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海外赴任が決まったとき、多くの方が頭を悩ませるのが愛車の所有についてではないでしょうか。売却したほうがよいのか、それとも所有し続けたほうがよいのかは、それぞれの家庭事情や経済的状況などにより異なります。
この記事では、海外赴任に伴うクルマの売却について、売るかどうかの判断基準や売却のタイミング、手続きの流れや必要書類まで詳しく解説します。海外赴任を控えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
海外赴任が決まった際にクルマを売るかどうかの判断基準
海外赴任が決まった際、クルマを売却するかどうかは、赴任期間や家族の状況、経済的な観点など、さまざまな要素を考慮して判断しましょう。
ここでは、海外赴任時にクルマの売却を検討したほうがよいケースと保有を検討したほうが良いケースについて解説します。
売却を検討したほうがよいケース
下記のような状況では、クルマの売却を積極的に検討するとよいでしょう。
赴任期間が1年以上の長期である場合
クルマは所有しているだけで自動車税、保険料などの維持費がかかります。車種によって金額差はありますが、自動車税だけでも年間の負担額は2万5,000円以上です。
1年以上の長期間にわたって海外赴任し、その間誰も使用する予定がない場合には売却したほうがよいでしょう。また、長期間の駐車により、バッテリーの劣化やエンジントラブルなどが発生するリスクも高まります。
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国内にクルマの管理を任せられる人がいない場合
長期間にわたる赴任であっても、日本にクルマを使う家族や管理を任せられる知人がいれば税金の支払いが滞ったり、クルマが故障して動かなくなったりするリスクは低いでしょう。しかし、誰にもクルマを任せられないのであれば、前述の通り維持費ばかりがかかるため売却することをおすすめします。
まとまったお金が必要な場合
海外赴任にともなってまとまったお金を用意する必要がある場合には、売却を検討してもよいでしょう。車種によっては数十万円単位で買い取りされるため、資金調達の選択肢の1つとして考えてよいといえます。
保有を検討したほうがよいケース
一方で、下記のような状況では、クルマの保有を検討する余地があります。
赴任期間が1〜2ヶ月程度の短期である場合
短期間であれば、帰国後の再購入コストと比較して、保有を継続するほうが経済的に有利な場合があります。1〜2ヶ月程度の赴任であれば、そのままにしておいても問題ないでしょう。ただし、1ヶ月近くクルマを動かさない場合バッテリーが上がってしまう可能性があります。お願いできる家族や知人がいれば、エンジンをかける程度でもよいので、クルマを動かしてもらえるよう依頼すると安心です。
家族が日本に残り、継続して使用する予定がある場合
クルマを必要とする家族が国内に残る場合は、保有したままのほうがよいでしょう。海外赴任中にクルマを売却することになっても、家族による代理手続きが可能です。
希少価値の高いクルマや愛着のあるクルマの場合
売却後の再購入が難しい希少車や、思い入れの強いクルマの場合は、適切な管理者を専任したうえで保有を続けたほうがよいでしょう。
売却準備をはじめるなら赴任の2〜3ヶ月前
海外赴任が決まってクルマを売却する場合、どのタイミングで準備をはじめたらよいか悩む方は多いでしょう。出国する2〜3ヶ月前からはじめることをおすすめします。理由は主に下記の3つです。
書類の準備に時間がかかる場合がある
クルマの売却に必要な書類を用意するまでに時間がかかる場合があります。たとえば、印鑑証明書を取得するにあたって、実印を届出ていない場合は登録をしなければならず、印鑑証明書の発行まで1週間程の時間がかかります。また、車検証や自賠責保険証を紛失していた場合、運輸支局や保険会社とやりとりをして再発行しなければなりません。
保管していると思っていても、確認してみると書類がなかったというケースもあるため、余裕を持って2〜3ヶ月前に売却準備をはじめるとよいでしょう。
複数の買取店から見積もりを取得する
いくつかの買取店にそれぞれ査定額を算出してもらって比較することで、より高値で売却できる可能性があります。同日中での複数社への査定依頼も可能ですが、別日に査定する場合には、それぞれに時間を確保しなければなりません。少しでも高く売却したいのであれば、スケジュールに余裕をもって査定申し込みしましょう。
売却後の交通手段の確保
出国直前にちょうどよくクルマを手放せればよいですが、タイミングをあわせるのはなかなか難しいでしょう。そのため、クルマを売却してから海外に行くまでの間の交通手段を確保しておく必要があります。レンタカーを手配するにも、いくつかの業者を比較したり、手続きをしたりするのに時間がかかります。売却後の移動が不便にならないためにも、計画的に準備を進めましょう。
海外赴任時のクルマの売却の流れと必要書類
あらかじめクルマの売却の流れを把握し、書類をもれなく準備するとスムーズに手続きできるでしょう。ここでは、クルマを売るまでの具体的な手順と必要書類について解説します。
クルマを売却する流れ
クルマを売却する手順は下記のとおりです。
査定の申し込みから入金までは3〜10日程度かかります。書類に不備があるとさらに時間がかかる場合があるため、なるべくもれのないように準備しておきましょう。
