事故車でも売れる?高価買い取りのポイントや売却の流れを解説

目次
1.事故車とは 2.事故車における売却の特徴 3.事故車の売却の流れ 4.事故車を所有し続けるリスク 5.事故車をなるべく高く売るためのポイント 6.まとめ

事故車はクルマの重要な部分が損傷しているため、「買い取ってもらえないのでは?」「処分にお金がかかるだろうか?」と不安に感じる方が多いでしょう。しかし、事故車だからといって売却を諦める必要はありません。適切な知識と方法を知れば、想像以上の価格で売却できる可能性もあります。

この記事では、事故車の定義から売却の手順、高額で売却するためのポイントや注意点について解説します。

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事故車とは

事故車とは

事故車と聞くと、多くの方は事故にあったクルマ全般を指すと考える方は多いのではないでしょうか。事故車は「修復歴あり」のクルマのことです。

中古車業界における事故車の定義は、クルマの骨格にあたるパーツに修復歴がある車輌です。下記のパーツが損傷し、修復した場合に事故車となります。

  • ・フレーム
  • ・ダッシュパネル
  • ・ラジエーターコアサポート
  • ・フロントクロスメンバー
  • ・フロントインサイドパネル
  • ・ルーフパネル
  • ・ルームフロアパネル
  • ・ピラー
  • ・トランクフロアパネル

これらの骨格部分は、クルマの安全性や走行性能に大きく関わるため、修復歴が中古車としての評価に影響します。一方、ドアやボンネットのへこみ、バンパーの擦り傷程度の修理であれば、「修復歴あり」とはみなされません。

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事故車における売却の特徴

事故車における売却の特徴

事故車の売却は、そうではないクルマの売却と異なる点がいくつかあります。一般的な中古車売却と異なる点について詳しくみていきましょう。

査定額が下がることが一般的

事故車の条件に該当する修復歴は、一般的に査定額に対してマイナスの影響を与えます。クルマの骨格部分の損傷は、修復をしても完全に元の状態に戻すことは難しく、安全性や走行安定性に対する懸念が残る可能性があるためです。

修復の程度や箇所によって減額幅は異なりますが、通常の相場よりも低い査定額になることは覚悟しておく必要があるでしょう。ただし、どの程度下がるかは、損傷の度合いや車種、査定する業者によって異なります。

事故車でも需要がある

事故車はある程度査定額が下がることはあっても、買取を拒否されるケースはそれほど多くありません。

運転に支障がなければ、再販売や海外への輸出が可能です。また、エンジンやトランスミッションなどの主要部品をリサイクルパーツとして販売するために、事故車でも買い取っているケースがあります。

車両保険の活用も検討する

事故車は、売却するほかにも、保険を使ってクルマを修理し乗り続けるという選択肢もあります。修理費用の見積もりや保険を使った場合の等級ダウン、事故車の売却査定額などを総合的に比較して判断することが重要です。

今後、新たな不具合が生じ、修理費用がかさむ可能性もあります。

損傷が軽微であることに加え、オーナーが強い愛着を持っているような場合には、安全に配慮することを前提として乗り続けてもよいでしょう。

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事故車の売却の流れ

事故車の売却の流れ

事故車を売却する流れは、一般的な中古車売却と大きく変わりません。スムーズに進めるために、手順を確認しておきましょう。

1.査定を受ける

まずは、買取業者への査定依頼から始めます。複数の業者に査定を依頼することで、より適正な価格を知ることができるでしょう。事故車を売却する際には、事故車である事実と、修理状況を正確に伝えることが重要です。

2.査定額に納得できたら売却する

提示された査定額に納得できれば、売買契約を結びます。金額や引き渡し条件といった契約内容を確認し、不明な点や疑問点があれば契約前に解消しておくことが大切です。事故車の場合、修復歴に関する告知義務など、通常とは異なる特約事項が含まれる場合もあるため、契約内容を入念に確認しましょう。

