クルマの売却に掃除はどれだけ影響する?掃除のポイントを解説

目次
1.クルマを売る前の掃除は査定に影響する? 2.クルマの内外装の査定で影響を与えるもの 3.クルマの掃除の方法 4.クルマ売却前の掃除は業者に依頼できる 5.まとめ

クルマの売却を検討している方のなかには「掃除をすれば査定額はアップするの?」と疑問に思われている方も多いでしょう。きれいな方が高く売れそうと思う一方で、どれだけ手間をかけるべきかの線引きは難しいものです。

本記事では、クルマ売却前の掃除が査定にどう影響するかや、効果的な掃除方法とポイントをまとめて紹介します。

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クルマを売る前の掃除は査定に影響する?

クルマを売る前の掃除は査定に影響する?

結論からいうと、クルマの掃除は査定に影響する場合とそうでない場合があります。それぞれ詳しくみていきましょう。

かなり汚れていたのであれば影響する

汚れが目につくほどの状態であれば査定に影響します。また、人が査定するため、気になるところがあればマイナスになる可能性はゼロではありません。

他人のクルマに自分が乗ることを思い浮かべると、どこが気になるのかイメージしやすいでしょう。マットや天井を掃除するのもよいですが、シートやダッシュボードなど目につきやすいところが汚れていないかを重点的にチェックしましょう。

少しの埃や小さなゴミなどは影響しない

埃や小さなゴミは査定額に影響しません。なぜなら、買取り後に清掃するためです。

しかし、きれいな車内は査定士に好印象を与えられる可能性があります。満足できる査定額となるように、できる範囲で掃除をしておくとよいでしょう。

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クルマの内外装の査定で影響を与えるもの

査定士が注目するポイントを理解することで、負担をおさえつつ効果が見込める掃除が可能です。ここからは、クルマの内外装で査定に影響するポイントを3つ紹介します。

汚れ

目に見える汚れは査定に影響します。特に下記のような場所の汚れに注意しましょう。

  • ・ボンネット
  • ・シート
  • ・ヘッドライト周り
  • ・給油口
  • ・足回り

クルマは、日常のちょっとした行動によって汚れていきます。外装であれば泥や砂埃、日光などによって汚れたり劣化したりします。内装は皮脂や汗などで汚れます。加えて、子供がいる家庭では食べこぼし、ペットを飼っている家庭なら抜け毛などが汚れの原因となるでしょう。

汚れは放置すると後から落とすのが難しい場合もあるため、早めの対処と汚れを防ぐ習慣が大切です。

におい

クルマのにおいも査定に影響します。とくに、タバコとペットのにおいや汚れは査定額に大きく響くため、該当する方は注意が必要です。においの原因について下記にまとめました。

においの種類

主な発生場所

考えられる査定への影響

タバコ

・シート
・天井
・フロアマット
・エアコンフィルター

査定基準で減点対象と定められている

ペット

・シート
・フロアマット
・ドアトリム

査定基準で減点対象と定められている

カビ・湿気

・エアコン内部
・フロアマット下
・トランク

クルマの管理状態が悪いと判断され、マイナス評価につながる可能性がある

なお、強い芳香剤でにおいを誤魔化そうとすると、染みついたにおいと混ざることで、さらに不快感が強くなる恐れがあります。

変色

シートやダッシュボードの変色も査定に影響します。とくに広範囲にわたる変色は、査定額が大きく下がってしまう可能性があります。

シートは素材によって変色のリスクがさまざまです。下記で愛車のリスクをチェックしてみてください。

・ファブリックシート:通気性がいい分、シミになりやすい
・本革・合成皮革シート:長期使用でひび割れ

クルマの掃除の方法

すべてを完璧にする必要はなく、査定士が注目するポイントを重点的に掃除することで、効率よくクルマの印象を向上できます。ここでは、効果的な掃除の方法を紹介します。

外装の清掃

外装の状態でクルマの第一印象が決まります。下記3つの部分を重点的に掃除しましょう。

ボディ

査定前のボディ洗車でとくに気を付けたいのは、傷をつけないことです。無理に古い傷や小さなへこみを直そうとすると、かえって状態を悪くすることがあります。基本的な汚れを落とすことに集中しましょう。ボディ洗車のポイントは下記のとおりです。

ポイント

詳細

より重点的に掃除が必要な汚れ

・泥や鳥のフンなどの目立つ汚れ
・水アカ

用意する道具

・カーシャンプー
・ホース
・柔らかいスポンジ
・マイクロファイバークロス
・バケツ
・ウエス

手順

1.ホースでクルマ全体の汚れを流す
2.バケツにカーシャンプーを入れて泡立てる
3.泡立てたカーシャンプーをスポンジにつけ、ボディを優しく洗う
4.水でシャンプーを残さないように洗い流す
5.ウエスで水分を丁寧に拭き取る

注意点

・晴れた日の掃除は避ける
・いきなりスポンジでこすらず、砂や埃を先に洗い流す
・高圧洗浄機は使わない(傷がつく原因になる)

タイヤ周り

タイヤとホイールだけではなく、泥や砂が蓄積しやすいタイヤハウス内部の掃除も忘れないようにしましょう。タイヤ周りの掃除のポイントは下記のとおりです。

ポイント

詳細

より重点的に掃除が必要な汚れ

・泥汚れ
・ブレーキダスト
・サビ

用意する道具

・ブラシ
・ホース
・タイヤクリーナー
・ホイールクリーナー
・ウエス

手順

1.ホースでタイヤとタイヤハウスに水をかけ泥汚れを流す
2.ブラシでこびりついた泥汚れを落とす
3.タイヤクリーナーをタイヤに吹き付け、拭き取る
4.ホイールクリーナーでホイールの汚れを落とす