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クルマ売却の必要書類
クルマの売却に必要な基本的な書類は下記の通りです。
・車検証
・自動車税納税証明書
・印鑑証明書(発行から3ヶ月以内のもの)
・実印
・自賠責保険証明書
・リサイクル券
車検証と自賠責保険証、リサイクル券はクルマのダッシュボード内に保管されていることが多いため、準備段階で確認しておきましょう。紛失していた場合には再発行が必要です。
自動車納税証明書は、自動車税を納めたときにもらえる領収印が押されたものです。紛失していた場合には再発行が必要であり、そもそも自動車税を納めていない場合には売却できません。未納分がある場合には事前に納付しておきましょう。
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海外赴任時のクルマの売却方法と選び方のコツ
海外赴任時のクルマの売却方法には、買取専門店への売却、ディーラーへの下取り、個人売買などがありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
各売却方法のメリット・デメリット比較
海外赴任時のクルマの売却方法には、中古車買取店への売却、ディーラーでの下取り、個人売買の3つの方法があります。それぞれのメリットとデメリットをみていきましょう
売却方法 |
メリット |
・デメリット |
中古車買取店 |
・査定から売却までのスピードが早い ・複数社の査定を比較できる ・出張査定の場合は手間が少ない ・売却時の手続きをサポートしてくれる |
・買取価格がディーラー下取りより低くなる場合がある ・一括査定サイトを利用すると営業電話が多くなる可能性がある |
ディーラーでの下取り |
・新車購入とセットで価格交渉がしやすい ・購入とまとめて手続きできる ・信頼性が高い |
・新車を購入する予定がない利用できない ・買取店との比較が難しい ・商談に時間がかかる場合がある |
個人売買 |
・売却価格が相場より高くなる可能性がある ・価格交渉の余地が大きい ・希少車や趣味車の場合、適正な価格がつきやすい |
・売却までに時間がかかる ・手続きを自分で行う必要がある ・代金回収のリスクがある ・トラブルが発生しやすい |
中古車買取店への売却は、査定から売却までのスピードが比較的早いため、出張査定に対応している業者に依頼すれば、海外赴任前の限られた時間でもスピーディに手間なく売却できるでしょう。複数の業者から見積もりを取得できる点も大きな特徴です。ただし、一括査定サイトを利用すると営業電話が多くなる可能性があるため注意が必要です。
ディーラーでの下取りは、手続きが簡単で信頼性が高いのが特徴です。特に新車の購入を検討している場合は、セット割引などで有利な条件が得られる可能性があります。しかし、そもそも新車を購入しないと利用できないため、海外赴任にあわせて家族用にクルマを買い替える、などの状況でなければ選択肢にあげられません。
個人売買は、高値での売却が期待できる反面、売却までに時間がかかり、手続きもすべて自分で行う必要があります。また、代金回収のリスクやトラブル時の対応など、海外赴任前の限られた時間では現実的ではないといえます。
海外赴任の場合は特に、確実性とスピードを重視する必要があるため、中古車買取店への売却がおすすめです。出張査定を利用すれば、自宅にいながら複数の業者から見積もりを取得でき、効率的に売却を進めることができます。
信頼できる中古車買取店の選び方
中古車買取店に依頼する際、どの業者を選んだほうがよいか悩む方は多いでしょう。信頼できる買取店を選ぶポイントは下記の通りです。
買取実績が豊富
過去の買取実績が豊富だったり、買取事業をはじめてからの年数が長い業者であれば、安心して手続きできます。数多くの事例に対応しているため、海外赴任を控えた時間が限られるなかでの手続きも柔軟かつ迅速に進めてくれるでしょう。
JPUC加盟店
JPUCとは、一般社団法人日本自動車購入協会の英語名、Japan Purchase Used Car Associationの略称で、「一般消費者への安全・安心なサービスの提供」の実現のために自動車買取業界の健全化を図っている団体です。加盟には厳格な審査があり、基準をクリアしている買取店は安心して依頼できる業者だといえます。申し込み前にWebサイトに加盟店の表記があるかどうかを確認しましょう。
出典:JPUCとは|一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC)
▼詳しくはこちら
JPUCって何?適正買取店への依頼が安心な理由を解説!
まとめ
海外赴任に伴うクルマの売却は、通常時の売却以上に計画的な準備が必要です。赴任の2〜3ヶ月前から準備をはじめ、必要書類を早めに揃え、信頼できる買取業者を選ぶことが、スムーズな売却の鍵となります。
旧車や年数の経過したクルマをお持ちの方は、旧車専門の買取店に相談することをおすすめします。「旧車王」では、10年以上経過したクルマの買取を専門に行っており、海外赴任に伴う売却のご相談も多数承っております。もちろんJPUCにも加盟しており、しつこい営業や二重査定は一切行いません。
最短当日の無料出張査定も可能なため、お急ぎの場合も柔軟に対応いたします。海外赴任に伴うクルマの売却でお困りの方は、ぜひ一度旧車王にご相談ください。