだ方がよいケースについて解説します。

修理費用が低額

修理費用が低額な場合は、修理を選びましょう。修理費用が低額な場合は後の走行に支障が起こることも少ないため、廃車や乗り換えを選ぶ必要はありません。修理業者に修理内容を詳しく確認して、修理することを決めたら早めに着手してもらいましょう。

走行距離が短い

走行距離が短い場合は、見積額に問題がなければ修理を選びましょう。古い車や走行距離が長い車は、高額な修理代を負担するより廃車して買い替えることをおすすめします。しかし、新しい車や走行距離が短い車は、保険による補償がなければ同クラスの車の購入に大きな費用負担が発生するため修理がおすすめです。

メーカー保証を利用できる

メーカー保証を利用できるのは、新車登録から日が浅い車です。メーカー保証は保証期間3年の一般保証と保証期間5年の特別保証があるため、保証期間内の車は新車登録から最長でも5年以内となります。高額な修理代や自己負担が大きい場合を除けば、修理を選択した方がよいと言えるでしょう。

ただし、メーカー保証は事故の修理やそれが起因となる不具合については保証対象外です。後に不具合が起こりそうな破損については、自己責任で修理を判断する必要があります。修理業者とよく相談して決めるようにしましょう。

次の車検までの期間が長い

次の車検までの期間が長い場合は修理を選びましょう。車検代も高額で廃車しても還付金がそれほど戻るわけではありません。修理代が高額で後に不具合が起こりそうな場合は廃車、数万円で修理できる場合は修理がおすすめです。

修理を選ぶ際の注意点

修理を選ぶ際の注意点について解説します。

保険を使う場合は等級に影響する

修理や乗り換えに保険を使う場合は等級に影響します。自動車保険の等級は一般的に1~20等級です。車両保険で修理や乗り換えを行った場合、1または3等級ダウンして後の保険料の割引割増率に影響が出るため、修理代が低額であるほど注意が必要です。

車両保険使用時の等級ダウン例
3等級ダウン........他車との衝突や自損事故、当て逃げにあったときに自分の車を修理する場合
1等級ダウン........盗難、水災、いたずら、飛び石による自分の車の修理代
※詳しくはご加入の保険会社や保険代理店にお問い合わせください。

無理な修理はトラブルにつながる

無理な修理はトラブルにつながります。損傷が大きく修理しても後にトラブルが多発する可能性が高い状態のときは、修理ではなく廃車を選びましょう。高額な修理代を負担しても、走行中に止まることや何度も不具合が起きて修理を繰り返すリスクがあります。

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事故で廃車にするときにかかる費用

事故で廃車にするときにかかる費用は、抹消登録の手数料や解体費用などです。抹消登録手続きを業者に依頼すると代行費用がかかり、車が自走できない場合はレッカー代も必要となります。事故車専門の買取業者が利用できる場合はそちらに依頼しましょう。

事故で廃車にするときにかかる費用の一例
永久抹消登録........手数料0~350円、代行手続費用 5000~1万円
解体費用........1万円~
レッカー代........0~数万円(業者によって異なる)

事故で廃車にするときは保険金を受け取れる可能性がある

事故で廃車にするときは保険金を受け取れる可能性があります。車両保険や事故相手が加入している対物保険、臨時費用や新車特約など加入している自動車保険のプランや特約によって受け取れる保険金は様々です。加入している自動車保険の内容は常に把握しておくようにしましょう。

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事故による廃車手続きの方法

事故による廃車手続きの方法について解説します。

永久抹消登録の流れ

永久抹消登録は、修理が不可能で車を解体するときに行う手続きです。

永久抹消登録の流れ
①解体業者を探す
②解体
③解体業者からナンバープレートを受取り、移動報告番号と解体報告日を確認
④陸運支局で手続き
・ナンバープレート返却
・受領印が押された手数料納付書を受取り窓口に書類提出
・税申告窓口に自動車税、自動車取得税申告書提出
・自動車重量税還付申請
⑤自賠責保険の引受保険会社で解約手続き(郵送も可)
※自賠責保険の解約には自賠責保険証明書原本、本人確認証、自動車損害賠償責任保険承認請求書、廃車またはナンバープレート返納を証明する公的書類(登録事項証明書など)、解約返還保険料の振込口座が別途必要です。

必要書類
・車検証
・印鑑証明証(発行から3ヶ月以内のもの)
・実印
・還付金受取口座
・マイナンバーカード(重量税の還付に必要)
・解体にかかる移動報告番号及び解体報告日(リサイクル券に記載)
・ナンバープレート
・永久登録抹消申請書(ダウンロードも可)
・自動車税、自動車取得税申告書
・手数料納付書(手数料は不要)

一時抹消登録の流れ

一時抹消登録は、一定期間車に乗らないときに行う手続きです。解体せずに車を手もとに残しておく場合に行います。

一時抹消登録の流れ
①ナンバープレートを取り外す
②陸運支局で手続き
・ナンバープレート返却
・350円の印紙を購入して手数料納付書に貼り付け必要書類と共に窓口に提出
・税申告窓口に自動車税、自動車取得税申告書提出
③自賠責保険の引受保険会社で解約手続き(郵送も可)
※自賠責保険の解約には自賠責保険証明書原本、本人確認証、自動車損害賠償責任保険承認請求書、廃車またはナンバープレート返納を証明する公的書類(登録事項証明書など)、解約返還保険料の振込口座が別途必要です。

必要書類
・車検証
・印鑑証明証(発行から3ヶ月以内のもの)
・実印
・ナンバープレート
・一時登録抹消申請書(ダウンロードも可)
・自動車税、自動車取得税申告書
・手数料納付書(検査登録印紙代350円)

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