注意点

ブレーキ内部に水が入らないよう、勢いよく水をかけない

ステッカー

特殊なステッカーや大きなステッカーは、査定前に剥がすべきかどうか迷うかもしれません。そのような場合は、事前に買取業者に確認するのが賢明です。一般的には、個人的な趣味を表すステッカーは剥がしておいた方が無難でしょう。

ステッカーを剥がす際のポイントは下記のとおりです。

ポイント

詳細

より重点的に掃除が必要な汚れ

・ステッカーの剥がし跡
・糊残り

用意する道具

・ステッカー剥がし液
・ドライヤー
・タオル

手順

1.ステッカー剥がし液を使う場合は、使用方法に従ってステッカーに塗布し、時間を置いてから剥がす
2.ドライヤーを使う場合は、十分にステッカーを温めてからゆっくりと剥がす

注意点

・ステッカーを力ずくで剥がすと、ボディやガラスに傷がつく可能性がある
・ステッカーを剥がすのが難しい場合は、無理に剥がさずにそのまま査定に出す

内装の掃除

内装は、汚れの範囲とにおいが査定に影響します。注力したい3つのパーツの掃除方法を紹介します。

シート

シートの掃除では、まず掃除機で換気しながら汚れをかき出すことが大切です。砂や埃がひどい場合はマスクを着用し、歯ブラシや綿棒なども活用すると隙間や縫い目などの細かい部分の汚れを効果的に取り除けます。

シートを掃除する際のポイントは下記のとおりです。

ポイント

詳細

より重点的に掃除が必要な汚れ

・シミ
・汚れ
・ベタつき

用意する道具

・掃除機
・中性洗剤
・タオル
・粘着クリーナー(コロコロ)

手順

1.掃除機でシートのほこりやゴミを吸い取る
2.粘着クリーナーで取りきれない埃やペットの毛を取り除く
3.目立つ汚れは、中性洗剤を薄めてタオルに含みシートを拭く
4.水で濡らした別のタオルで洗剤を拭き取り、さらに乾拭きで仕上げる

注意点

・革のシートは専用クリーナーを使う
・強く擦るとシートを傷める可能性があるため、優しく丁寧に作業する
・掃除後は乾燥させてカビやにおいを防止する

フロアマット

フロアマットはタバコのにおいや飲み物がこぼれた跡、ペットのニオイなどが染み込みやすい場所です。普段の掃除で気にかけたことがない方も、査定前には一度掃除しておくことをおすすめします。その際、掃除後の乾燥が重要です。

フロアマットを掃除する際のポイントは下記のとおりです。

ポイント

詳細

掃除で注力する汚れ

・泥
・砂
・ゴミ
・シミ

用意する道具

・掃除機
・中性洗剤
・ブラシ
・ホース

手順

1.クルマからフロアマットを取り外し、砂やゴミを払い落とす
2.中性洗剤を水で薄め、ブラシでフロアマットを洗う
3.ホースで洗剤を洗い流し、乾燥させる
4.乾燥後、掃除機で細かいゴミを吸い取る

注意点

フロアマットはダニや雑菌が繁殖しやすいため、完全に乾燥させる

ダッシュボード

査定士が車内で最初に目にする可能性が高いダッシュボードは、内装の印象を左右します。エアコンの吹き出し口や計器パネル周りなど、細かい部分も忘れずに清掃することで好印象を与えられるでしょう。

ダッシュボードを掃除する際のポイントは下記のとおりです。

ポイント

詳細

掃除で注力する汚れ

・埃
・汚れ

用意する道具

・粘着クリーナー(コロコロ)
・クルマ用ウェットシート
・ダッシュボードクリーナー(中性洗剤)

手順

1.粘着クリーナーでダッシュボード上の埃を取る
2.ウェットシートで汚れを拭き取る
3.汚れがひどい場合、ダッシュボードクリーナーを使い、乾拭きで仕上げる

注意点

紫外線に弱いため、日頃からサンシェードやUVカットスプレーで保護する

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クルマ売却前の掃除は業者に依頼できる

自分で掃除するのが難しい場合や、より専門的な掃除を希望する場合は、業者に依頼することも可能です。具体的なメリットと主な依頼先は下記のとおりです。

【メリット】
・自分ではやり切れないクルマのすみずみまで掃除してもらえる
・自分で掃除する時間と労力を節約できる
・特殊な汚れや臭いも除去できる可能性が高い

【依頼先】
・カーディテイリングショップ
・洗車専門店
・ガソリンスタンド

なお、料金は依頼先によって異なります。掃除にコストをかけすぎると査定額アップ分を上回ってしまう可能性があることに留意しましょう。

まとめ

クルマを売却する際の掃除は、査定額に大きく影響するわけではありません。しかし、査定士の印象を良くする間接的な効果は期待できます。

査定前には下記のチェックリストを参考に、最終確認しておくとより安心です。

・シートの目立つシミや汚れは取れているか
・フロアマットの汚れやにおいはないか
・ダッシュボード周りの埃は取れているか
・エアコンから不快なにおいはしないか
・ドアポケットやグローブボックス内の小物は取り出したか
・外装の目立つ汚れは落としたか
・タイヤ周りの泥は取れているか
・トランク内は掃除したか

無理ない範囲の掃除で、満足のいく査定結果を目指しましょう。

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