3.引き渡す

契約が完了したら、指定された日時に車輌と必要書類を引き渡します。必要書類は事前に業者に確認し、漏れなく準備しておきましょう。車輌の引き渡しが完了し、代金の入金が確認できれば、事故車の売却手続きは完了です。買取代金はおよそ1~2週間程度で指定の銀行口座へ振り込まれます

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事故車を所有し続けるリスク

事故車を修理して乗り続ける、あるいは修理せずに保管し続けることには、いくつかのリスクがともないます。売却を検討する際には、事故車ならではのリスクも考慮しましょう。

大きな故障がいつ起きるかわからない

一度大きな事故を起こしたクルマは、目に見えない部分にダメージを負っている可能性があります。修理で完全に元通りになったように見えても、フレームの歪みや内部部品の損傷が原因で、後々予期せぬ大きな故障が発生する危険性は否定できません。走行中に突然トラブルが発生すれば、さらなる事故につながるおそれがある点は意識すべきでしょう。

維持費が高額になりやすい

事故によるダメージは、たとえ修理済みであっても、目に見えない部分に影響を残している可能性があります。そのため、無事故車と比較すると、予期せぬ不具合が発生するリスクが高まり、結果としてメンテナンス費用や修理費用が通常よりもかさむ傾向にあります。

特に、クルマの心臓部ともいえるエンジンや、走行性能に直結する駆動系の部品に修理や交換が必要となった場合、その費用は数十万円におよぶことも珍しくありません。

査定額がさらに下がる

事故車の査定額は、一般的な中古車に比べて下落するスピードが速い傾向にある点に注意が必要です。クルマは通常、経年劣化やモデルチェンジによって徐々に市場価値が下がっていきます。事故車は一般的な市場価値の低下に加えて、修復歴に対する懸念などから中古車市場での需要が限られがちです。

そのため、一般的な価値の下落と需要の低さが影響し、売却のタイミングが遅れるほど買取価格が大きく下落する可能性が高いでしょう。

事故車をなるべく高く売るためのポイント

事故車をなるべく高く売るためのポイント

少しでも有利な条件で事故車を売却するためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。

そのクルマの買取が得意な業者に依頼する

特定の車種やジャンルに強みを持つ専門業者に相談することで、高価買取につながる可能性があります。一般的な買取業者は幅広い車種を取り扱うため、特定のモデルや車種が持つ独自の価値や希少性が査定額に反映されにくい傾向があります。

その点、特定の車種やジャンルに特化した専門業者であれば、クルマが持つ価値を豊富な知識と経験から正しく評価できるでしょう。たとえ事故による修復歴があったとしても、一般的な相場よりも高く買い取ってもらうことが期待できます。

旧車王は、長年の経験と豊富な知識により旧車の価値を見出し、適正価格での買取を目指しています。事故車に該当する旧車の売却を検討中のオーナー様は、ぜひ一度ご相談ください。

相見積もりを取る

少しでも高額買取を目指すなら、複数の買取業者から見積もりを取り、提示された金額を比較検討しましょう。1社のみ査定を受けても、提示された金額が適正であるかどうかを判断できません

複数の業者から査定を受ければ、事故車であっても高く評価してくれる業者を選ぶことができます。

事故車の買取が得意な業者も検討する

一般的な中古車買取店だけでなく、事故車や故障車を専門に買い取る業者も検討することをおすすめします。これらの業者は、事故車の修理や部品取り、海外輸出など独自の販路を持っていることが多く、一般的な買取店では値段がつかないような状態のクルマでも、価値を見出して買い取ってくれる可能性があります。

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まとめ

クルマの骨格部分に修理歴がある車輌は、中古車市場において「事故車」と定義されます。事故車は修理しても重要なパーツに問題が残る可能性があることから、中古車市場においては人気が低く、高額買取は難しいのが現状です。

少しでも高額での売却を考えるなら、車種やメーカーに特化した専門業者や事故車専門の買取業者へ相談しましょう。また、複数の業者から相見積もりを取るのがおすすめです。

そのクルマの価値をきちんと評価してくれる業者を見つけることができれば、納得のいく価格で売却できる可能性が高まるでしょう。

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